未来を予想する力より、未来を作れる信念を

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日はこれからの日本に必要な力とは何か、という僕なりの考えを書こうと思います。

ズバリ、タイトルに書いた通り、
「未来を予想する力より、未来を作れる信念」が大切だと思っていて

頭のいい人が「将来こうなるよ」というのは説得力がありますが、
例えば「レジ打ちの仕事は機械に代替されるのでやばい」
「テレビは終わって、ネットフリックスやYoutubeのような場所や時間を選ばないメディアが台頭する」
とか「ああ、なるほど」と思うんだけど、
それは最新のテクノロジーとか社会の動きを見ていればある程度誰にでもでも予想できると思うんです。

情報の量と質が格段に上昇した現代において
答えを出す力は意味を失ってきています。
どのような知識も個人で持てる量は知れていて
残念ながらGoogleには足元にも及びません。

より大切なのは未来を作ることのできる力だと思っています。

予想する力との相違点は
一方は外からの情報の解析に対して
未来を作るというのは、内側から芽生えるもの
自分の奥底から発生する欲望みたいなもの。

僕の場合「漆を中心とした経済圏の創造」です。
今そんなことを言うと「一作家のたわごと」と笑われると思いますが、
少なくとも僕は作家として歩んできて、小さな経済圏を築きつつあります。
その器を世界中に広げることは可能だと思っています。



この未来を作る信念は社会情勢や外部的な要因に影響を受けません。
例えば、日本の経済が沈み込んでいたとしても
新たなアイデアや行動で開拓できる要素が無限だと思えるからです。

そこを冷静に答えを出そうとすると
「工芸分野という停滞した業界では現在の日本の状態で発展は難しい」となってしまいます。
しかし実はそうではありませんでした。
僕が漆芸作家として活動を開始した時、
「若手漆芸作家の市場」は皆無でした
あの時の僕には今が見えていたのです。
それは単純に「自分がこれほど愛せる芸術分野で共感がないなんてありえない」という内側の声に従ったからです。

今起こっている事象を前提に未来を見通したところで
そのような未来しか起こりません。

自分の心の声を信じて歩んで行けば世界を変えられます。
少なくとも自分の見る景色を変えることは可能です。