卒業制作

卒業・修了制作展の話題がfacebookのフィードに上がるような季節になってきました。
各地の大学ではクタクタになって作った作品を搬入し終えた人
または現在も制作している学生さんが沢山いることでしょう。

卒業制作の講評で厳しい評価に傷ついた人
高い評価を得た人、どちらにとっても
その作品が大学で制作した最後の作品となります。
僕からしたら、その制作に没頭できたのなら
全ての作品に最高点を送りたい。

もちろん、作品のレベルには個別の差があるし
いきなりプロレベルの作家は稀だから
美術の荒波に耐えられる作品は少ないでしょう。

ただ
学生時代の4年間と
人生の量だけかけて作った作品なんだから
何かしらの輝きを持っていることは確かです。

そして、それは今の僕には
とうてい出すことのできないパワーであったりもします。
(良くも悪くも)

悩んで、何が良いのかわからなくなって
未消化に終わったとしても、それはそれで良い。
完全に自分を出し切れたならそれもそれで良い。

問題は、学校の作業場を出て、
何もない部屋から新しい作品を作り出せるかということです。
作品が完成したら、友人とビールでも飲んで
よかったら、また作業部屋に入って
新しい作品でも作ってみてください。