「日本文化っていいよね」言葉だけの応援から一歩踏み出したいあなたへ
クラウドファンディングってご存知でしょうか?
クラウドファンディング(英語:Crowdfunding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。
wikipediaより引用
つまりネット上で発案者のプロジェクトを応援できるシステムです。
そのお礼に発案者は商品やサービスを送ります。
日本でも少しずつ浸透してきているシステムですね。
今回は僕が応援したいプロジェクトがあったので情報を共有したいと思います。
まずはリンクをご覧ください。
https://camp-fire.jp/projects/view/13759
以前「うるしの里はちみつ」でご紹介した浄法寺漆産業さんのプロジェクトです
(うるしはちみつの記事はこちら)
プロジェクトの内容は伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」
の図柄を漆で車のハンドルを作るというものです。
若冲の「鳥獣花木図屏風」と言えば、モザイク画のような日本美術史上類を見ない
異色の名作としてとても有名です。
画像を見ていただければ「あーこれね!」と思ってもらえることでしょう。
さて、このプロジェクトですが、みんなで力を合わせて成功させなければなりません。
何故ならば、ページにも紹介されていたように
若冲作品の所蔵家で美術コレクターのプライスさんのお墨付きをもらっているのです。
若冲は江戸時代の人ですから、著作権があっても消滅しています。
だから、図柄の権利はどこにもないのですが、このプロジェクトを進めるにあたって
しっかりと所蔵家の了解を得ているのです。
すごいことだと思いませんか。
若冲のプライスコレクションといったら世界最大のコレクションであり
そのプライスさんに会いにゆくなんて。。
もう一つは
僕の気持ちなのですが、「日本文化っていいよね」という空気が今日本中に流れています
でも、実際に行動できる人や機会って実は多くない。
確かに日本文化はすごい。
世界に類を見ない文化保存を達成しています。
大きな対戦や震災に見まわれても
なお途切れることなく保存されている文化の宝庫と言えます。
でも、その文化を支えてるのって少数の個人である場合がほとんどです
「伝統文化は弱いからみんなで守ろう!」
なんていう気持ちはありません。
僕は「伝統文化は素晴らしいから育てよう!伝えよう!」と言いたいのです。
しかし、伝統文化に何らかの形で参加するのって、ハードルが高いのが現状でしょう。
今までだったら「買う」「習う」「聞く」くらいしか参加方法がありませんでした。
今回のクラウドファンディングはまさに「育てる」「参加する」ことができます。
とりあえず僕も参加したかったので
参加レポートを書きたいと思います。
まず、このクラウドファンディングが登録されているのは
大手の「Camp Fire」というサイトです。
このサイトでユーザー登録をして、いざ応援へ!
「浄法寺漆産業」のページを探して(直接リンクはこちら)
応援金額とリターンを見て自分の気に入ったものを選びます。
僕は6000円の応援にしました。
プレゼント内容は「鳥獣花木図屏風」オリジナルポストカードセット
あとはクレジット決済で完了です。
応援のメニューは3,000円から300,000円まであり、お礼の内容が変わってきます。
あとはプロジェクトの進捗とリターンの商品やサービスを楽しみに待ちます。
さて、僕は浄法寺漆産業さんの記事を数回書いたり、実際応援したいと思っていますが、
特別に提携しているとかリターンがあるわけではありません。
単純にファンなのです。
というのはこのような民間から起こる事業というのに漆の未来を感じています。
教育機関や行政では長期的なサイクルの漆事業を成功させることは難しいと思っています。
我が家の漆栽培が12年経って採取までたどり着けたのも、個人の情熱からです。
公共的な事業が悪いとは言いませんが、漆関連で失敗した事例を何件も見てきました。
それに個人的な思いからスタートする事業は失敗できないのです。
大切な時間とお金をかけるので、直接生活に関わってきますからね。
(うるしに関わる苦悩や喜びは痛いほどわかります)
浄法寺漆産業代表の松沢さんには二度お会いすることができました。
松沢さんは元県職員という安定職を捨てて漆関係者になってしまいました。
それって、すごく勇気がいると思うし、情熱を感じます。
そんな松沢さんが思い描くプロジェクトに期待せずにはいられません。
「日本文化っていいよね」という空気はこれから次のステップに入ります。
参加し、育てる文化の時代がこれから始まります。
はっきり言って漆の未来はかなり明るいですよ!
まずは小さな応援からはじめてみてはいかがでしょうか。
詳細はこちら