プロ意識

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フリーランスでも企業に所属している人でも、
出世する人は支払う対価に対してサービスが優っている人。
つまり、提供できる価値が常に高い状態を作り出せる人です。

僕も一応プロとして活動しているから、
仕事の質と意識に常に気を配っています。
そして、あまり便利ではないのですが、
他人のプロ意識も丸わかりになります。

他の作家の作品のそれを理解するならいいんだけど、
日常のサービスにも敏感になってしまいます。
例えば、料理屋のサービスとか、
エンターテーメントの質とか、
気になってしまうことがあります。

別に口にはしないけど
「こうしたほうがいいんじゃない?」ということは多いです。
逆に「すごいサービスだ嬉しい!」と思うこともあります。
その仕事に夢中になって、熱心に取り組む人は魅力的です。

人生の中で仕事している時間は長い。だから
今自分のやっていることを極めようとするのは理想的なのだと思います。
だけど、それって簡単なことではないですよね。
まず、
●好きが仕事になるのか
●仕事が好きになるのか
実際のところわかりません。

僕の場合、漆芸作家という職業が経済的に成り立つモデルがないところから始めたので、
純粋に好きを突き詰めていって、力づくで仕事にしました。
だから、好きが仕事になったと言えます。

好きなことしかしていないのだからそこを突き詰めるのは当たり前ですが、
職業選択の際に、大まかにでも自分の適性と照らし合わせて
「この仕事をしよう」と選んだのなら、一定のレベルを目指すのをお勧めします。

というのも、ある分野で一定の水準まで自分を高めることができた経験って消えないんです。
例えば、僕が漆芸家でなくなっても、他の分野で一定のレベルに到達する自信があります。
これは成功体験から生まれる自信かもしれないし、
一度通過したプロセスを他の分野で適用できるからかもしれません。
活動に器用になっていると思います。

とりあえず、プロのレベルに達している人は側から見てわかるし、
他の分野においても、経験が活かせると思います。
何より、社会の活力になると思います。

合わない仕事や、辛い職場ならさっさと辞めたほうがいいけど、
常に高いレベルの仕事をしようとする姿勢は大切。