制作時間が長くて作品が多い人が勝つ世界

これはいつも言ってることなのですが、
制作時間が多いことと、制作数が多いのは最強の武器です。

「制作においてノってる時とそうでない時がある」と反論が出そうだけど
ノってる状況に左右されないために毎日定時に仕事を開始することをおすすめしています。
作品の量については、作業量が増えれば自ずと増えてきます。
僕の制作の場合、少なくとも4ヶ月以上は制作に必要ですが、年間4回の公募展と
グループ展の作品を作って約10点
毎日淡々と作業していても、制作点数少ないのが悔しいです。
頭の中にあるアイデアの5パーセントくらいしか実現できていないのが現状です。

制作点数については、少ない部類に入りますが、
蒔絵の制作点数にしてはそこそこだと思っています。これでも
他のクリエイティブな分野にも言えることですが、制作数は強みです。

あなたがカメラマンなら写真を毎日撮りまくった方がいい
作曲家なら曲を毎日書いた方がいい
小説家なら毎日パソコンに向かった方がいい
イラストレーターなら仕事以外の絵を描き続ける必要があります。

なぜかというと、あなたが休んでいるその時間に
作業をしている人が必ずいるからです。
プロの世界ってそんなもので、夢の中でも作業をしているような人がいます。
そんな人たちと戦ってゆこうと思ったら、
うかうか休んでいられません。


僕は他の作家の作品をよく買います。
若手の作品を買うことが多いけど、
少し有名になったり結婚したりして、作業量と質が落ちたらイライラします。
作品数は顕著で、実験的なこととか、新たな投資が必要なことをしなくなってしまう。
環境の変化の中で制作のモチベーションを高く保ち続けるのは難しい事です。


クオリティを上げ続けながら作品数を保つか、増やすことはできないのだろうか。
制作活動とはそいうギリギリの戦いの連続です。
インターネットで情報を得る時代において
時間と量を味方につける事の有効性は、
クリエイティブな活動においても適用されます。
そして、今後それはさらに顕著になる未来が待っています。