第70回 正倉院展に行って来たよ (※攻略法アップデート)

みなさんご存知、奈良国立博物館で開催される「正倉院展」のシーズンとなりました。
秋の紅葉の時期に2週間だけ展示される「正倉院展」とはどのようなものか。

正倉院は聖武天皇遺愛の品を収められた倉ですが、
その蔵に納められた品々は美術品的な価値と同時に歴史的な資料としても世界的に貴重です。
天平時代、大陸との交流が盛んに行われ、シルクロード交易の中で流通したあらゆるものが日本に伝来して来ました。
貴重な遺物が類を見ないほど、良好な状態で保たれていて、1200年の時を経ても僕たちに感動を与えてくれます。

遺愛の品からは多様な文化を見ることができます。
例えば、象牙やトルコ石、ラピスラズリなど、日本で入手することができない材料を用いた御物も多く
当時、作られていた国にも遺物が残っていないけど、正倉院に残っていることもいいです。
例えば、ペルシアで作られたガラス製の器ですが、現地で出土したものは変質が激しいけど
正倉院に伝わっているものは透明なガラスの輝きをたたえ続けています。
このように、シルクロードの終着地点として、また美と文化のタイムカプセルとして、正倉院御物というのはとても魅力的です。


このように現代の僕たちを楽しませてくれる「正倉院展」
毎年ものすごく混みます。そりゃあ、驚くほどに。
入場制限の列に加え、メインの作品になると、一点見るだけど、列を作らなければならないほどなのです。

混雑回避の方法を書いた過去記事を参考に
できるだけゆったりと作品鑑賞ができる攻略法をまとめます。(以下過去記事より抜粋)
過去記事はこちら

その1
日曜美術館放送前に行け!
正倉院展は毎年NHKの「日曜美術館」という番組に紹介されます。
丁寧な取材がされているので、その解説を見てから行きたくなりますが、
直後はものすごく混みます。
できるなら、放送前がいいです。
思い出とともに再度「日曜美術館」を見るのがベストと言えます。

その2
「人がいない朝一番に行こう」は超危険!
僕も何度か失敗してしまったのですが、朝一番はお客さんが少ないと考えて
張り切ってオープン前に行ってしまうのです。
しかし、これはかなり危険です。
午前中は2時間待ちとかになっています。行くなら午後!

その3
チケットは近鉄奈良駅で購入!
当日券を購入する場合、奈良国立博物館で買おうとすると地味に混んでます。
なので、事前購入をお勧めします。
近鉄奈良線を使って博物館に行く場合駅の構内(改札出たすぐ左手)に特設ブースがあります。
そこで購入するのがお勧めです。ほとんど混んでないのですぐ買えますよ。


過去記事はここまでですが、
さらに情報をアップデートしようと思います。
実は金、土、日曜日は20:00まで博物館が開いています。
ちなみに「オータムレイトチケット」で入場料が800円になります。
このチケット18:30からの入場チケットなので、入場まで待たなければなりません。
レイト入場がスタートと同時に一定の人がまとまって、館内に入るので、割と混みます。

通常開いていない時間なので、ピーク時よりは空いていますが、
それでもゆっくりは見られないほどに混みます。

すでに日曜美術館で正倉院展特集を行ってしまった後ですが、
やっぱり感動する「正倉院展」
秋の奈良と一緒にどうぞ。