作品集制作

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
もうすぐ5年ぶりの個展が開催されるので、日々忙しく作っております。
今日は今作っている2冊目の作品集の情報をシェアします。

2017年に制作した最初の作品集「浅井康宏漆芸作品集 ー光をめぐるー」
およそ20作品を掲載した作品集でした。

今回も個展に合わせて新しい作品集を作ろうと思います。当初、個展の出品作品のみの図録にしようと思っていましたが、
どうせなら30代の集大成的なものにしようと思い、過去作で行方がわかるものをお借りして、再度撮影しなおしております。
さて、それを全国から集めるために「宅急便で送ってください」とも言えないので、直接お借りしに行く全国行脚を行い
東京のスタジオに運ぶ→撮影する→お返しする。というのを繰り返して、ようやくリストの全作品の撮影が終わりました。


前回の作品集との違いは、まず、写真へのこだわりです。
販売開始したら公表しますがとても素晴らしいカメラマンに撮影していただいております。
作品写真はもちろん、取材に同行していただいたり、実家の漆の植栽地にも漆採取の撮影にきてもらいました。
作業風景の撮影も豊富に揃ってきました。



そして、
ブックデザインを得意としてくれているデザイナーにデザインを担当していただいています。
多くの展覧会や写真集の本を手掛けていて、一緒に仕事をさせていただいているだけでプロセスを学べて楽しいんですよ。

さらに、
印刷と紙質にもこだわります。
紙質は前回の作品集からこだわっておりましたが、今回は定型ではないオリジナルのサイズ、そして風合いのある紙を使って作品を印刷してゆきます。
プリンティングディレクターと細部を打ち合わせて本全体のプリントの調子を作ってゆきます。

僕、実はこういう作業があることを全く知りませんでした。写真があってプリントして本の形にするくらいの話だと思っていたのです。

全ての工程がプロの手を経て、一冊の本になってゆく。
期待は高まるばかりだけど、ひとつ大切なものを失ってしまいました。

それは
本の作りや紙質、印刷のクオリティに目がいって、持っていた作品集の作品自体を純粋に楽しめなくなった気がします。
美術書でも作り込まれたものは多くない。

今作っている作品集は僕が考えられる最高のクオリティのものです。多くの人の手と知識とアイデアに溢れたものができると思います。
楽しみにしていただければ嬉しいです。


ちなみに、今後の作品集制作の工程は
テスト校正(今ここ)→校正1→校正2→見本制作→印刷→製本
という流れです。印刷が始まったら、立ち合いします!楽しみです!