カテゴリー別アーカイブ: 思う事

焦り

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僕の制作におけるモチベーションの1つに
焦りがあります。

実はいつも焦っていて、
「早く作らなくちゃ」
「もっとインパクトのあるものを」
という、恐怖に追いまくられています。
それはもう、起きているうちは常に頭の中は焦りでいっぱいです。

その焦りはどこからきているかというと、
単純に
「世界でどれだけ勝負できるのか」答えが欲しいという
すごく田舎者的発想ですが、常に夢を見ています。

1つ1つの作品に満足し、
個展やグループ展に意義を見いだせればいいんだけど
どのような結果であれ、
「もっと」という物足りなさと、
「遠くへ行かなくちゃ」という焦りにとらわれています。

それが、制作において良いのか悪いのか、今はわからないけど
いつまでも満足しないで走り続ける気はします。
苦しい時もあるけど
現段階での理想に近づく作品が完成した時の
幸福感は何物にも代え難くて、
次の日には「もっと」という焦りに変わるのでけど、
それでも作る動機の1つになってくれています。

snsをやっていてよかったこと

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色々なsnsをやっていてよかったと思うことがあります。
ちなみに僕がアカウント持ってるのは
◯FaceBook https://www.facebook.com/makie.yasuhiro.asai/
◯twitter https://twitter.com/YasuhiroAsai69
◯instagram https://www.instagram.com/yasuhiro_asai_jp/
◯YouTube https://youtu.be/PPigY5nX-9E

他にもPinterestとかmixiとかもありますが、
メインで使ってるのは上記のサービスです。

現在では、メールのやり取りから通話まで
snsの中で完結するような便利な時代なので、
本当に頼りにしています。

作家としてsnsをやっていてよかったと思えることがいくつかあるので
ご紹介します。

知り合いが増える
名刺交換しただけだと、疎遠になってしまう人でも
snsを通じて交流が続く人は多くて、情報交換に助かることは多いです。

告知がスムーズ
展覧会の告知はもちろんDMで出しますが、
住所を知らない人にも知ってもらえるのがいいですね。
「ツイッターで知りました」と言ってもらえると嬉しいです。

コレクターやギャラリストの意見を聞ける
これは本当にsnsに感謝していることですが、
コレクターさんの投稿は本当に楽しみです。
僕自身も作品を買うのが好きなので情報を得ることや 
どのようなソースから情報を得ているかなど勉強になることが多い。
ギャラリストも同様で「どのような考えで新しいアーティストを探しているのか」
そして「どのように育てているのか」など勉強になります。

作家と繋がれる
同世代の作家とたくさん繋がることができました。
実際に会ったことがある人やそうでない人もいるけど、
刺激をたくさんもらっています。


総じてSNSアカウントを持っていてマイナスになったことはありません。
「他人の幸福が辛い」と思うタイプの人には辛い世界かもしれないけど、
そうでないのならsnsに登録しない手はありません。

作家にオススメはフェイスブックとツイッターです。
上記の2つは双方向的なコミュニケーションの場に育っているように思います。

インスタグラムもアートとの相性がいいと思うので、
そちらもどんどん更新してゆきます。

仕事の値段を決める方法を教えてもらった話

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以前のツイートで反響が大きかった

僕が東京の北区に暮らしている時
近所に金工の人間国宝 奥山峰石先生が工房を持っておられました。
ある時期から僕は奥山先生と知り合い
先生が主催している「北区の工芸展」に出品させていただくようになりました。

先生は職人気質な部分と、作家らしさも持っている人で、
何よりとても優しい方です。
よく「飲みに出ておいで」と誘ってくださり、お寿司やスッポンなど
元気の出そうなものを食べに連れて行ってくれました。

仕事の面でも「しっかりサポートします」と言ってくれて
たぶん差し迫った用途でもないと思うのに、僕に仕事を作ってくれるために
「この作品を水指にしたいので蓋を作ってください」と頼んでくれました。
20代の僕は、仕事の値段のつけ方もわからないし、
何より、人間国宝の先生の作品の蓋を作れるというのがとにかく光栄で嬉しかった。
納品に行った時に
「勉強になりました。1万5000円お願いします」と言うと、
強い口調で
「そんなのでは仕事になりません!」と言われ
最初に持って行った納品書を受け取ってくれず、
言った値段よりずっと多く手渡してくれました。
それとは別に、車代、そして「お昼に一緒にうなぎを食べにゆこう」とご馳走してもらいました。

そう言う仕事を何度もいただいて
常におっしゃっていたのが、
「必ず、次もやっていいと思える値段を言ってください」と言うこと。
活動を始めた当初というのは、
自分の仕事の値段を決めるのが難しく、安くなりすぎることがあります。
仕事で誰かのお金を奪ってしまっているような感覚になります。

だけど、奥山先生から実践的な教えをいただき、
何より自信をつけていただきました。


奥山先生は現在も力作を作られており、作品は日本伝統工芸展で見ることができます。
過去作はこちらからみられます。

https://www.nihonkogeikai.or.jp/works/848

専門分野に特化するメリット

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専門分野に特化してよかったことがあるので、理由を紹介します。
まず、

「僕の専門は漆です」

こう聞いて何を思い浮かべますか?
漆器、蒔絵、お皿、お椀。などなど
では、こう言うとどうでしょう。

「蒔絵で箱を作っています」
蒔絵という技法をご存知なら、
蒔絵というキーワード
箱というキーワードを重ねて
玉手箱みたいなイメージを持っていただけるのではないでしょうか。
日本においては、
だいたいこれで言葉から仕事内容がイメージしてもらいやすいですね。


他の職業だとどうでしょう。
「デザインをしています」
これでイメージできるのは
プロダクト、ウェブデザイン、キャラクター、など

「私の仕事はロゴデザインです」
このように、デザインでもロゴ限定とするとわかり安いですよね。


実は、最近専門的な仕事においても
もっと特化したアプローチが現代において必要になります。
これはインターネットのおかげで、ニッチ市場が埋もれないということと、
何より「なんでもできること」に価値がなくなってきているからです。

つまり、
「色々なデザインができます」
というのは「ただの便利屋」=「安い仕事」になってしまいました。
ネット上で検索するとき「なんでもできるデザイナー」は検索しません。
今自分が必要としている分野に特化した検索をするはずです。

例えば、表札を考えているなら
表札+デザインという具合に。


漆の場合も
「漆」だけでは、はっきり言って何のことかわかりません。
僕が名乗っている「漆芸作家」というのも、微妙だと最近は感じています。
(良い職業名のアイデアがあったら是非教えてください!)

そして、大切なことは名称以上に、活動自体も特化する必要性です。

実は、自分が思っているよりずっと狭い範囲で特化して初めて誰かに認知されます

例えば、僕の活動で言うと
お椀などの食器を発表することはありません。
茶道具も作らなくなります。

「蒔絵の一点もの美術作品のみを作る活動を行います。」
ここまで言って、やっと活動が認知されたと思っています。


活動の焦点を絞るというのは、実は勇気がいります。
「今流行っている、金継ぎの需要を捨てていいのか?」
「漆の子供椀とかあったらいいよな」
というように、やってみたいことや未来のお客様を捨てることにもなります。

でも、
実際は、枝葉を伸ばすより
一点集中したほうがいいんです。従業員が何人もいたらいいけど
一人とか、少人数で活動する場合、大企業と同じことはできません。

強力な1つの武器を握りしめて
世界にアプローチするほうが、八方美人な何でも屋より勝率が上がります。

専門分野なら「この分野のプロ」に仕事頼みたいですからね。

 

続けてよかった習慣 「図案日誌」

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みなさんオススメの習慣ってありますか。
僕にはオススメできる習慣があります。

それは

アイデアを残す習慣です
漆芸界のレジェンド松田権六があらゆる著書で書いている
「図案日誌」を続けることの大切さ。
図案日誌とは、字のごとく毎日の図案を考えることです。
松田権六は手帳の空いたスペースに図案を残していて、
それが書籍として出版されています。

僕も20歳の時から図案日誌をつけ続けているので、
かれこれ16年分の図案が溜まっています。
これはいい習慣なんですが、はっきり言って98%は駄作なんです。
年間いくつかは「これはいい!」というのが生まれますが、
それでもほぼ使わないデザインです。

だけど、オススメしたい理由は
○アウトプットの癖をつけられる
○単純に忘れない

上記の2点です。

ひらめきは、偶然生まれるものではなく、
適切なインプットとアウトプットの習慣から生まれます。
「何かヒントはないかな?」という目線で世の中を見渡す癖がつくので、
視野が広がります。

そして人間は忘れる生き物なので、
日頃考えたちょっとした情報でも描きとめておくと
後のヒントになったりもします。


ちなみに僕の図案日誌は
最初の頃は「マイブック」を使っていました。

これは日付が書いてあるので日記としても最適です。

ここ5年ほどはもう少し大きい画面が欲しくて
「白い本」を使っています。

こちらは紙質も良く
A5サイズ、ハードカバーなので絵を描くのにぴったりです。

僕の場合、図案を描くことが仕事につながりますが、
他の仕事でもアイデアや考えたこと書き残すことはとても良いと思うのです。
真っ白なページに毎日、何かを残す習慣オススメです。

嫉妬してしまうとき

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嫉妬してしまうことってありますか?
ビジネス書を読んでると
「感謝しましょう」とか「基準は自分の中にある」というフレーズがよく出てきます。

だけど、僕は嫉妬心や悔しい気持ち、たくさん持ってます。
そのことは否定する必要がないと思っていて、
要するにそれをパワーにして行けるか、
ただただダークサイドに落ちてゆくかで人生が大きく変わってきます。
例えば、ある事象について深い嫉妬心を抱いたとして
「自分も負けないようにしよう」と思うのと
「あいつめ!失敗しやがれ!」と思うのって
自分が取れる行動が180度変わってしまいますよね。

一方は努力を積み重ね
そして一方はネットで悪口を書く。とか


考えてみると、嫉妬心って
全く手が届かない人には抱きません。
例えば僕が
「北斎め!」
「ビルゲイツめ!」とかなりません。
同じ時代に生きている、自分と近いか、手が届く境遇の人に
抱く感情です。
美術だけに限らず、恋のライバルにも
「あのとき、うまく会話しやがって!」とかですよね。
で、自分もその場にいて、うまく会話するチャンスを掴めなかったことをもどかしく思ってる。
つまり、嫉妬してる相手は
自分が欲しいものを得ていて、その方法を知っていることになります。
だから「なるほど、このような考え方でこう動けば良いのか」と考えを取り入れた方がいいです。

ネットで、うまくいってる人を叩いても、
実生活が豊かになることはあり得ない。
勝手にダークサイドに落ちていくだけです。

嫉妬心をなくすのは難しいけど、
それを力にすることはできます。
むしろ、悔しい思いをバネにして努力を重ねることが自然だと思います。
挑戦していると、必ず辛いことにぶつかり
そんなときに、うまくいっている人をみると羨ましく思います。

成功している人は必ず
見えない努力をしているし
問題にもたくさんぶつかっています。
「羨ましい」と思ったときは
その要素をもらうチャンスだと思って
自分の人生を豊かにしようと考える。

多くのものを得たら、少しは人に優しくなれるはず。
その先に「誰にも嫉妬しない自分」がいるのかもしれないけど、
たぶん新しいステージの誰かに「あの人はすごいな。悔しーーー」と思う自分がいる方がリアルだ。

ビジュアルとコンセプト

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今回参加させてもらっている「美の予感」展ですが、
参加作家はみなさん同世代の作家です。
ギャラリートークや懇親会などでたくさん話すと、
つくづく「みんなすごいな!」と思うことが多かったです。

とにかく、30代半ばまで作家として生き抜いているので、
表現はもちろん、コンセプトががっちり構築されているという印象を強く持ったのです。
で、その部分って伝統工芸には弱い部分なのです。
僕のように伝統工芸の世界で生きていると、どうしても誰かに自分の仕事を伝える時に
「技術」と「材料」の話になってしまいます。
いや、それに終始してしまうことがほとんど。
もちろん愛情が強いだけに、そうやって伝えたいし、
受け取る人もその部分に重きを置いてくれていると思うのです。

ただ、もう少し広く「表現内容」や「コンセプト」と言った、美術寄りの話ももう少し話す必要があると感じました。
伝統工芸だからコンセプトが弱いというわけではなく、
話のウェイトが「技術」と「材料」に寄っているだけで
伝えたい、表現したい「コンセプト」もあります。

僕の理想とする表現の形は
圧倒的なビジュアルの中にコンセプトが内在する作品です。
コンセプトはある。だけど、それを前面に押し出す必要はないくらいの圧倒的な美を蒔絵で表現したいんです。
2017年最初に刊行した図録には作品のコンセプトを記したつもりです。
作品をきっかけにその中にある作者の想いも届けられたら良いなと思います。

今回の展覧会に参加したことにより、
もっと自分にとって、そして見てくれる人にどのように僕が作品を通して伝えたいことを
全身で表現することを学びました。

売れる作家と売れない作家

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実力が同じくらいでも、売れてる作家と、そうでない作家がいる場合、
その理由はなんなのか。
「そんなことがわかれば、誰も悩まない」と言われそうです。
確かに、そうですよね。

でも、実際に美術の世界は、いつの時代も二極化していて
一方は大家
一方は食えない業界というイメージ。
違いがあるとしたらきっと、
「今買わなければならない作品」もしくは
「今買わなければならない作家」であり続けることができるか、ということだと思います。

完売作家だと、もちろん「今買わなければ」となるのですが、
皆が、最初からそうではないので、ある時期から「今しかない」と思わせる雰囲気を
作品や作家から感じられるようになるはずです。


僕は以前作品から「今買わなければ」と思うものがあって買った作品があったのだけど
その作家は過去の人になってしまいました。
あの時は輝いているとおもったのに、時の流れは残酷です。
きっと彼は再度浮上してくることなく、僕の持っている絵の評価も買った時以上に上がることはないでしょう。

何が言いたいかというと、
作品には確かに「今買わなければ」と思わせるものはあったのです。
ただ、作家活動を通して、強い前進や人生を貫くようなビジョンがなかった。
いや、伝えきれなかっただけかもしれない。
売れるというのは、作品の良さというのは前提で、
さらに作家の活動や、ビジョンがあって成り立つものです。

誰かのストーリーを楽しむなら、
その主人公は魅力的なほうがいい。いつも新しい戦いに進んで飛び込んで欲しい。
作品は短編かもしれないけど、人生は長編の物語です。
その時々の「今」があって、
その「今」を共有できる力こそ
売れる作家に必要な力でしょう。

小手先でコントロールできない、
生身の人間の「今」が作品になるから
「今買わなければ」と思わせてくれる、何かが作れるはずです。

プロ意識

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フリーランスでも企業に所属している人でも、
出世する人は支払う対価に対してサービスが優っている人。
つまり、提供できる価値が常に高い状態を作り出せる人です。

僕も一応プロとして活動しているから、
仕事の質と意識に常に気を配っています。
そして、あまり便利ではないのですが、
他人のプロ意識も丸わかりになります。

他の作家の作品のそれを理解するならいいんだけど、
日常のサービスにも敏感になってしまいます。
例えば、料理屋のサービスとか、
エンターテーメントの質とか、
気になってしまうことがあります。

別に口にはしないけど
「こうしたほうがいいんじゃない?」ということは多いです。
逆に「すごいサービスだ嬉しい!」と思うこともあります。
その仕事に夢中になって、熱心に取り組む人は魅力的です。

人生の中で仕事している時間は長い。だから
今自分のやっていることを極めようとするのは理想的なのだと思います。
だけど、それって簡単なことではないですよね。
まず、
●好きが仕事になるのか
●仕事が好きになるのか
実際のところわかりません。

僕の場合、漆芸作家という職業が経済的に成り立つモデルがないところから始めたので、
純粋に好きを突き詰めていって、力づくで仕事にしました。
だから、好きが仕事になったと言えます。

好きなことしかしていないのだからそこを突き詰めるのは当たり前ですが、
職業選択の際に、大まかにでも自分の適性と照らし合わせて
「この仕事をしよう」と選んだのなら、一定のレベルを目指すのをお勧めします。

というのも、ある分野で一定の水準まで自分を高めることができた経験って消えないんです。
例えば、僕が漆芸家でなくなっても、他の分野で一定のレベルに到達する自信があります。
これは成功体験から生まれる自信かもしれないし、
一度通過したプロセスを他の分野で適用できるからかもしれません。
活動に器用になっていると思います。

とりあえず、プロのレベルに達している人は側から見てわかるし、
他の分野においても、経験が活かせると思います。
何より、社会の活力になると思います。

合わない仕事や、辛い職場ならさっさと辞めたほうがいいけど、
常に高いレベルの仕事をしようとする姿勢は大切。

信頼がお金に変わる時代に作家ができること

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現在は信頼が数値になりやすい時代になりました。
考えてみてください、ちょっと前まで家電を買う時
電気屋さんのオススメを聞いて買ってましたよね。
でも、今は電気屋さんのトークなんて信用しません。
それより消費者の声がダイレクトに聞けるアマゾンのレビューに価値があります。
なんせ立場が違います。売り手の売り文句より、同じ立場の声の方が信頼に値しますよね。
つまり、物を買う時の1つの指標に同じ立場の人の声は信頼で、
その数は信頼の数値化といえます。

◆sns上では、フォロワー数もある部分で信頼の量と言えます。
発信力と影響力という面では、テレビに変わるメディアになるのは時間の問題でしょう。(いや、すでに変わってるか)
ここまで、信頼の形が今までと変わって来たということを言いましたが
それがお金に変わるというのはどういうことでしょうか、
アマゾンの例では、レビューが伸びる商品は上位表示されるし
さらに売れる構造になっていますよね。
snsも同様に発信力がある人は、さらにその影響が拡散されて
ブロガーやyoutuberといった新しい職業が生まれ来ました。

◆では、美術はどうか
やはり、sns上での人気は実世界とつながっています。
世界的なアーティストにはフォロワーが多いです。
僕たちの世代より上の人の場合、実世界の人気がフォロワー数につながるという動きだったことが想像できるけど、
今後はsns上の人気から実世界への人気となるアーティストも増えてくるように思えます。

すでに音楽の世界では、youtubeやニコ生の配信からプロになることは当たり前だから
美術の世界でもそのような流れになってゆきます。
ただ、美術の場合、扱う物が一般的に高額なため、
音楽配信や漫画の配信のように多くの人から少しずつお金を集めるモデルが作りにくいです。
例えば、音楽のダウンロードとか、漫画のダウンロードは数百円ですから
人気がダイレクトにお金に変わりやすいですよね。好き→課金がしやすい。
美術の場合、一点ものだと、世界に一点しかないので
上記のビジネスモデルとは違って来ます。

◆つまり、認知されている量が多くても実際に
購買につながるのはほんの一握りの人に限られて来ます。
これは単純な数ではなく、信頼の大きさが必要になって来ます。
広く知られていることはその中に潜在的なお客様がいる可能性があるけど
重要なのは作品と作り手の持つ信頼感なのです。

僕は作家ですが、作品を買うのも好きなコレクターでもあります。
本当に尊敬できる作家さんの作品って、
ある部分で作風を超えてその人の作品があるだけで勇気がもらえるような感覚があります。
現代は信頼が数値化されやすい時代で
そこには認知だけではない力があります。


知ってるだけのあの人より
信頼できるあの人を大切にしたいというのは
時代やシステムがどんなに変わっても変わらない人間的な部分なのですね。