ロックでパンクなマーケティング書籍

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アートに関するマネジメントとかマーケティングの本はありますが、
実践的な内容じゃないことが多くて
小難しいこと言ってるけど、無名の新人作家がどう立ち振る舞えというのは書いてないんですよね。

僕は20代の頃「どうやったら美術で食べて行けるのだろう」もがいていて
たくさんの本を読みました。
でも、結局役に立ったのは実践的な経験だったように思います。


だけど、最近読んだ本でこれは良いなと思えるマーケティングの本があります。

「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」

アメリカにグレイトフル・デッドというベテランバンドがいます。
実は僕、バンドのこと全然知らなかったんだけど、
長年継続的に活動を行っているとのこと。日本のバンドに例えるならサザンみたいな立ち位置なのか。

CD全盛期の時期でもライブビジネスを展開しており、
活動期間を通して根強い人気を誇っているようです。

ベテランバンドからマーケティングを学ぶと言うのはどう言うことなのでしょう?
このバンドは戦略的にファンのコミュニティに注目してアットホームな環境を作っているのです。
具体的にいうと
○海賊版音源を奨励
奨励どころかライブ会場に音源を録音する用のブースを設けてしまう。
○メルマガ発行 
紙媒体でマガジンを発行してファンとの距離を保ち続けるなど

なんと言うかSNS時代の先取りといった感じ。
この本の著者も筋金入りのグレイトフル・デッドファンなので
分析に熱がこもっていて良い感じです。

もう一冊は
「ビジネス・フォー・パンクス」

ブリュードッグという2007年、スコットランドにて「青年2人+犬1匹」でスタートしたクラフトビールメーカーがあるんですが
そこの哲学がパンクでかっこいいんです。

以下amazon書籍紹介文

熱狂的なファンを世界中でどうやって獲得したのか?
スコットランド発祥のBrewDogの奇跡のマーケティングを、創業者本人が語る!

BrewDog(ブリュードッグ)の経営の根幹は、"パンクの哲学"にある。

・始めるのはビジネスじゃない。革命戦争だ
・人の話は聞くな。アドバイスは無視しろ
・事業計画なんか時間の無駄だ
・嫌われ者になれ
・永遠に青二才でいろ
・すべてがマーケティングだ
・顧客ではなく、ファンをつくれ

この本は経営の基礎的な数字の読み方もおさえられていて
無茶な自己啓発ではないことがわかります。

現代のマーケティングを「カッコ良さ」で切り取ってくれています。


ロックでパンクな2冊のマーケティングの本は美術との共通点が多く
僕にとって大切な本となりました。
先が読みにくい現代に型破りなこの2冊オススメ。