ブログ❌芸術 1年間ブログをつづけてみて思うこと

昨年の10月にブログを始めたので一年になります。
総投稿数は320記事。
できるだけ毎日アップしようと思っても、振り返ってみるとわりと休んでます。

この1年色々なことがあったけど、ブログを通して知り合うことができた人がたくさんいて
そういう時「やっててよかったな」と思います。

特に「西日本漆を守る会」を鳥取で初開催するにあたって
ブログを通して直接出会えた人がいたのが本当にうれしかったです。

僕のブログは漆芸作家として今をどう見つめて
生き延びて行くかというテーマで書かれています。
だから、業界の人にとっては生意気に映ったり
上から目線に見えているかもしれません。

しかし、このブログというメディアは僕個人が運営しているものなので
はっきり言って自由度はかなり高いです。
見たくない人は見なければいいだけなので。
この点はFacebookなどのSNSと違う点です。

1年間続けてみて、ブログと芸術家との相性みたいなものも考えました。
熱心にブログを更新してて、なおかつ毎日読みに行きたい作家ブログって今の所見つけられてないので、
(お手本無しで)手探りで書いて来ましたが
作家とブログの相性は良いと思います。

僕は他の作家の作品を買うときに
その作者のデータをできる限り集めます。
作品を通してその人の未来を買いたいと考えているから。
作者がどんな人でどんな活動をして来て
これからどのように大暴れしてくれるか知りたいんですよね。

そのとき、ブログって役に立つ気がします。
良い作家を見つけても、根が弱気だったり
結婚して安定して作品がつまらなくなったりする作家が本当に多い。
「作品が誰かの手に渡ってから、その作品の価値を高め続ける」という作家の命題を簡単に放棄してしまっているように思えます。
そういう性質はたぶん会ってみないとわからないし、
長く一緒にいないとわからない部分です。
もしブログがあって、その人の考え方が少しでも立体的にわかったら
「この人の作品なら」と思える機会はより多くなると思うのです。
逆に「この人の作品は今は良くても、期待できない」と思う基準にもなって行きます。

ブログじゃないけど村上隆さんのFacebook記事とか本当に面白い
https://www.facebook.com/takashi.murakami.142?fref=ts
村上隆さんの目線で切り取られた小さなコメントも作家の生の声なんですよね。
世界的評価の定まった作家の一言一言に生身の人間を感じます。


田島大介さんのFacebookも常に世界を意識した投稿がされていて
彼の初期作品を買わずにはいられなくなります。僕も活動を拡大して行きますが
できるだけ初期の作品を買っておきたいと思わせてくれます。(買えない価格になる前に!)
https://www.facebook.com/daisuke.tajima.980?fref=ts


Hajime AsaokaさんのFacebookもキレッキレです。
独立時計師という聞きなれない職種の作家さん。
時計にまつわる話や撮影に使う機材の話など、
非常に洗練されている投稿がなされて「なんて頭のいい人だ」といつも思います。
https://www.facebook.com/hajime.asaoka?fref=ts


さて、上記の3名はブログではないのですが、これだけ人を(僕も含めてフォロワー数多い!)魅了してやみません。
美術は視覚の表現だけど、それを通してその人の考え方を世に問う表現手法です。
表現があふれ出したとき、何かを本当に伝えたくなったとき、人は言葉を使うと思います。
声が枯れて、自分がこの世界からいなくなるその日まで、
僕は「蒔絵は世界で最も美しい芸術表現だ!」と騒ぎ続けたいんです。
ブログもその手助けになってくれています。
だから、飽きるまで続けたいと思います。
今後もどうぞよろしくお願いします。