制作時間を最大にする方法

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漆の制作は長い時間を要します。
少なくとも半年以上1作品にかけるので、
その中で、気分の浮き沈みや、生活リズムのつくりか方など、
長期にわたる制作スタイルを作ってきた僕の方法を書こうと思います。


プロローグ
作家をしているとよく
「気分が乗ってる時に一気に作るんですか?」と聞かれることがあります。
だけど、最初に書いたように漆の仕事は一日に12時間作業しても、
工程的には一工程なので、進み具合からしたら4時間を3日に分けて進める方がかえって効率がよいです。

一番がいいのは、
1日の作業内容を決めて、その日の最後に漆を乾かす段階まで進めることです。

具体的に言うと、
漆には湿度を加えてやることで乾く性質があります。
なので、漆風呂という湿度の高い箪笥のような場所を用意して、
作業後にそこへ入れて乾かします。

1日の作業を全て終えて、漆風呂へ作品を入れてやっと一工程となります。
1工程に時間がかかる作業がある一方で、それほど時間がかからない工程もあります。


ルーティンが制作時間を最大化させてくれる

僕の仕事にはルーティンがもっとも効果的に制作時間を確保させてくれます。
つまり、ムラなく毎日、定時に仕事をスタートさせることによって、
体のピークと頭の回転を朝の仕事に持ってくることができます。

だけど、一人でこれをやろうとすると、
割と難しいです。
だって、夜は遅くまで作業しているわけだし、
誰にも起こされないし、寝坊しても怒られないとなると、
時間がずれて行きますよね。

僕も20代の時はやたらと眠かったです。

そこで起きるためのアプリを使いました。
sleep cycle
(リンクはAppleストアなので、アンドロイドの人はググってください。)
このアプリは睡眠中のレム睡眠と、ノンレム睡眠を記録して、
あらかじめ設定しておいた時間の周辺の目覚めやすいタイミングを見つけて起こしてくれます。

睡眠データを記録してくれるので、
自分の睡眠の状況も把握できていいアプリです。
無料のアプリもあるのかもしれないけど、精度が高いので、sleepcycleの有料版は課金の価値があると思います。
ちなみに最近は朝になると自然に起きられるようになったので、目覚ましなしで生活してます。


もう1つのルーティンは作業スイッチの設定です。
作業スイッチとは、自動的にこの行動をとると、作業モードになるスイッチを自分の中で作ることです。
僕の場合は歯磨きです。
朝仕事に出る前と、昼ご飯の後に歯磨きをします。
すると仕事モードになるようなルーティンになってます。
他にも、決まった音楽でスタートさせる。
ラジオ体操をする。
など、なんでもいいと思います。

この行動をとると作業モードになるスイッチを作れると、
モチベーションを一定に保てます。


以上が僕の作業時間を最大化させる方法でした。