コロナ禍のギャラリーとの付き合い

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日はコロナ禍の活動について書こうと思います。

4月の緊急事態宣言で僕は工房を休止させて、久しぶりに一人で作業を続けていました。
具体的な活動としては2021年の個展に向けて制作行っており、今年に関しては
予定をほぼ入れていませんでした。

しかし、公募展や関係していたグループ展は次々に延期や中止になって
一般的には「美術活動をしにくい状況」になってきました。
実際、納品後に海外発送ができない作品が出てきて、お金が入ってこない時期もありました。

振り返ってみると制作費が底をつきかけた時もあり
その時、付き合いのあるギャラリーや百貨店に救われました。




【作品の買い上げ】
ギャラリーでは作品の委託と買い上げというのがあります。
買い上げというのは、販売前に買い取ってもらうこと。
委託とは、販売が成立したときに手取り文をもらうことです。

実は、工房休止中に付き合いのあるギャラリーと百貨店が作品の買取を提案してくれました。
僕の作品は単価が高いからこの厳しい時期に買取に踏み切ってくれたことはギャラリーにとってもかなり厳しい決断だったと思います。
この買取のおかげで休止期間明けのスムーズな工房制作につながりました。

取引先というビジネス上の付き合いではなく
とにかく個展に向かう期間の挑戦への支援や応援があったこと。
それが金銭的な価値以上に嬉しかったです。

とにかく一年以上作品を貯めるために支出だけが増える期間、そしてコロナという厳しい状況を
僕と工房は力強く前進してゆきます。