懐かしさは足りていた頃の記憶

ふと、経験した事も無い
体験や、風景に
懐かしさを感じた事は無いですか?

僕はたまにありあります。

わかりやすいところで言うと
ジブリ映画を見ると
いつも懐かしい気持ちがあふれます。

「ハウルの動く城」や
「紅の豚」何とも言えない懐かしさを感じます
なんでだろうか。

そんな事を考えて見つけた答えが
足りていた頃の記憶=懐かしさ
なんじゃないかと言う仮説です。

ハウルや紅の豚なんか日本でもなければ
主人公たちにどれだけ自分を重ねているかと言えば
全く共通点無しです。
なのに懐かしくなるのは
彼らが満たされているからではないか。

厳密に言えばある部分で満たされているように思えます。
それがいったいどこなのかはわかりませんが
生きている事や食べる事にとても満足している人たちが出てきているように思えます。

人間は生まれた瞬間から
あらゆる欲望を抱いて
それを成長させながら生きてゆきます。
最初は甘いお菓子があれだけ欲しかったのに
今ではアルコールや高価な食材への興味がつきません。

そんな欲望の渦の中にいて
満たされた状態を垣間見ると
懐かしい気持ちになります。

感情は思いがけないところとリンクしています
何かを作る事で誰かの感情を動かす事はできます
ただ、喜怒哀楽以外の
もう少し複雑な想いを誰かに抱いてもらうのは難しい

感動はどうやって作る事ができるんだろうか。
作品を通していろいろな実験をしてゆくしか無いか。