今こそ漆採取方法に改革を その2

先日からの記事「今こそ漆採取方法に改革を」二日目です

過去記事はこちら

さて、国産漆が足りなくなるという話をしましたが
今まで国産漆が大切に使われて来たのかというと、そうではありません。
国内漆需要の98パーセントが中国産でまかなわれて来て
日本産漆はたった2パーセントなのです。

これはほぼ産業として成り立っていないですね。
需要の2パーセントしかシェアを得られていないのですから。
国内でこれだけ冷遇されていた国産漆。。。


しかし、ここに来て政府の一声で起きた漆バブル。
需要と供給のバランスが逆転したことで起きるのは
値上げ」ではないでしょうか
今までもじわじわと値上げされて、使い手としてかなり厳しい時代になって来ました。

ここで想像できる未来は
文化財には日本産漆が使われるけど、
日常の漆器や漆芸作品は中国産漆になるというものです。
今だって、98パーセントが中国産なのだから
純粋な日本産漆器なんて無いに等しいです。
これからはかなり厳しくなることは明らかです。


タイトルの話題に戻すと
産業としての漆栽培、漆生産を考えるなら
10年育てて200グラムの漆を得るという採取法から何らかの技術開発が必要です。
傷をつけてシーズンで樹液を掻きとって、
伐採するより効率的な方法は必ずあるはずです。

林業分野に強い農業機器メーカーや
研究所、大学の研究機関に心当たりがある方はいませんか?
もしご存知でしたら教えてください。
国産漆の現状を打開するために、
漆文化をもう一度産業として成り立たせるために
一緒に研究してくれる人が必要です。


想像してみてください。
今、漆器として売られている漆器風のウレタン塗装の食器が無くなって
全てが日本産の漆で作られることを。
漆の国内需要の100パーセントが国産漆になることを。

価格と生産量が安定すれば不可能ではありません。
上質の日本産漆が一つの採取法の革新により、コストを抑えて流通すれば
国内需要を必ずあげることができます。

生産者と漆の木を苦しめない漆採取法の改革を考えてゆきたいです。
アイデアや人脈がある方はご連絡ください!

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メール yasu69689@hotmail.com
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(今年から採取が始まった我が家の漆と嬉しそうな父の写真)