イベントが中止され、街から人がいなくなった時に作家は何ができるのだろう。

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コロナウィルスの影響で各地のイベントが自粛ムードになっています。
SNSを見ていても、本来賑わっている場所に「人がいない」というツイートをよく見かけます。

僕は工房で仕事しているので「街に人がいない」という実感はありませんが、
先月新幹線に乗った時、空いていたので、やっぱり人の動きが鈍っているのは確かなのだろうと思います。

アートフェア東京の動向に注目していましたが、
辞退ギャラリーへの60%返金

フェア中止
という流れを見ていました。
今のムードだとギャラリーもお客様も集まらないだろうから
「残念だけど仕方ない」という感じです。

僕はアートフェアに関係はなかったのですが、アーティストとギャラリーの気持ちは痛いほどわかります。
そして、こんな自粛ムードの中、個展中のアーティストには心から頑張って欲しいと思います。




さて、今回のような大きな災難が降りかかってきたときに、作家は何ができるのでしょうか。
もちろん「仕方ない。。」と肩を落とすのだけど、最善の対策はないかと考えています。
だって、自分の展示の時に何か問題が起こる可能性だってあるので。

注目しているのが
ライブイベントが自粛している中「無観客ライブ」を行なっているバンドが結構あります。
「ライブ会場は押さえてあるけど、人を呼べない」という状況だと
中止という判断になってしまうと思うけど、

ネットを通してライブ中継をするバンドが現れています。
先日youtubeで「NUMBER GIRL」のライブを見ました
ライブ会場とは違うかもしれないけど、画面を通して見る中継って思ったほど悪くありませんでした。
会場に動員できるファンの数は決まっているけど、youtubeだと無限です。
新しいファンの開拓にもなるような気がしたので、新しいビジネスモデルになって行く気がしました。


では僕たち美術作家はどのようなアプローチで
有事を乗り越えてゆけば良いのでしょうか。
僕はネットで作品を公開すること
紙媒体を作ることが重要かなと思っています。

個展なりフェアなり、何れにしても数日間の出来事ですが、
僕たちの活動は長距離走のように「長く走り続ける」ことが重要です。
展示という短距離走を走り抜けることと同時に、その後に続く記憶を誰かの心の中に作ろうとした時
ネットと紙媒体は最適なのではないでしょうか。

個人的にはネットでの発表に抵抗がないし
紙媒体制作はまるっと「作品」だと思っています。

こんな時だから変化について考えます。