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役立つ漆の作業道具 【作り手限定記事】

浅井康宏自己紹介はこちら
作品紹介はこちら
外部サイトギャラリージャパンでも作品がご覧になれます https://galleryjapan.com/locale/ja_JP/artist/9325/


こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日は作り手限定記事なので、
本当に漆の作業している人にしか役に立たない記事を書きます。

 


漆の作業しているとこんなのあるといいんだけどな。とか
これいつも買ってるけど、本当はこういうの欲しいんだけどなというのがけっこうあります。
そこで僕が見つけてきたちょっと良いものを紹介してゆきます。

僕のブログの定番となっている
「クロたこ吸」
(悲報)売れすぎて、売り切れてしまった「黒タコキュウ」 ※漆関係者限定記事

大きいサイズが品切れだったけど再販してますね。
だけど、なんだか価格が上がっている気がします。。
まあ、赤いタコ吸はすぐ劣化するのに対して黒いタコ吸は今のところ劣化してないので、長期的にお得かなと思います。


「吸水クロス」
炭研ぎしてると、すぐに表面が黒くなってくるので、それを拭き取る必要がありますよね。
使いやすいのが車用の吸水クロスです。
薄いのに吸水性に優れていて何より車用だから傷がつきません。
一度使うと手放せません。




「差し刷毛」
蒔絵の塗り込みなどに使う「だみ刷毛」
漆の作業で使う塗り刷毛は人毛でできていますが、だみ刷毛は動物の毛でできています。
蒔絵の地塗りや薄い塗り込みをするときに使うんだけど、
寿命が短い割に高いのが難点でした。

似た形で染色用の「差し刷毛」を発見しました。
形状や毛の状態もほぼ「だみ刷毛」です。
一番最初の塗り込みなど、特に毛先が痛む作業におすすめです。
これなら数百円で買えるから学生さんにもおすすめです。
ただ、蒔絵の地塗りは「だみ刷毛」を使っているので、使い分けると長持ちします。

https://www.tanaka-nao.co.jp/item/461-601-00

いつも田中直染料店で購入しています。

他に「これ使いやすいよ!」という情報があったら教えてください。

残された個展のチャンスはあと何回だろうか?

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日は個展の回数について書いてゆきます。

僕の初個展は2017年でした。
それから4年後の2021年に2回目の個展開催の機会をいただきました。
(1作品だけの個展という形では靖山画廊 TOKYO凸 のオープニング展もありました)

さて、作家にとって個展とは自作のみで空間を作ることのできる夢のような機会なのです。
15歳くらいから漆を続けていたので、初個展というのは「夢が叶った!」という感じでした。
個展までの道のりについて書いたブログはこちら「2017年 初個展までの道のり」

そして第二回の機会を頂いたのですが、
そこまでの道のりがやはり険しい。
年間制作点数が少ないので数を揃えることが難しいんですよね。

僕は作家として制作で工房運営をしているから
やはり作品の販売で次の作品を作るサイクルの中にいます。
なので、作りながら、発表しながら、個展のために作品をためるというのは
けっこう大変で結果的に期間が空いてしまいます。



そう考えて逆算すると僕の人生で残された個展の回数なんてしれています。
当然その時々で最高の作品と空間を作りたいと思っています。

【作品としての個展】
今までは個展とは作品を展示する機会という認識だったのですが、
最近は少し違ってきていて「個展そのものを作品にする」という気持ちが出てきました。
それは村上隆さんの大規模個展を見ると、空間づくりからしっかり構成されていて
場所が生み出すう空気に感情を動かされたからです。


残された個展の機会を最大限に使って
表現者として何ができるのか。

一人でも多くのお客様に美的体験をしてもらうにはどうすればいいのか。

制作とともに「個展を作る」活動にも取り組んでゆきます。
七転八倒の個展づくりもぜひお楽しみ頂ければと思います!!

マイナスを力に変えるマインド

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日はマイナスだと思ってたことでも
「考え方や生きる場所を変えることで、人生を躍進させるきっかけになるよね」と思うことを書きます。

【プロローグ】
実は僕、小学校・中学校にほとんど行ってない不登校児でした。
そのことに関して以前
「学校に行かなくても僕はなんとか生きてゆけているし、不登校は全然マイナスじゃない」というようなツイートをしたことがあります。
それに対して「それはあなたの職業が作家だからです」という返信がありました。

返信を要約すると
「一般的な職業だと不利になるけど、あなたが作家を選んだから不登校がマイナスになっていないだけでしょう」という理解でいます。
たしかに、僕が作家以外の職業についていたら集中力散漫だったり、出社がやたらと憂鬱だったり、とにかく場所に適応できないダメな人間だったかもしれません。
だけど、僕はその道を選びませんでした。



【得意なことで生きてゆきやすい時代】
僕が漆芸作家という道を選んだのはたまたまだったのかもしれません。
1,不登校だったけど入れる高校があったこと
2,たまたま漆のコースがあったこと
3,「今まで弱点だと思っていたことがプラスに働く!」ことに気がついたこと

いくつかの要素が組み合わさって作家をしているんだけど、
不登校をコンプレックスだと感じてそのまま生きる方法もあったのかもしれませんが
「好きなことばかりやってるのにこんなに世界と繋がれるじゃん」とエスカレートして今まで来ました。

スマートフォン一つで情報収集も発信もできるので
「今まで無い仕事」も、あるいは仕事になり得ると思います。
一方で「自分の得意」や「誰にも負けない執着」が、稼ぎになりにくいジャンルもやっぱりあると思います。
(例えば、ペットボトルのフタ集めナンバーワンとか切った爪収集家とか)
自分の執着や情念が、一見誰のためにもならないように感じても
ひょっとして誰かの心に小さな動きを作り出すことができたら、それは仕事になるかもしれません。
マイナスだと思っていた自分自身の弱点や執着も、場所を変えたり、
発信の仕方を変えたら宝物になるかもしれない。

そう思うと自分や人に少し優しくなれるような気もします。

必要な失敗

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日は失敗について書こうと思います。


失敗ってどんなイメージでしょうか。できればしたくないですよね。
だけど最近「失敗の数が成功の確率を上げる要素でもあるよな」と思うことが多くなってきたので少しまとめてみます。

まず失敗には意味のあるものとない物があって
成功につながる物ならばどんどんする必要があると思えます。
つまり、打席に立ちまくってホームランを狙う感じ。
もっといえば素振りも打席でしてしまえ。とう感覚です。

失敗がこわくて練習ばかりしていると
本番になった時に生きてこないことが多いので
実践的に失敗を繰り返すことは必要なのだと思います。




一方で失敗って恥ずかしいのでできるだけしたくないけど
自分の失敗を気にしてるのって案外自分だけな場合が多いので
「走りながら考える」くらいの気持ちで目的地に向かうのが、かえって合理的です。

迷った時とか、失敗がこわい時
「えいや」と飛び込んで、失敗に慣れたら
少し違う風景が見えるようになります。

20代の僕に「お前の失敗など誰も気にしていないからさっさと失敗して上達しろ」と言いたい。
そしてこれからもっと、失敗におおらかになる自分へと変わってゆきたいなと思います。

踊る漆動画

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日は僕たちの日常は、他の人から見たらちょっとオモシロイかもという記事を書きます。

プロローグ
きっかけはこのツイート

タイトル通り
「漆を濾す」作業の動画、漆の中にあるホコリを濾紙でこしているだけです。
何百回もやってるこの作業は僕の日常の風景です。

だけど、初めて観た人には新鮮な驚きがあったのかもしれません。
「漆って濾して使うんだ」
「たれてくるところが綺麗」
という感想を持たれたのかと思います。




さて、こういうことって実はたくさんあるのかもしれません。
別に工芸に限らず、仕事の上での日常が誰かにとっては新鮮だったり。
実際の成果物を届けるということと、その過程を伝えること。
それがどんどん簡単になっているのが現代ですよね。

動画も写真もスマートフォンで撮影してアップロードまでできるので
表現の中に織り込める。そしてそれが面白かったりするようです。

だって、漆を濾す動画が2万1000回見られて、1000を越すいいねがつきました。
何年もやってると、途中の工程なんか当たり前でも
そこには誰かの発見や感動があるはずです。

物にまつわるストーリーは僕たちの日常にあるようです。
動画時代の面白くて美しい制作過程のお裾分けでした。

YouTube

ネガティブな記事がPV一位なのが気に食わない

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日は「ネガティブな記事」を超えたいということを書きます。
まず、人間って本能的にネガティブなニュースを欲しています。
統計的に明るいネタより暗いネタの方が新聞が売れるし、
テレビも視聴率が稼げてしまう。だから自然とそのような情報が溢れてしまいます。

きっと僕たちは本能的に危機を回避するために危険な情報をまず得ることを選んでしまうのでしょう。
実際に僕のブログ記事のPV数1位の記事も残念ながらネガティブなネタです。



その記事はこちら
「芸大おじさん」「ギャラリーストーカー」迷惑なお客さん

だけど僕のブログってあまりネガティブなネタがなくて、
この記事だけ浮いてるんです。
僕としてはぜひ明るい記事でPV数を超えたいと思っています。

特にこれから個展に向かう中で作品についての記事、
個展の記事や個展の告知で超えることができたら良いなと思っています。

ということで、今後
作品についてたくさん書いて行こうと思います。

コロナ禍のギャラリーとの付き合い

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日はコロナ禍の活動について書こうと思います。

4月の緊急事態宣言で僕は工房を休止させて、久しぶりに一人で作業を続けていました。
具体的な活動としては2021年の個展に向けて制作行っており、今年に関しては
予定をほぼ入れていませんでした。

しかし、公募展や関係していたグループ展は次々に延期や中止になって
一般的には「美術活動をしにくい状況」になってきました。
実際、納品後に海外発送ができない作品が出てきて、お金が入ってこない時期もありました。

振り返ってみると制作費が底をつきかけた時もあり
その時、付き合いのあるギャラリーや百貨店に救われました。




【作品の買い上げ】
ギャラリーでは作品の委託と買い上げというのがあります。
買い上げというのは、販売前に買い取ってもらうこと。
委託とは、販売が成立したときに手取り文をもらうことです。

実は、工房休止中に付き合いのあるギャラリーと百貨店が作品の買取を提案してくれました。
僕の作品は単価が高いからこの厳しい時期に買取に踏み切ってくれたことはギャラリーにとってもかなり厳しい決断だったと思います。
この買取のおかげで休止期間明けのスムーズな工房制作につながりました。

取引先というビジネス上の付き合いではなく
とにかく個展に向かう期間の挑戦への支援や応援があったこと。
それが金銭的な価値以上に嬉しかったです。

とにかく一年以上作品を貯めるために支出だけが増える期間、そしてコロナという厳しい状況を
僕と工房は力強く前進してゆきます。

意味が無いと思っていたブログも、誰かが見てくれていた。

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日はブログ執筆について書こうと思います。

先日ある取材を受けていて、記者さんに「実はブログを読んでます」と言われたんですよね。
作品から知り合いになることは多いけど、きっかけがブログとは珍しいなと少し驚きました。

実はブログは5年くらい続けていて記事の総数はもうすぐ800くらいなんです。
アップロードしてない記事も入れたら1000くらいある。
最初の頃は閲覧数が10から40くらいの、誰にもヒットしない記事でした。
でも作業が終わった布団の中でポツポツと書いてきたんです。

すると「読んでますよ」とたまに言われるようになってきました。
文書書く人に「読んでます」と言われると、割と恥ずかしい。
同業者に読まれるのも割と恥ずかしい。



でも「自己表現の一環」として続けていて
記事から生まれる関係ができたり、
最近だとYouTubeLiveの喋りに実はブログを書いてきたことが役立っていると実感できて
「続けてきてよかったな」と思うことが増えてきました。

800記事書いてきて、そんなにヒットしてないのだから
たぶん僕には文才はないのだろうけど
言葉を発していれば、
作品を作り続けていれば
誰かの心に少し何かを届けることができるのかもしれません。

アウトプットの習慣としてYouTubeが加わったけど、
これからもブログを続けようと思います。

動画時代の美術

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
最近「動画面白いな」と思うことが多くて、動画について書いて行こうと思います。
まず、僕が動画を意識したのは6年くらい前です。
高校時代の友人の馬杉雅喜が映画監督になって
軽い気持ちで「動画撮ってよ」とお願いしたのが始まりです。
その頃、馬杉は自分の会社「CINEMA’S GIX」https://www.cinemasgix.com
を立ち上げたばかりでキャンペーンをやっており、その機会を使って制作してもらいました。

その時の動画がこれ

当時驚いたのが、動画用のカメラって肩から担ぐ、バズーカ砲みたいなのを想像してたんだけど、
実際は一眼レフ。
「え、これで動画撮れるの?」という驚きと、映し出されるクオリティの高い動画に驚きました。


【コロナが加速させる動画時代】

上記のように、動画撮影のハードルが機材面でも技術面でも、より身近になっていることを実感しました。
また、スマートフォンの性能が向上して、普通に高画像の動画が撮れたりします。

実は今、また馬杉と一緒に動画を作っていて数年に及ぶ作品制作を記録しています。
その時「撮影も編集もスマホでできるよ」と教わったので、
試しに「金継動画」をスマートフォンだけで制作してみました。



それがこれ

今から見ると改良点はたくさんあるけど、一応はできた。
そしてYouTubeにもアップできたことに驚きました。

今年に入ってから不穏な動きを見せていたコロナが日本でも猛威をふるい始めてから工房の休業を余儀なくされて、
自分一人の作業時間が増えると
「今までやりたかったことをやってみよう」と
動画の生配信を始めてみました。

とりあえずパソコン一つあればYouTubeLiveができるんです。
最初の配信がこれ

4月から毎週土曜日に生配信を続けてみて
いよいよ美術のアプローチに動画が最適だと思えるようになってきました。
コロナの影響も手伝って急速に僕たちは、人との対面の形が変化してきています。
情報の濃度が必要となった今、音声と動きがを付加できる動画は実は美術に向いている気がします。

特に工芸の場合、作品が立体だから一枚の画像より伝えられることが多いように思います。
途中段階の作品を動画で撮影してみると
臨場感があって良い。

現物が良いのはもちろんだけど、伝える手段として動画の可能性は大きいです。

作品サイズ

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
「最近、作品をSNSにアップできていないな」と思い
作品のサイズに分けて投稿してみました。

ちなみにアップできていなかった理由は、作品数が少なくて今年まだ2作品しかできていなかったからです。
下半期はもう少したくさんの作品をアップできるように猛烈に仕事してゆきます。





まずは小さい作品。
酒器とか帯留めが自分の中で小さい作品という感じです。これらの作品は数個単位で作ることが多くて、
作っていて楽しいのでどんどん手を入れてサイズの割に密度があります。

中ぐらいのサイズ感の作品は香合とか一点ものの酒器などがあります。
展覧会に出品することもある作品で、造形と意匠の繋がりに気をつけて現代的なかっこいい漆表現を目指しています。


大きい作品は100%「歴史的名作」を狙って作っています。
大方2年くらいかけて作っています。


希望としては年間で大作を3作、中ぐらいの作品が5作品、小さい作品が10作くらいできたらいいな、と思っています。
来年の個展に向けてもっと働かなければ。