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作品集の見方が変えると世界が変わってしまった話

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日は皆さんあるあるだと思いますが、
「ちょっと違った視点で物事を見つめると、見えてる世界観が変わってしまう」ことについて書きます。

今、現在進行形で視点がグルグルと変化してしまっていること。
作品集の見方が、依然と全然違ってきました。自分の作品集を作るために作品と写真とブックデザインをあれこれと考えていて、
「漆の作品集とは」「現代的なアプローチとは」「日本的な本の形とは」
それの答えが出せる人、新しい視点を与えてくれる人と一緒に仕事がしたいと思ってブックデザイナーを探しています。
すると、
今まで好きで集めてきた作品集が全然違うものに見えてきました。

というのも「作品集は中身が全て」だと思っていたんだけど
同じ画家の本でもたびたび手に取りたくなる本とそうでないものがあることに気がつく。
それでそこにはブックデザインや写真のクオリティなどが関わってきていることがわかりました。
(もっと言えば匂いとか手触り)

そう思ってから「誰がデザインしたんだ」と考えたり紙質などをみていると
もう今までのように楽しんで見ることができないのです。

作品そっちのけで
「このデザイナーはこういうストーリーを作るためにこう配置したんだな」とか
作品よりそっちに目がいってしまって、本のクオリティばかり考えるようになってしまいました。

分厚い展覧会図録でも紙質が悪かったり、プリントがいまいちだったりで
「内容は好きだけど
本としては嫌い」
みたいなわけのわからない基準が芽生えてしまいました。

ただ消費者として本を楽しめていた頃は幸せだったのに
いざ関わろうと思うととんでもなく深い沼にハマっています。

本作りの道は険しそうです。

自分のキャパを知る

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日は「自分のキャパ」について書きます。

キャパ 

キャパシティ(英: capacity)は、保持、受け入れ、または取り込む能力を言う。体積の概念に類似する。キャパとも略される。人の記憶力の許容範囲を示す場合など、日本語でさまざまな場面で使用されるが、ここでは、特に使われることの多いスポーツ用語としてのキャパシティを取り上げる。 Wikipediaより引用


最近コロナの影響でやらなければならないことが増えたり減ったりしていました。
○漆教室を休講
○ライブ配信
○clubhouse放送
○ブログ書く
○クラウドファンディング

など今年に入ってから、始めたことや休むことが割と複雑でした。
漆教室の休講で少し時間ができたので、ではclubhouseの配信をしてみようと
毎回ゲストを呼んでトークするというのを続けてみましたが、
漆教室再開とともに「これは忙しくなりすぎて、もたないな」と判断してclubhouseをやめました

続いて作品集制作のプロジェクトを開始し、忙しくなりすぎて
ブログ更新頻度を下げました。


日々の制作を続けながら以上のことを短時間で回していると
充実しているのです。
「うおーーー俺仕事してるわ!!」って楽しいのですが、
気づかないうちにイライラしていたり、スケジュールを忘れたりしてしまいます。

で「自分のキャパはこれくらいだな」と理解しました。
20代だったら何かを休むことなく猛烈に仕事しまくったと思いますが、
冷静に考えて僕は作家なので、clubhouseでの放送は有意義かもしれないけど
要らないことなのです。

絶対する仕事 ←作品制作
余裕があればする ←配信とか、発信

上記の内容を少し冷静に考えられるようになったのが35歳くらいかなと思います。
少し負荷をかけているくらいがちょうど良いけど、自分のキャパを知った上で仕事をしていないと
長期的に走り続けることができません。

特に最も大切なことを主軸に捉えて
プラスアルファの仕事にはキャパを理解して取り組む必要があるなと思う今日この頃です。

新しい情報がたくさんあって
目が回るような毎日ですが、目的と自分のキャパを知ることが
長期的に成果を上げる鍵かなと思います。

クラウドファンディングのお礼

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
漆芸作品集を作るというクラウドファンディングを終えて
少しゆっくりしている日曜日です。

クラウドファンディングのページはこちら

ありがたいことに目標金額を達成し、自己資金400万円+今回のクラウドファンディングで協力いただいた金額全部で作品集の制作に向かってゆきます。
もう少し資金を投入できないかと考えていて、完成まで融資や補助金などの検討を進めてゆきます。進捗については今後もアップしてゆきます。
とにかく今できる最高のものを作ります。


さて、今回のクラウドファンディングでいろいろなことを学べました
「人の気持ち」や「自分にできること」「自分の感情を整えることの大切さ」
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、募集期間中色々と感情が動いて、
一喜一憂することが多かったです。

その中で、ほんの小さな言葉や、いいねのひとつ、シェアのひとつにとても暖かいものを感じたりしました。
それで、その一つひとつに恩返しがしたい気持ちが多分作品集を良いものにしてゆく原動力になるように感じます。

最後に
初めてプロジェクトとしてのクラウドファンディングを行ってみて
このサービスは「アートに相性がいい」と感じました。
お金が集まる。というのもあるんだけど「何よりも応援してくれている人がいる」というのが重要なのだなと。


実感としてのメリットとリスクについてまとめてみましたので参考にどうぞ

メリット
○資金調達ができる
○事前予約としての機能。例えば作品集を何冊作るか具体的に検証できる。
○応援の可視化

リスク
○まだクラウドファンディングが理解されてない場合がある
○そもそもクラウドファンディングが嫌いな人がいる
○悪目立ちするかもしれない
○プロジェクトが成功しなかったらどうしよう。

メリットとリスクについてはまたブログに書こうと思います。

今回のプロジェクトについては本当にありがとうございました。
最高のリターンをお送りしますので引き続きよろしくお願いします。

何度もページを開くたくなるような一生物の作品集を

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
毎日クラウドファンディングのことばかり言い続けておりますが、
あと6日でそれも終わります。いつもありがとうございます。


応援やシェアをいただいたおかげで開始10日目で第一目標の200万円を達成しました。
本当にありがとうございます。←本当に!

本来なら「作品集にはこれくらいの予算がかかる!なので目標は〇〇円です。ご協力をお願いします。」
という流れがスムーズだったと思うのですが、
初めてプロのデザイナー、カメラマンにお願いする作品集になるので
価格帯が読めませんでした。
色々と聞いてゆく中で600万円から1000万円必要だというのがわかってきました。
(上を目指したらどこまでも上がってゆくようです)
この辺の内容はYouTubeで話しています。

長いのでお時間ある時にどうぞ

11月の個展を目指して作品集の完成を設定して
作品集の制作も加速させてゆきますが「予算をどうするか」という大きな問題に答えが出ていませんでした。
そこでどうにか前売り販売ができないものかと思い、クラウドファンディングで協力してくださる方を募ることにしました。

ちょうどキャンプファイヤーが手数料70%引きというキャンペーンを行っており、
準備不足でしたが滑り込むことができ、短い期間設定でしたが第一目標を達成し、
自己資金400万円+クラウドファンディングで応援いただいたおよそ200万円の600万円の予算を確保できました。
ここからさらにクオリティを上げてゆくために、1000万円に近づけてゆきたいと思っています。
自己資金のやりくりや、銀行融資を含めてなんとか頑張ってゆきたいです。


ここまで焦って色々なことに挑戦しているのは
何事も次のステージへのステップになると考えられるからです。
前回作った図録は700冊ですが、僕の作品のひとつだと考えています。
今回作る作品集は1000冊から1500冊。将来この本自体に価値がつくようにしてゆきたいのです。

世界規模で活動を展開していった未来に
初期の最高傑作の作品集として、一人でも多くの方の本棚にある作品でありたいと思っています。

さて、今週でクラウドファンディング最終週です。
一人でも多くの方に応援していただけると嬉しいです。
何度もページを開くたくなるような一生物の作品集を目指します!

クラウドファンディングを始めて人の優しさに驚いた

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日はクラウドファンディングを始めてから感じた
人の暖かさについて書きます。

先日からクラウドファンディングを立ち上げて活動しております。
内容は11月の個展に向けて進めている作品集の制作資金のご協力のお願いです。

CAMPFIREコミュニティというコミュニティは前からしているのですが、
プロジェクトとしてのクラウドファンディングは初めてなのです。
なので、「協力が集められるのだろうか」と開始前から緊張しておりました。

構想段階からYouTubeで色々意見を聞いたりコミュニティで相談したり、
本当にたくさんの意見を聞きながらリリースしました。

今のところ順調に協力をいただいており
開始3日目の4月7日で82パーセントの達成です。
とりあえず第一目標をクリアできると嬉しいです。


それで、クラウドファンディングをはじめてみて思うのが
「あれ、なんで人ってこんなに暖かいのだろうか?」という驚きです。
本当に驚いています。
いろんな人に助けられて、メッセージいただいて
シェアとか拡散していただいて
資金面での後押しもありがたいのですが、
それにも増して精神的に個展に向けての力になっています。


僕は個人としてよくクラウドファンディングで応援していましたが、
ひょっとして僕の応援も誰かの勇気になっていたのかもしれないと感じました。

まだ始めて数日ですが、
クラウドファンディングの輪はもっと広がった方がいいと感じます。
特に物づくりとの相性はいいです。

制作や発表ってどうしても
ジャンケンみたいに結果が出るまでわからない勝負みたいになってしまうけど、
あらかじめ応援をえた状態で活動できるのはとてもありがたいです。


最高のリターンをできるように頑張ります。
よかったらクラウドファンディングページを覗いてください。

自分のクローンを作る

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日は自分の時間を最大化させる方法について考えて行こうと思います。

自分の時間って24時間しかないけど、
それはあまりにも惜しい。
やりたいことはたくさんあるのに、言いたいことはたくさんあるのに
食事を取る時間とか、睡眠時間とか、それらを引いてゆくと
自分の時間って案外少なかったりします。

まあ、1日は24時間しかなくて、一年は365日しかないから仕方ないけど、
ウェブの力を借りると時間をハックできることに気がつきました。


よく「自分がもう何人かいたらな」と思っていましたが、
実はそれに近いことができます。
方法は「アーカイブを残すこと」

このブログもそうですが、
自分が今考えていることを書いて残しておくと
何年か先の誰かが読んでくれるかもしれない。

YouTubeLiveで話した内容や
解説した作品が誰かの心を動かすかもしれない。

現実の自分が1時間話した内容でも
アーカイブとしてYouTubeに存在し続けてくれると
その都度過去の自分が誰かに語りかけることが可能です。




ウェブのおかげで表現の幅(ブログや動画など)は広がったけど
本質的に僕の制作活動も
「自分を分散させて保存する」活動そのものです。
作品を作って誰かの心を動かすということは
本質的に変わっていないと気が付いたのです。

その形が漆の作品かデジタルのデータなのかの違いはありますが、
それくらいの違いしかないとも言えます。

作品は1000年ごまで生き残って、何人もの心を動かす装置だとすれば
僕が記録を残しているデータは幅を持たせた装置とも言えます。

僕が作業机に向かっているその瞬間にも
作品とアーカイブされたデータは誰かのために働いてくれています。

売れるまでに時間がかかる理由

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日はなぜ美術の世界では売れるまでに時間がかかるのか、今僕が考えていることを書きます。

実は同時代でいい作家はたくさんいると思うんです。

でも実際「売れている」状態の作家って少ない。専業で作家を続けるのって難しい。
売れるとか売れないみたいな過去記事はこちら売れる作家と売れない作家に書いたので気になる人は見てください。

売れるとか売れないとか美術の世界ではどうでもいいと言われるかもしれませんが、
僕は作家という職業を選んで生きているので、一作でも売れないと即退場という世界観の中で生きているつもりです。
それで、物が売れる理由というのをいっぱい考えてきたんです。
たくさん本を読んできたし、実地で考えたこともたくさんあります。

それでひとつ教訓があるとすれば
「時間を味方にすること」だと思うのです。
よく考えてみてください。
好きだけど、歌手の名前を知らない曲ってありますよね。(鼻歌で歌えるけど誰が歌ってるんだろ?みたいな)
好きだけど画家名知らない作品っていっぱいありますよね。(この絵教科書に載ってるけど、誰が描いたんだっけ?)

上記の状態であるうちは、CDをかったり画集を買ったりしませんよね。
「〇〇の新曲いいよね!」とか「〇〇の新作漫画面白そう」と言って初めて購買行動に出たりします。
まあ、CDとか漫画なら衝動で買えるかもしれないけど、作品となるとそうも行かないことが増えてきます。

つまり、芸術的な感性って実は瞬発力ないと思っていて
何かを認識するまでに何度かその物事を通過しないと、〇〇をリアルに認識できないのが人間です。
逆に言えば、何度も誰かの感性に接触する機会があれば覚えてもらえる可能性が上がります。



テレビCMもきっと何度も出会うことで覚えてもらう役割を果たしているんです。
ソフトバンクのCMは興味なくてもなんとなく覚えてしまっているし、いろいろなシーエムソングを口ずさんでることもあります。

たぶん僕たち人間は生きる以上の情報を認知するまでにある一定の接触を必要とするんです。
なので、きっと表現を伝えるには時間がかかる。でも時間を味方につけることができれば可能性が広がります。

何年もひとつの物事に触れて、課題が突きつけられたとき、
どうしようもない魅力に取り憑かれたりします。
美術家が売れるまでに時間がかかるのは、その思想が共有されるまでに時間がかかるからだと思います。
思想を伝えるためには時間が必須なのかな。

5年間の狂気とこれから

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日は制作時間がたくさんかかることの「良い部分」「悪い部分」を書いてゆきます。


(ちなみに作品名「軌跡」が正解です。ツイートは変換ミスです。←お知らせくださったコミュメンバーさんありがとうございます!!)
このツイートが多くの方に見ていただけて嬉しいです。
作品のクオリティに加えて5年間の制作期間というのが心の留まりやすかったのかもしれません。

制作期間が5年というのは僕の人生でも初で、
寝かしていた期間が無い5年なので本当に長期戦でした。

制作期間が長いことには良い部分と悪い部分があります。
正確に言えば良い部分はほとんどないのですが、個人的な成長みたいな抽象的な「良さ」があるので後半に書きます。

厳しいとしては
制作期間が長いと、本当にいろいろなことが起きます。
工房の貯金が尽きそうになったり、
スタッフがいなくなったり、
金相場がバク上がりしたり、
木地制作や塗りを断られ続けたり、
はっきり言って辛いことが多い。



当然その間その作品による収入は無く、支出が膨らむので
ある種の狂気が自分と作品に宿ります。

数少ない「良さ」とは
この狂気
極限の状態で作ってゆくので、精神力が鍛えられたりします。
こんな鍛錬望んでいませんが、
やり始めたら止められない。だからやり切る
体育会系のノリが必要だったりします。

それで、また性懲りも無く
新しい狂気に自分と工房を突入させようとしている自分がいます。
次の作品は何年かかるのか、日々の制作に加えてタイムリミットの無い挑戦が頭の中で芽生えています。

人生のうちであと数個しか作れないであろう狂気を未来に向かって打ち込みます。

クラウドファンディングの応援よろしくお願いします。


こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
4/4日10:00から初のクラウドファンディングに挑戦しようと思っています。

今回のプロジェクトの目的は
「個展に合わせて最高の作品集を作る挑戦!」です。
2017年に制作した作品集を超えるものを作り
○活動の舞台を広げるきっかけにしてゆく事
○本棚に納められる何度も開きたくなる愛蔵の一冊を作る事
を目標に制作を進めてゆきます。

本当に上質な作品集って、写真やデザインのクオリティはもちろん
手触りや匂いにまで神経が行き届いていて
一編の小説のような物語があります。

そんな作品集を作りたい。

もしよかったら応援やシェアしていただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。

事前URL
https://camp-fire.jp/projects/412390/preview?token=17fl5h8q

オープン後のURL

工芸界の若返りをはかるには何をする必要があるか。

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日は「工芸界で若者が減ってるけど、どうすればいいんだろうか」というのを考えてゆきます。
あらかじめ言っておくと答えは出てませんし、明確な答えはないと思いますが、
考えてゆくことが大切だと思うので僕が今のところ思うこと、僕の周辺で変えられることを書きます。


最近工房内で、工芸制作者の年齢比率が高くて、それをどうしたらい良いかという話をしています。
発端は僕が所属している日本工芸会の会報誌に載っていた、作家の年齢比率表。
60代以上が大半を占めており、39歳までが非常に少ない比率でした。

この比率はかなりやばい感じがします。
このグラフをそのまま20年後に移したら、会の存続問題に関わるくらい厳しい状態になると思います。


若い作り手がいなくなる理由はわりと簡単で
○食えない
○夢がない

上記の二つでしょう。
「生活様式が変わった」とか「不景気だから」というのはよく聞くことだけど、
それは検討外れだと思っています。
生活様式が変わっても良いものは流通するし、不景気でも売れるものはあります。

しかし、若いうちは食べてゆくのが大変です。
工芸って作るのに時間がかかるものが多くて、
技術の習得もやはり時間がかります。

その時間のかかり方が相対的に工芸家を貧しい立場にしてしまうことが多い。
「真面目な物づくりがバカを見る」状況なのは否めません。

ほんの一握りの価格を上られる作家は食べて行けるけど
そうでなかったら状況はかなり厳しい。

このような状況を変える方法の答えはありません。
だけど、改善できる糸口はある気がします。



日本の美術支援は大きく二つ
1、国立大学による学生の教育機会
2、人間国宝の指定による最高峰の支援
があると思いますが、
この二つ、「卵」と「評価の定まった作家」の支援で間の支援がありません。
かと言って、中堅作家の支援となると選定が難しくなりすぎるので現実的ではありません。


そこでポイントになるのが
売れている中堅作家の支援という形が面白いと思います。
売れていると助手が必要になるので若手の雇用に繋がります。
その雇用へ援助があれば若手の生活を守りながら技術を学べる機会にもなります。
売れているので経済も回すこともできます。
(ちなみに僕は自分で売れてる作家だと思ってないので、これから頑張ります)


「僕に支援してもらえたら若手を育てるし
状況は変えられる」と思いますが、国に「助けてーーー」と言っても意味がないので
勝手に経済圏を作ってゆくしかありません。

売れているかそうでないかなんて下世話な話で美術や工芸にお金の話を持ち出すのを嫌う人がいるかもしれないけど。
「しっかりいいものを作っていたらいつか認められる」という考え方で進んだ未来が現在なのではないでしょうか。
今は綺麗な言葉より力ずくで経済をぶん回す腕力が必要です。

京都の小さな工房からなぜか若手が続々と輩出される未来を作ってゆかなければ。

稼げて夢がある工房に向かって走ります。