漆のおすすめ本 松田権六著 「うるしの話」 入手難易度 ★☆☆☆☆

漆の神様
漆聖
と呼ばれる近代漆芸史の巨人
松田権六の代表的な著書です。
松田権六などと呼び捨てしてると
なんだか申し訳なくなるので
お会いした事は無いですが、松田先生と呼ばしてもらいます。

松田先生は石川県出身の作家で
なんと7歳から漆を始めます
東京美術学校でさらに専門的な学びを得て
常に漆芸界をリードする存在でした。

先生の行動範囲は広く(マッカーサーに日本美術を守るように直訴したそうな。)
船に蒔絵を施したり
中尊寺金色堂を復活させたり。漆なら何でもできる万能型!

そして情熱的でもあります。
毎日コツコツ図案日誌を描いたり
作品制作の前は何度も写生
漆に関わる事なら何でも大好き!

時代は日本の戦前戦後から現代
日本伝統工芸展の基礎を盤石に作り上げ
向かうところ敵無しの
努力する天才だったようです。

本の内容は
先生の修業時代から
漆の逸話や漆器に対する哲学まで幅広く
松田先生の話を何日も聞いているような感覚になる本です。
それもそのはず
この本は口述筆記で書かれているようなので
先生の話しぶりを感じさせてくれます。

いろいろ方から先生の話を聞きましたが
話し始めると止まらない先生だったようです
お宅に伺うと何時間も、お話が聞けたようです。

さて、松田先生は
死後作品価格が下落しない唯一の漆芸家となっています。(これからどんどんそんな作家が出てくるようにがんばります)
それほど先生の作品は人気で、市場に作品が出回る事はまれです。
ほとんどの作品が美術館に収まっています。
ですから美術館で作品を見る事ができるのはとても幸せな事だと思います。

著書を読んだ後にその作品を見ると、また違った目線で
作品が見えてくるかもしれません。

現在の本の表紙は
「蓬莱の棚」です
戦中、いつ人生が終わるかもわからない
空襲が激しい東京で制作された作品です。
命をかけて制作された傑作です。


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