信頼がお金に変わる時代に作家ができること

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現在は信頼が数値になりやすい時代になりました。
考えてみてください、ちょっと前まで家電を買う時
電気屋さんのオススメを聞いて買ってましたよね。
でも、今は電気屋さんのトークなんて信用しません。
それより消費者の声がダイレクトに聞けるアマゾンのレビューに価値があります。
なんせ立場が違います。売り手の売り文句より、同じ立場の声の方が信頼に値しますよね。
つまり、物を買う時の1つの指標に同じ立場の人の声は信頼で、
その数は信頼の数値化といえます。

◆sns上では、フォロワー数もある部分で信頼の量と言えます。
発信力と影響力という面では、テレビに変わるメディアになるのは時間の問題でしょう。(いや、すでに変わってるか)
ここまで、信頼の形が今までと変わって来たということを言いましたが
それがお金に変わるというのはどういうことでしょうか、
アマゾンの例では、レビューが伸びる商品は上位表示されるし
さらに売れる構造になっていますよね。
snsも同様に発信力がある人は、さらにその影響が拡散されて
ブロガーやyoutuberといった新しい職業が生まれ来ました。

◆では、美術はどうか
やはり、sns上での人気は実世界とつながっています。
世界的なアーティストにはフォロワーが多いです。
僕たちの世代より上の人の場合、実世界の人気がフォロワー数につながるという動きだったことが想像できるけど、
今後はsns上の人気から実世界への人気となるアーティストも増えてくるように思えます。

すでに音楽の世界では、youtubeやニコ生の配信からプロになることは当たり前だから
美術の世界でもそのような流れになってゆきます。
ただ、美術の場合、扱う物が一般的に高額なため、
音楽配信や漫画の配信のように多くの人から少しずつお金を集めるモデルが作りにくいです。
例えば、音楽のダウンロードとか、漫画のダウンロードは数百円ですから
人気がダイレクトにお金に変わりやすいですよね。好き→課金がしやすい。
美術の場合、一点ものだと、世界に一点しかないので
上記のビジネスモデルとは違って来ます。

◆つまり、認知されている量が多くても実際に
購買につながるのはほんの一握りの人に限られて来ます。
これは単純な数ではなく、信頼の大きさが必要になって来ます。
広く知られていることはその中に潜在的なお客様がいる可能性があるけど
重要なのは作品と作り手の持つ信頼感なのです。

僕は作家ですが、作品を買うのも好きなコレクターでもあります。
本当に尊敬できる作家さんの作品って、
ある部分で作風を超えてその人の作品があるだけで勇気がもらえるような感覚があります。
現代は信頼が数値化されやすい時代で
そこには認知だけではない力があります。


知ってるだけのあの人より
信頼できるあの人を大切にしたいというのは
時代やシステムがどんなに変わっても変わらない人間的な部分なのですね。

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