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「日本はダメだ」という前に

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
最近ツイッターではコロナウイルス関連のツイートで溢れています。
いつかこの記事を読み返したとき「ああ、あの頃はコロナで世界中が大変だったな」
と思い返せる日が1日でも早く来て欲しいと思います。

さて、いまの状況を見て
「人間的な感情が短い文書の中に溢れ出しているな」と感じています。
具体的には
いつも怒っている人はいつもより怒っているし
いつも批判的な人はさらに批判的になっている気がします。
美術界でも
日本の美術振興は終わっているという発言をたくさん目にするようになりました。
発端となった記事はこちらだと思います。
https://jazztokyo.org/news/post-50875/
コロナウィルス ー ドイツ文化大臣、文化施設と芸術家に支援を約束
「自己責任のない困窮や困難に対応する」というタイトルで
2020年3月11日に発表されたものの抜粋記事がアップされました。
内容は
コロナウイルスによるイベントや展示などの中止によって
アーティストが大きな経済的打撃を受けている現状に対して

「芸術家と文化施設の方々は、安心していただきたい。私は、文化・クリエィティブ・メディア業界の方々の生活状況や創作環境を十分に顧慮し、皆さんを見殺しにするようなことはいたしません! われわれは皆さんのご不安をしっかり見ておりますし、文化産業とクリエイティブ領域において、財政支援や債務猶予に関する問題が起こるようであれば、個々の必要に対して対応してまいります。」(引用)

具体的な支援としては
記事内で粂川麻里生氏
慶應義塾大学文学部教授、同大学アート・センター副所長の解説で

「数十億ユーロの救済プログラムが芸術・文化・メディアのフリーランス事業者のために立てられる。当面投入される具体的な金額は、今月中には発表する予定だ。」(引用)

と説明されていることから、具体策が3月中にまとめられるのでしょう。

上記の内容がツイッターで話題になった直後に宮田文化庁長官がコロナウィルスによるイベント自粛に伴う芸術家へのメッセージを発表しました。
「文化芸術に関わる全ての皆様へ」と題し

(出典 https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/sonota_oshirase/20032701.html
上記のメッセージが文化庁公式HPで発表されました。

このメッセージには具体的な施策がふくまれていないため、ツイッターのタイムラインは
ドイツ・日本の文化対策の対比が鮮明に現れたことでさらなる炎上を見せる構図となりました。

僕が感じたのはドイツ文化大臣発表の文中

グリュッタース文化相は「文化事業の経済的な重要性」にも言及し、「文化産業は2018年には1055億ユーロ(約12兆6000億円)を生産しており、化学産業、エネルギー産業、金融業よりも大きな業界である」(引用)

という部分です。

つまりドイツでは明確に文化を産業と捉えており、その産業が脅かされる状況を打開するための措置を具体的に行うということ。

あらかじめ言っておくと、僕は何らかの支援を国から受けているわけではないので
「国はもっと美術を奨励しろ!」と怒ってもいいのかもしれないけど、
あまり思いません。

それは
政府に守られながら美術の世界で生きてゆくというのが前提にないからです。
僕たちに今必要な行動とは、文化産業を日本の重要な資産として成り立たせるべく
果敢に作品を流通させ、国内需要を最大化させ外貨を稼ぐことだと思います。

つまり「好きなモノづくり」という範疇から飛び出して
文化産業の担い手としてのプロ意識かなと。
もちろんそこには強烈な美術への愛があります。
僕は伝統工芸の最前線で未来を好転させるための舵を切りたい
だから「日本はダメだ」という前に走り出していたいと思うのです。

漆芸作家の活動範囲

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
僕は職業として作家活動をしておりますが、
正直、仕事と私生活の境界線が曖昧です。
というのも、このブログは工房での仕事を終え家で書いているのですが、
内容は漆のことが多くて、趣味というより、一般的に仕事寄りの活動だと思われるでしょう。

SNSの発信も80パーセント以上が漆に関わることなので
見ようによっては仕事になります。

読書も展覧会を見に行くこともお寺めぐりも
美味しいものを食べるのも。
仕事と切り離し難いです。

犬と遊ぶときは、趣味かもしれないけど、
散歩は健康維持です。

この100パーセント仕事人生ですが、
辛いかと言われると「ぜんぜん辛くありません」
むしろ仕事がない方が辛いような気がします。



さて、仕事が僕の人生をどんどん侵食しているのですが、
僕は作家という職業の範囲を作品を作ることと同時に
伝えることと考えているからだと思います。

だからどんどん仕事が増えるのは自然なことです。
でも今の活動範囲に満足してなくて
やりたいことはまだたくさんあります。

最高の作品を作るのは当たり前で、
それをしっかり伝えることが作家の活動の範囲だと思っています。

美術とSNS

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日は僕が考える美術とSNSのこれからについて書こうと思っています。

SNSは一通りアカウントを作って楽しんでいます。
僕のブログに来てくれる人は気がついていると思いますが、
SNSはただのコミュニケーションツールからビジネスツールに展開しています。
最近「100日後に死ぬワニ」が大いに盛り上がった直後
書籍販売を機に「結局お金かよ!!」という炎上が起こっているようです。

この件に怒っている人は、SNSの持つビジネスツールという側面に
気がついていなかったのでしょうか。

僕としては、これだけ日本中を巻き込んだ100日に渡るエンターテイメントを出版という形にするのは
あまりにも自然なことだと考えています。


SNSとアーティストとの相性については
歌を歌う人にはとことん相性のいいメディアだし、
これまでテレビ発のヒットというのが難しい現代においてはShowroomとかニコ生、youtubeからのヒットが自然になってきています。
特に音楽って、簡単に国境を越えてゆきます。
少し前からフォローしているギタリストのインスタグラムは海外の有名アーティストからも注目されて
どんどん活動の場を広げています。


美術でもこのようなことが起こっており
国内ではあまり知名度がないのに世界中でフォロワーが多い作家も多いです。

ただ、国内市場は今でも画廊や百貨店での発表が主流です
しかしブランド力がより細分化されて来ているので、
例えば「〇〇デパートで買えば間違いない」という店舗などのブランド力で購入する人は
どんどん減ってきているように思います。
あと「有名な展覧会で賞を取った作品」も価値がどんどん下がっています。

つまり権威と人気の距離がどんどん離れています。
実際に受賞歴は立派なのに売れていない作家がいれば
受賞とは無縁な人気作家もいます。




ネットで作品を売る未来
今はまだ作家がネット経由で作品を販売して市場を作るところまでいっていませんが
近い将来それが現実になるようにも思えます。それも数万円単位ではなく
例えば数千万円の作品がオープンに個人作家のサイトから販売されることもありうると。

ギャラリーとの関係は作家のキャリアにおいて重要ですが、
知名度や権威の一部はSNSによって形成・拡散される昨今
美術業界もガラリと構造が変わるような出来事が起こりそうな予感がします。
そのとき中心にあるのはきっとSNSの大きな渦でしょう。

金継(きんつぎ)解説動画を作り始めました。

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先日Twitterでご協力いただいた
「金継ぎ動画作成」がゆったり動き始めました。

この企画は「金継ぎって気になるけど、本格的な漆の作業にしり込みしてしまう」という人向けに製作してゆきます。
出来るだけ入手しやすい道具と分かりやすい動画で
本格的な金継ぎの参考になればと思っています。

動画内で紹介した道具類を少し紹介します。



漆は40g入りのものからスタートしてもらえればいいと思います。
amozonで取り扱いのある播与漆行さんは僕もよくお世話になっている東京の漆屋さんです。
品質は確かなのでオススメです。

日本産の漆で金継ぎしたいという方は浄法寺漆産業の生漆を試してみてください。
10gチューブは金継にぴったりの分量だと思います。

※注意※
今回の動画では天然の漆のみを使用してゆきます。
漆を扱うとかぶれという肌が痒くなる症状が現れます。徐々に免疫がつきます、その点ご注意ください。

アマゾンなどで「新漆」というかぶれない塗料などもみられるかと思います。
こちらの正確にいうと漆ではない場合があります。本格的な漆による金継をご希望の場合、お気を付けください。




ヘラ

ヘラはホームセンターなどで販売しているものを使ってもらえればと思います。
30mmくらいのものが2本あれば十分作業ができます。


定盤

定盤は漆を練ったり、筆を洗ったりする板です。
動画ではガラス定盤を使っておりますが、紙パレットで代用ができます。


無水エタノール

こちら現在コロナウイルスのせいで価格が高騰しております。
通常は1000円代で購入できるものなので3000円以上の価格で購入することはオススメしません。
灯油でも代用できるので灯油を使ってください。


今後数回に分けて完成まで動画に収めてゆこうと思います。
チャンネル登録していただき、作業の進行を追っていただけると嬉しいです。

未来を予想する力より、未来を作れる信念を

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日はこれからの日本に必要な力とは何か、という僕なりの考えを書こうと思います。

ズバリ、タイトルに書いた通り、
「未来を予想する力より、未来を作れる信念」が大切だと思っていて

頭のいい人が「将来こうなるよ」というのは説得力がありますが、
例えば「レジ打ちの仕事は機械に代替されるのでやばい」
「テレビは終わって、ネットフリックスやYoutubeのような場所や時間を選ばないメディアが台頭する」
とか「ああ、なるほど」と思うんだけど、
それは最新のテクノロジーとか社会の動きを見ていればある程度誰にでもでも予想できると思うんです。

情報の量と質が格段に上昇した現代において
答えを出す力は意味を失ってきています。
どのような知識も個人で持てる量は知れていて
残念ながらGoogleには足元にも及びません。

より大切なのは未来を作ることのできる力だと思っています。

予想する力との相違点は
一方は外からの情報の解析に対して
未来を作るというのは、内側から芽生えるもの
自分の奥底から発生する欲望みたいなもの。

僕の場合「漆を中心とした経済圏の創造」です。
今そんなことを言うと「一作家のたわごと」と笑われると思いますが、
少なくとも僕は作家として歩んできて、小さな経済圏を築きつつあります。
その器を世界中に広げることは可能だと思っています。



この未来を作る信念は社会情勢や外部的な要因に影響を受けません。
例えば、日本の経済が沈み込んでいたとしても
新たなアイデアや行動で開拓できる要素が無限だと思えるからです。

そこを冷静に答えを出そうとすると
「工芸分野という停滞した業界では現在の日本の状態で発展は難しい」となってしまいます。
しかし実はそうではありませんでした。
僕が漆芸作家として活動を開始した時、
「若手漆芸作家の市場」は皆無でした
あの時の僕には今が見えていたのです。
それは単純に「自分がこれほど愛せる芸術分野で共感がないなんてありえない」という内側の声に従ったからです。

今起こっている事象を前提に未来を見通したところで
そのような未来しか起こりません。

自分の心の声を信じて歩んで行けば世界を変えられます。
少なくとも自分の見る景色を変えることは可能です。

androidスマホでkindleの読み上げができる方法を発見したよ

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日発見したAndroidスマホでのkindle本の読み上げについて書こうと思います。
僕は今までiphoneを使っていましたが、今回Androidスマホに乗り換えました。
「ずっとiPhoneだったから」と思って乗り換えに消極的だったんだけど
性能・コスパ共にかなり高いように思います。
ちなみにoppoというメーカのスマホを使っていて、
気に入っているところはsimカードを二枚入れることができるところです。
これ海外に行った時に便利なんですよ。

このスマホいいところばかりなのですが、
一点困ったことがありました。
それは、kindleの読み上げができないこところ。
アップルのiPhoneとipadには読み上げ機能があって
kindleのテキストを読み上げることができました。

だけどAndroidの読み上げはあるにはあるのだけど、
直感的な操作が全くできなかったのです。

そこで最近はipadで読み上げしていたのですが、
今日攻略法を発見しました。



それは、

Alexaアプリを入れることです。
Alexa(アレクサ)とはアマゾンのデバイスに搭載された音声アシスタントで
アップルのsiriみたいな機能ですね。

Alexaには専用のアプリがあってAndroidバージョンをダウンロード
するとkindleの読み上げ機能が初期設定として入っているではありませんか。

Alexaのアプリって全然知らなかったのですが、
kindleの読み上げ専門と考えたらとても優秀です。
アマゾンの音声アシスタントなのでkindleとの相性もいいと予想されます。

しばらく使用感を確かめてみようと思います。

ロックでパンクなマーケティング書籍

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アートに関するマネジメントとかマーケティングの本はありますが、
実践的な内容じゃないことが多くて
小難しいこと言ってるけど、無名の新人作家がどう立ち振る舞えというのは書いてないんですよね。

僕は20代の頃「どうやったら美術で食べて行けるのだろう」もがいていて
たくさんの本を読みました。
でも、結局役に立ったのは実践的な経験だったように思います。


だけど、最近読んだ本でこれは良いなと思えるマーケティングの本があります。

「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」

アメリカにグレイトフル・デッドというベテランバンドがいます。
実は僕、バンドのこと全然知らなかったんだけど、
長年継続的に活動を行っているとのこと。日本のバンドに例えるならサザンみたいな立ち位置なのか。

CD全盛期の時期でもライブビジネスを展開しており、
活動期間を通して根強い人気を誇っているようです。

ベテランバンドからマーケティングを学ぶと言うのはどう言うことなのでしょう?
このバンドは戦略的にファンのコミュニティに注目してアットホームな環境を作っているのです。
具体的にいうと
○海賊版音源を奨励
奨励どころかライブ会場に音源を録音する用のブースを設けてしまう。
○メルマガ発行 
紙媒体でマガジンを発行してファンとの距離を保ち続けるなど

なんと言うかSNS時代の先取りといった感じ。
この本の著者も筋金入りのグレイトフル・デッドファンなので
分析に熱がこもっていて良い感じです。

もう一冊は
「ビジネス・フォー・パンクス」

ブリュードッグという2007年、スコットランドにて「青年2人+犬1匹」でスタートしたクラフトビールメーカーがあるんですが
そこの哲学がパンクでかっこいいんです。

以下amazon書籍紹介文

熱狂的なファンを世界中でどうやって獲得したのか?
スコットランド発祥のBrewDogの奇跡のマーケティングを、創業者本人が語る!

BrewDog(ブリュードッグ)の経営の根幹は、”パンクの哲学”にある。

・始めるのはビジネスじゃない。革命戦争だ
・人の話は聞くな。アドバイスは無視しろ
・事業計画なんか時間の無駄だ
・嫌われ者になれ
・永遠に青二才でいろ
・すべてがマーケティングだ
・顧客ではなく、ファンをつくれ

この本は経営の基礎的な数字の読み方もおさえられていて
無茶な自己啓発ではないことがわかります。

現代のマーケティングを「カッコ良さ」で切り取ってくれています。


ロックでパンクな2冊のマーケティングの本は美術との共通点が多く
僕にとって大切な本となりました。
先が読みにくい現代に型破りなこの2冊オススメ。

短大時代の卒業制作 海月蒔絵硯箱

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およそ16年前に作った卒業制作

クラゲをモチーフに硯箱をつくりました。
今から思うと形もデザインもどことなく無難で、こじんまりしてる。

ただ、技術習得と挑戦を感じられます。
高校時代に出会った蒔絵をさらに学びたいと思い富山県へ行って
短大という短い時間が漆に集中できる充実した時間でした
その時に現在表現の幅を与えてくれる富山の技法である杣田と青貝螺鈿との出会いがあったので
なんとなく一本の道でつながっているようにも思えます。



この作品にもいくつかこだわりがあって
○蒔絵と塗りは日本さん漆を使う
○錆びない材料を使う
○貝には徹底的にこだわる

という今と変わらない制作の基準を設けていました。
この時点で塗りに使う漆は日本産にこだわっていて、
クラゲの表現は通常銀を使いたいところだけど、その当時金粉の三倍の価格だったプラチナ粉を蒔絵に使っています。
青貝も鳥取の漁港を巡って特に色の良い貝を見つけ出して自ら薄貝に加工した思い出があります。
今見ても色の良い貝を使っています。

その時から明確に
「歴史的名作を作る」という意識があって
自分の回顧展の最初の部屋にある作品を作る意図というのは強く持っていたから
自ずと使用する材料にこだわっていたのだと思います。

今から見ると作品のクオリティで追及するべきところはたくさんあるけど
やろうとしていることは見えます。

それに「漆が好き」というのが滲みてている作品でもあります。
見えない未来に向かってがむしゃらに突き進んでいるスタートの作品に
海上に光るきらめきを求めて上昇する自分の姿を少しだけ重ね合わせたりします。

土曜日の漆教室生徒さん募集

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土曜日コース・遠方チケットコースに興味がある方は
yasu69689@hotmail.com
教室希望 というタイトルでメールをください。


今年の2月に新設した漆教室土曜日コース
新設ということで、教える側の僕がいっぱいいっぱいになって
教室の内容が薄くなるのが嫌だったので少人数から始めました。

2ヶ月経過して少し落ち着いてきたので
漆に挑戦してみたい生徒さんを1名募集したいと思います。
4月からは基本的に僕と補助講師の2名体制で教えてゆこうと思うので
かなり細かく技術を学んでいただけると思います。

漆には「かぶれ」という皮膚が痒くなる症状が出ます。
だいたい3回ほどかぶれたら免疫ができてその後はかぶれが落ち着いてゆきます。
その辺りを理解いただき、挑戦してくれる人が増えると嬉しいです。


教室では最初に「拭き漆」という木目を生かした塗りからスタートします。
だいたい4回くらいで艶が出てきますので生活に取り入れていただきながら
次の作品に挑戦してもらいます。
2作品目は「蒔絵」を行うことが多くて
下の写真のような蒔絵と螺鈿の作品の完成を目指します。
みてください、最初の蒔絵とは思えないような完成度です。

現在通ってくれてる生徒さんの作品は
拭き漆のお椀の艶にこだわってくれていて10回拭き漆を行い
見事な艶のお椀が完成しそうです。
完成した作品はお母様にプレゼントされるとのことです。

漆教室詳細

土曜日コース

○場所 京都市右京区太秦のStudio Zipangu
○費用 入会金(スタートセット代 ※道具をお持ちの方は不要)
    月謝 16,000円+材料代
○講師 浅井+補助講師
○コース内容 蒔絵・漆コース
○時間 14:00〜16:00
○回数 1ヶ月に4回開講
教室のスタイルとしては、簡易な方法は一切行わない方針です。
本格的な漆芸技法を1から学びたい方、
専門の学校を卒業した後、より深く蒔絵技法を習得し、プロの技術を身に付けたいという方が対象です。

技術、道具共に本格的なものを使ってゆくため、
1作品の制作には時間がかかります。そのあたり考慮に入れて検討いただければと思います。
時間はかかりますが、完成する作品はすごいです。

「一人でも作品を作れる技術を得てもらう」というのが目的なので、
長期にわたって漆を楽しんでゆけると思います。


遠方チケットコース
遠方の方数名の方からメッセージをいただきまし。
「毎週は来れないのですが、漆に挑戦してみたい」というご要望に対して、
月謝をいただくのが申し訳ないと思って、近くの教室をご案内しておりましたが、
遠方チケットという仕組みを作り、遠方の方にも無理なく参加してもらえるように考えました。

◆遠方チケット

半年チケットコース

○価格 19,000円(4回分半年間利用可能)+入会金5000円(スタートセット代)
○場所 京都市右京区太秦のStudio Zipangu
○講師 浅井+補助講師
○コース内容 蒔絵・漆コース
○時間 土曜日14:00〜16:00
    火曜日19:00〜21:00
※授業の1時間前に来ていただいて結構です。合計3時間作業していただけます。
○回数 半年に4回ご都合にあった開講日を選択していただけます。

一年チケットコース

○価格 20,000円(4回分1年間利用可能)+入会金5000円(スタートセット代)
○場所 京都市右京区太秦のStudio Zipangu
○講師 浅井+補助講師
○コース内容 蒔絵・漆コース
○時間 土曜日14:00〜16:00
    火曜日19:00〜21:00
※授業の1時間前に来ていただいて結構です。合計3時間作業していただけます。
○回数 半年に4回ご都合にあった開講日を選択していただけます。

見学も受け付けておりますのでご相談ください。

土曜日コース・遠方チケットコースに興味がある方は
yasu69689@hotmail.com
教室希望 というタイトルでメールをください。

アイデアを生み出すコツ

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僕のような作家業ではなくても日常とか仕事にアイデアやヒラメキが必要な方は多いと思います。

松田権六という「漆の神様」みたいな人がいたのですが、
著作の中に「図案日誌」というのがあります。書名の通り毎日記されていた図案が出版されています。
普通の手帳に丁寧な図案が描き残されているという内容です。

中身はこんな感じ

20歳くらいの僕も
「自分も図案日誌を始めてみよう!」と思い立ってスタートしたのはいいのだけど、

「何にも思い浮かばねえ」

毎日寝る前に考えるのだけど、デザインが出てこないんです。


そこで、発想の根源とは何かと考えるようになりました。
まず本を何冊か読んでみました。オススメの二冊はこちらです。


ジェームス W.ヤングの「アイデアのつくり方」
この本はamazonで372の評価がついていて星4と高評価
とても読みやすくて、いくつかのアプローチでアイデアを生むヒントを得られます。


もう一冊は茂木健一郎著の「ひらめき脳」
紙の本は絶版になっているようですが、この本も脳科学者の視点からひらアイデアを生む仕組みを説明されているので役にたちました。

ほかにもアイデアに関する本を読んでいて共通の仕組みがあることに気がつきます。
それは「新しいアイデアとは、既存のアイデアの新しい組み合わせである」ということ。

つまりアイデアとは何にもないところから突然生まれるものではなく確かな地盤によって育まれるというのです。
考えてみるとここ10年で世界を変えたiPhoneも既存のアイデアの組み合わせによって出来上がっています。
音楽プレーヤーも電話もタッチパネルもすでに存在していたのですが、それを携帯端末として圧倒的な完成度まで仕上げたことにより
僕たちの生活が違うものになったと言えます。



さて、僕のアイデアの旅は「無から有を生む」から「既存アイデアの蓄積によって生み出す」へと変わり
そこから猛烈に展覧会へ足を運び図録を収集するようになりました。
そしてそれ以外の自分の得意な発想パターンを作ってきました。
自分が作ったデザインも既存のアイデアとしてストックされてゆくので、発想の幅は年々広がっているように感じます。

寝る前にデザインを考えるとき、上記の方法を使ってみます。

15年くらい図案日誌を続けてみて
一番大切だと思うのは

駄作を愛することです。

実は図案のうち90パーセントくらいは良くないのです。
諦めずに作品になることないデザインを描き続けることで
年に数回良いデザインが生まれます。

最初の頃の図案なんか恥ずかしいものばかりだけど、
続けていたら制度が上がってきました。


いつか今の図案も恥ずかしいと思えるくらい僕にしか見えない世界が駄作の中から生まれることを信じて今日もアイデアに向き合おうと思います。

図案日誌に関する過去記事はこちら

アイデアを書き留めるのは「白い本」が絶対オススメです。