合理的じゃないことをする

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何件かツイートしたことについてまとめてみると、
感情が合理的になれない部分っていうのが人間にはあって
それが、僕の場合、漆についてのあれこれだということ。
一般的に、もっと上手く立ち回ればいいような部分でもとにかく愚直にしか向き合えない部分が大きくて、そのために損をしたり誤解されることもあったけど、それでも非合理性の追求に多くの時間をかけてきたように思います。
ただ、その非合理性は突き抜けてしまえば、ある種の武器になるという実感があります。



一般的に非合理に見える部分というのは、短期的なうま味が全くないので
再現されることがありません。つまり、「オリジナリティになりうるかもしれないな」というように思えるようにもなりました。
長期的な視野に立ってプロジェクトを積み上げてきたわけではなく、単純に漆の木を育てたくて、成長には10年以上かかってしまって
たまたま良い結果にたどり着いたというだけのことですが、その核心には情熱があって、そして愛情があっただけのことでした。

周りになんと言われようが、蒔絵と漆を愛しているという非合理性が僕にたくさんの夢を描かせてくれています。
ハイテクな世の中で、あらゆる物事が自動化されてゆく中、人間の自由な時間は増えてゆくでしょう。自分の時間が増えた時にローテクなことに乗り出すことこそが、人生の贅沢になってゆく時代に変わってゆくのかもしれません。