鳥取漆 2018

今年も鳥取の漆掻きが始まって2ヶ月目順調に辺(漆を採取する傷のこと)が増えています。
夏の一番暑い時期は「盛り漆」と言って採取シーズン中もっとも上質な漆が取れる時期です。

具体的にいうと、漆の中に含まれる主成分であるウルシオールが豊富で
透けがが良い時期です。
用途として塗りに使うウルシに精製するのに最も適しています。
また、夏の盛りは漆の出が良く、まさに盛りなのです。

さて、今年の鳥取漆ですが、ちょっと出が悪いです。
おそらく日照りが続いていて、木全体が乾いているのでしょう。

しかし少ないと言っても盛りのシーズンは旺盛に漆が流れ出ます。
この乳白色の漆が、精製によって漆黒に変わるってゆくのが不思議ですね。

今回の帰郷では漆掻きの撮影を兼ねて
動画のシネマズギックス監督の馬杉雅喜 http://www.cinemasgix.com
写真撮影にカメラマンの星野裕也 https://www.yuyahoshino.com
両氏に同行していただき撮影をして来ました。

それぞれの作品は追って公開してゆきます。

漆の質はどうか、それは使ってみないとわからないから、来年が楽しみです。