ビットコインと美術作品は似ている

ビットコインという新しい通貨があります。
まだ認知度は低いですが、架空の通貨があって
それをネット上で売り買いし、レートが出来上がっています。

人類の金銭に関する歴史は長くて
いくつかのブレークスルーがあったと思います。
例えば、物から硬貨という流通性の高い交換方法の発明とか
株式の発明とか
クレジットカード
FX
人類は、物と事を交換する手段を次々発明してきましたが、
ビットコインというのは、完全に架空の通貨です。
つまり、ビットコインなるコインはこの世界のどこにも無くて
ネット上にただレートが存在するだけ。

そして、ビットコインを中心とする
暗号通貨の次の段階は、リアル通貨としての市場性だと言われています。
つまり、少し前まで現金で買い物をしていた物が
いつからか、クレジットカード支払いが可能となり
そして、将来暗号通貨での支払いなどが当たり前になる未来が到来するでしょう。
便利かどうかは別にして、お金に対する概念が変化し始めているのは確かです。

クレジットカードが登場した瞬間を僕は知りませんが、
「こんな怪しげな品物の購入法あるか!」と、いぶかしく思っていた人も多かっただろうし
今でも「使い過ぎてしまうのが心配」とか「なんとなく不安」と言って使わない人も多いと思います。
実際にすごく便利だし、ジャパンネットバンクのクレジットカードは
残高からクレジット払いができるので、SuicaやICOCAのような感覚でクレジット支払いができます。だから
小額の買い物でもクレジットカードを利用することが多くなりました。

さて、ビットコインがどんどん波及してゆくと
各国通貨という概念がなくなりますよね。
つまり、Euroがヨーロッパの主要国で使えるようになったくらいのイメージで
世界各国共通レートでビットコインが存在できるとしたら、貿易による為替レートの損得がなくなります。
小さい単位ですが、海外旅行での換金の手間もなくなるでしょう。

なんらかのきっかけで暗号通貨がリアルな世界を席巻することは大いにあるだろうし、
それはそんなに遠い未来ではないかもしれません。

今、ビットコインはバブルで、上限であるとも言われていますが、
大手の証券会社を始め仮想通貨の取引に出遅れている段階で、
間違いなく大手証券会社も仮想通貨取引に参入してきて、
市場参加者が飽和したところからがバブルになるのではないかと思います。

なぜ作家の僕がここまでビットコインに興味を持っているかというと、
単純に、美術作品の市場性とビットコインの市場性の原理が同じだと思っているからです。

続く