蒔絵螺鈿高坏「菊華」「光華」はこうして生まれました。

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先日twitterにアップした作品
蒔絵螺鈿高坏(まきえらでんたかつき)「菊華」「光華」
多くの方に見てもらえて嬉しいです!

今回の記事では、この作品を作った経緯について書こうと思います。


プロローグ
この作品は
元サッカー日本代表の中田英寿さんが主催している
日本酒のイベント「Craft Sake week」のために制作しました。
http://craftsakeweek.com/rh/
僕が参加させてもらったのは2018年。

日本中の酒蔵から中田さんが選んだお酒と料理を楽しめるイベントで
六本木ヒルズで毎年開催されています。
併設イベントとして「しゅきや」という工芸作家が酒器を作り展示します。
2018年は
桑田卓郎さん
佐故龍平さん
中川周士さん
新里明士さん
上記の皆さんと一緒に参加させていただきました。

浅井康宏 蒔絵高坏 「光華」
浅井康宏 蒔絵高坏 「光華」

経緯
このイベントの10ヶ月ほど前に
キュレーターの方にお話をいただきました。
でも、
最初ちょっと戸惑ったんです。
「六本木の野外イベントに何を作ろうか、そもそも蒔絵が合うのか?」と
キュレーターさんから
中田さんがこのイベントへかける情熱と
「ライフスタイルを変えるような酒器があってもいいのではないか」
という提案をもらって
「よし!作ろう」と決めました。


日本酒で僕が提案したい新しいイメージって
「圧倒的な美」としての器でした。
具体的に言うと、正倉院御物のような
幾年も伝わる祭器のような、
日本酒のイメージをどこまでも高めてくれる物を作りたかったんです。

そこから8ヶ月間かけて2つの酒器を作りました。

それまで僕が作ってきた酒器の価格は最高13万円代で、
「この作品を作ったら100万円を超えてしまう」という覚悟が必要でした。
何しろ最高の素材を使って8ヶ月間かけての制作だったから、
「売れなくてもいい!!とにかく最高の作品を作るんだ!!」と思い切って
制作に飛び込みました。


結果的に根付作家の万征さんとの共同制作も成功し、
自分の制作を前進させてくれるような作品が完成しました。
あの時、思い切って飛び込まなければこの作品はありませんでした。

人生において成長の機会はたくさんあるけど、
迷った時に「えいや!!」と歩み出す勇気が自分を成長させてくれることがある。
そんな大切な作品になりました。

ちなみに、この作品は無事、所有者が決まり
今は手元にありません。

中田さんからは
「技術力ありすぎですよ!今度は浅井さんのもうちょっと日常使いの作品やドロドロした側面が見たいですね」という感想をもらいました。
それ以外に話したことは機会があれば書きますね。

これからもいい意味で期待を裏切るような作品を作って行こうと思います。


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