フリーランスのメリット・デメリット

漆芸作家という職業で
独立歩行できるようになって3年経ちました
ここまでで感じたメリットとデメリットをまとめてみました。


 

メリット

○時間の制約がなく自由に制作活動が行える

これは制作活動において最大のメリットだと思います
1日の時間のうち全てを制作に充てる事ができるのは
制作者にとって最も幸せな事だと思います。

○通勤が必要ない

仕事部屋が家の中にあるのなら
通勤時間はかかりません。
作業時間のロスを減らし、仕事に集中できるので
これも最高です。

○休日を自分で設定できる

フリーで働いていると特に休日の設定はありません。
平日に美術館へ行く事ができるのでこれはとてもありがたいです。

○作りたい物が作れる

依頼がある物以外は自分が作りたい物が作れます。
それが検討はずれの物だった場合の責任は全て自分で取らなければなりませんが
それでも、好きな物を作れるのはフリーランスの魅力の1つです。


デメリット

○定期収入が無い

フリーランスの一番の苦悩はお金の事かも知れません。
作品が売れた後、入金まで1年近い事もありますので
収入面はとても不安定です。
定額の支出は毎月ありますので、少々スリルがあります。

○社会保障は全て自分で加入する必要がある。

全ての社会保障に自分で加入する必要があります。
一生続ける事ができる職業ではありますが、
自分の人生を保証するのは自分しかいないという現実を直視しなくてはなりません。

○ローンが組みにくい

収入が不安定である以上お金を貸してくれる先は少ないです。

○事務仕事が多くなる

全て自分の事は自分でしなければならないので
事務仕事が思いのほか多いです。


 

メリットとデメリット両方ありますが
僕の場合メリットを最大化させたいと思いましたので
今のところフリーランスをしています。

将来的にずっとこの形態で仕事をするかははかりませんが
デメリットのいくつかも考え方によってはメリットになると思っています。

収入が不安定という事は
上限も無い事を意味しています。
下に不安定だと考えるとつらいですが、
上限が無いと考えたら夢があるようにも思えます。

漆芸作家として作品制作だけで生きてゆくと言う
夢を叶えて生きることができました、
今後はこういう夢を広げてゆきたいですね。
せっかく専門技術を学んでも、社会にそれを生かす枠組みが無く
違う分野で就職をしなければならない事の方が多いです。
しかし、その中でも活路を見出して生きてゆける人材を
自分の周りからも増やしてゆきたいと思います。