「あなたの作品からは何も感じない」
先日、銀座のクラブで(注・普段銀座のクラブに通っているというわけでなく、初めて招待してもらったのです)
たまたまいた女性客に
作品見せてと言われたのでケータイの画面で見せるという流れになってしまった。
普段はこういった場合、見せることはないのですが、
僕のことを応援してくれている人が、好意で「みてください!」という流れになってしまったのです。
実は僕、たまたま出会った人に自分の職業を言うのも好きではないんです。
漆芸家として前もって知った上で出会う場合と違って、
たまたまの出会いの場合
相手が蒔絵や、芸術に関心を持っている確率は少ない。
だから、一度きりの出会いの場合あまり漆の話をしたくないのです。
理由は
社交辞令的に自分の最も大切にしている
ことを関心のない人に話したくないのと、
これが最も重要なのですが、
表面的な関心と無関心をできるだけ避けたいからです。
本当に関心のある人だったら
展覧会に足を運んでくれるだろうし
このブログを見に来てくれる人も
きっとなんらかの関心を持ってくれているものだと思います。
でなければ、人生の大切な時間を使って作品を見てくれたり
記事を読んではくれないでしょう。
僕のことが嫌いで「このやろう何いってやがるんだ」と思いながら読んでいる人がいるかもしれないけど、
ある意味それも関心と言えるでしょう。(それも強烈な)
表面的なと言うのは
その場限りの関心であり、また、無関心です。
なぜそれが嫌なのか。
続く