クリエイティブな隙間を作る

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新しい発想を生み出そうとする時に必要なことが2つあります。

○十分なインプット
○クリエイティブな隙間

この2点は実感として作品を作る絶対条件です。

今回はクリエイティブな隙間について書こうと思います。
というのも、今年になってから強く隙間の重要性を感じたからです。
昨年末からグループ展出品作品の追い込みが続き、数ヶ月間休みなしの日々が続いていました。

別にそれは良いのです。
「作業を続けて頑張ってる俺」がいて
そこそこ充実感もある。毎日ジムに行ってるから体も調子を崩すことがない。
でも、問題が1つありました。
新しい図案が全くできなかったのです。
実のところ、僕の作品の作業は、手先が器用で集中力がある人が10人いたらその中のもっとも優秀な人はこなせます。
だけど、僕の作品のデザインを考えられる人間は僕以外にいません。
手の中にある技も大切だけど、それを生かす発想、デザインが生命線なのだけど、
そこに頭が回らな日々が続きました。

僕の中で何が起こっていたかというと
まず、本が読めなくなっていました。
活字から得られる情報のイメージから作品を発想することもできるし
図録を見ることから気づきを得られるけど、それをすることができなかった。

そして、余暇(隙間)を全く作ることができませんでした。
だから、指先に集中しているけど、実はそれは新しい発想に直結していませんでした。
(作業から何かヒラメキを得ることもあるけど、極端に追い込まれた状況ではそれも難しいことを実感しました。)

新しい発想において
○十分なインプット
○クリエイティブな隙間
は必須条件だけど、実は2つとも意図的に得られることです。
ただ、両方とも意図的に時間を作らなければならないのも事実です。
効果が短期的に得られるものではないだけにおろそかになりやすいけど
大切なことでした。

最近通常通りの制作に戻り
インプットと隙間を作ることができて、
アイデアを常時生み出すペースが戻ってきました。