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便利な物はさっさと使って自分の時間を取り戻す

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プロローグ
実は僕、携帯電話をスマートフォンに変えたのが少し遅かったんです。
みんながiPhone3を使っていた時に「俺はパカパカでいいんだい!」と意地を張っていました。
お金がなかったというのもあるけど、必要性をあまり感じていなかったんですよね。
「だって、携帯じゃん」という感じでした。


結局iPhone4でスマホデビューしたわけですが、
使ってみてどれだけ革新的かわかりました。
今までの「携帯」の概念とは別のものだったことに驚きました。

今ではなくてはならないものになっており、
仕事・コミュニケーション・情報収集など、完全に生活の大部分をこの端末でコントロールしています。


便利なものに乗り遅れた体験から
「新しいものはさっさと取り入れた方がいいな」と考えるようになりました。
特に現代は物事の流れが早いから、取り入れて自分の時間を最大化させるのが吉だと気付きました。

スマートフォン以外に生活が飛躍的に向上したものをいくつか書いてみると、

○ネットバンク
○クレジットカード
○ネットショップ
○電子書籍
○電子決済

上記のものは便利なだけではなく、金銭的にお得です。

ネットバンク=手数料がお得+どこからでも取引できる
クレジットカード=ポイントがつく
ネットショップ=比較がしやすく時間がかからない
電子書籍=紙の本より安く入手できて端末1つでたくさん持ち歩ける。読み上げ機能で運転中や仕事中にも読書ができる。
電子決済=ポイントがつく、財布がいらない

上記のように、キャッシュレスは現金を使うより便利だし、店舗によりますが6月末までキャッシュレス消費者還元があるので
ほとんど現金を使わなくなりました。
本も美術関係以外は全て電子書籍です。


ところで
以前の僕が新しいものへの不信感をいだき乗り遅れていた理由を考えた時
時間の価値に無頓着だった自分に気がつきます。
実は現状維持が一番安心で、今日も明日も同じように過ごすのがラクだと考えていたのです。
でも一度便利なツールになれてしまうと今まで以上の時間が手に入ることに気がつきました。

結局のところ時間を短縮できるサービスというのは仲介している人間が少ないので、
コストも低くなります。
紙の本より電子書籍
現金より電子決済といった具合にデータのやり取りに仲介は必要ありません。
よって早く、安くなる。
それによって無くなる仕事も増えるだろうけど、これから労働人口が減るのだからむしろ加速させた方がいい。

最適化されたツールを使い、自分の時間を増やすことが今を生きやすくする1つの方法だと思います。

時間をかけることと価値があるというのは別の話

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工芸の魅力を伝える際に「これだけの時間をかけて作りました」と言ってしまう場合があります。
僕も以前は「これだけの時間をかけて作ったので、、高くてすみません」と20代の頃、
知り合いにお願いして小さな作品を買ってもらったりしていました。


だけど、これは根本的な部分で間違っていました。
時間がかかるのは事実だとしても、その事実に対して購入者に責任を取ってもらうのはよくありません。
だって、手作業にこだわってものを作ってるのはこちらの事情なのですから。


ここまで書いて「おいおい、今だって〇〇ヶ月かけて作りましたって言ってるじゃん」と思われる方いらっしゃるでしょう。
実際僕はツイッターなんかに「〇〇ヶ月かけて完成しました」「○年かけて作ってる作品です」とツイートしています。
でもこれは以前のように作品価格の裏付け説明をしたいためではありません。

最近は「価値」のある作品を作るために
膨大な時間を費やしています。

つまり、作品の価値またはクオリティを上げるために使える時間が飛躍的に向上したことを伝えています。
以前は年間三回ある公募展作品を作るのに、単純に4ヶ月しか使えなかったのですが、
現在は工房制作の元で一年以上かかりきりで作ることができるようになってきました。
「価値」を創造する挑戦ができるようになったともいえます。


さて、価値とクオリティを求めるための時間について書きましたが、
価値を創造できるならば極端な話で言えば時間は関係ありません。
何年もかけて制作してきたものが、何らかの技術によって一日で作り上げることができれば、それでいいわけです。

とうぜん機械で作るものと人が作るものには差があって、今は人が作るものの方がいいと感じているから
手作業にこだわっている部分もあります。

最終的に大切なことは完成したものにどれだけの価値があるかということです。
目的のための手段であって、手段が目的になっては伝わりにくいものになってしまいます。
手の中の仕事の場合、愛情が強ければ強いほど気づかないうちに手段に偏ってしまうことがよくあります。

「価値」を作るために、手の中でものを作るということは時に難しいものです。

制作スタッフ募集

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2021秋の個展と新たにフィリピン工房オープンを目指しています。
そのため制作スタッフを募集します。


仕事内容 
1、浅井康宏の制作助手
蒔絵、螺鈿を主とした作品制作の助手

2、フィリピン工房オープンの手伝い
フィリピンで漆工房を始めたいと思っております。
駐在していただき制作を進めていただきます。

資格

特にないですが下記の項目に当てはまるとありがたいです。

1、大学や研究所で漆を扱ったことがあり、将来的に漆を続けてゆきたいと思う人。

2、英語ができてフィリピンでの生活と制作がスムーズに行える人。
特に、フィリピン人スタッフとのコミュニケーションがスムーズに行えるとありがたいです。
(フィリピンでの住環境ですが、タガイタイという高級住宅地での活動となります。一年を通して気温が20度代と日本の夏より過ごしやすく漆制作に適しています。僕自身も年間数ヶ月生活しながら制作を進めるので悪い環境にはなりません。)

活動の流れ

1、京都工房で半年ほど修行していただき、一緒にフィリピンへ渡航します。

2、英語に不安がある人は現地で英語学校で毎日4時間の授業を受けていただけるので、長期的に心配はありません。

給与

1、京都での研修期間 時給909円 
厚生年金 社会保険加入

2、フィリピンでは宿舎と語学学校の学費を提供し生活費を支払います。金額は相談して決めます。
すみません、まだ現地での体制や住環境の費用など決定しておりませんので、京都研修中に相談しながら決定させてください。
京都では年金や社会保障を完備しておりますので、フィリピンでもその点で心配ない体制を作ります。

応募方法

1、〒616-8157
京都市右京区太秦御所ノ内町26-1
浅井康宏あてに履歴書を送ってください。

2、メールにて実技試験と面接の日程を相談させていただきます。
日程決定のうえ二日間の実技を行なっていただきます。

応募締切

2020年2月29日


注意事項
メールにて応募の問い合わせをいただいております。
IDでしかやりとり出来ない方がいらっしゃいますので、今後はメールのやりとりは行わず
履歴書を送っていただいた方の中で実技に進んでいただく方に返信する流れとさせていただきます。

メールの返信ができなかった方、大変申し訳ございませんが履歴書を送っていただけるようお願いします。

一緒に蒔絵で世界に挑戦できる仲間に会えることを楽しみにしています!

今年を振り返る

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アイキャッチ画像 Photo by Tadayuki Minamoto


2019年も残りわずかになってきました。
みなさんどのような年でしたか?
僕にとっては「動きが少ない年」だったかなと思います。


上半期
日本橋高島屋から始まった「美の予感」展に参加させていただき、
同世代の作家さんとたくさん出会いました。

東京→大阪→京都→名古屋と巡回する展覧会で
各会場を回ることができてなかなか需実していたけど「もっとこうしたい」という気持ちも多くなりました。
改めてグループ展の難ししさを感じました。

落選
今年を振り返る時忘れられないのが落選です。
今年は2度の落選を経験しました。久しぶりの落選だったので残念でしたが
「落ちない作品」制作をしていても意味が無いと思って思い切って弾けて落選したので、それはそれでよし。


下半期

下半期は何と言ってもフィリピン留学が大きなイベントでした。
とにかく現状を打破するためにもがいた末の決断で、「1秒でも早く海外展開をする」というのを目指して動きまくってます。
現状、問い合わせや機会を生かすことができていないので少しでも可能性を増やすために今後も継続して海外に向けて活動をしてゆきます。

金沢市立安江金箔工芸館
特別展「現代工芸の展開 2019」

フィリピン滞在中だったため見に行くことができませんでしたが面白い展覧会に参加させていただきました。

靖山画廊 TOKYO 凸
お世話になっている銀座の靖山画廊さんが新しいスペースをオープンしました。
スペースに作品をたった1作品のみ展示する凸というギャラリー。
尖ってますね。そこの最初の作品に選んでいただきました。


今年の活動としてはあまり動きがありませんでしたが、
来年あたりから京都に来てからの成果が出てくる年になってきます。
それに伴い活動も活発に行ってゆきます。

来年もどうぞよろしくお願いします!
みなさま良いお年を!!

漆教室「土曜日コース」「遠方チケットコース」のご案内

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以前から考えておりました土曜日の漆教室ですが、来年からスタートしようと思います。
内容は


○場所 京都市右京区太秦のStudio Zipangu
○費用 入会金(スタートセット代 ※道具をお持ちの方は不要)
    月謝 16,000円+材料代
○講師 浅井+補助講師
○コース内容 蒔絵・漆コース
○時間 14:00〜16:00
○回数 1ヶ月に4回開講


教室のスタイルとしては、簡易な方法は一切行わない方針です。
本格的な漆芸技法を1から学びたい方、
専門の学校を卒業した後、より深く蒔絵技法を習得し、プロの技術を身に付けたいという方が対象です。

技術、道具共に本格的なものを使ってゆくため、
1作品の制作には時間がかかります。そのあたり考慮に入れて検討いただければと思います。
時間はかかりますが、完成する作品はすごいです。

「一人でも作品を作れる技術を得てもらう」というのが目的なので、
長期にわたって漆を楽しんでゆけると思います。


遠方チケットコース
遠方の方数名の方からメッセージをいただきまし。
「毎週は来れないのですが、漆に挑戦してみたい」というご要望に対して、
月謝をいただくのが申し訳ないと思って、近くの教室をご案内しておりましたが、
遠方チケットという仕組みを作り、遠方の方にも無理なく参加してもらえるように考えました。


◆遠方チケット

半年チケット

○価格 19,000円(4回分半年間利用可能)+入会金5000円(スタートセット代)
○場所 京都市右京区太秦のStudio Zipangu
○講師 浅井+補助講師
○コース内容 蒔絵・漆コース
○時間 土曜日14:00〜16:00
    火曜日19:00〜21:00
※授業の1時間前に来ていただいて結構です。合計3時間作業していただけます。
○回数 半年に4回ご都合にあった開講日を選択していただけます。


一年チケット

○価格 20,000円(4回分1年間利用可能)+入会金5000円(スタートセット代)
○場所 京都市右京区太秦のStudio Zipangu
○講師 浅井+補助講師
○コース内容 蒔絵・漆コース
○時間 土曜日14:00〜16:00
    火曜日19:00〜21:00
※授業の1時間前に来ていただいて結構です。合計3時間作業していただけます。
○回数 半年に4回ご都合にあった開講日を選択していただけます。


土曜日コース・遠方チケットコースに興味がある方は
yasu69689@hotmail.com
教室希望 というタイトルでメールをください。

下記は初めて漆に触った生徒さんがご家族のために制作した最初の蒔絵と螺鈿の作品です。

フィリピン留学は「精神と時の部屋」だった。 若手作家に全力でオススメしたい。

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
三ヶ月の語学留学を終えて今ホテルでブログを書いています。
留学の結果ですが、僕の語学力は伸びました。
フィリピンの語学留学は一言で言うと「精神と時の部屋」
(※精神と時の部屋とは、『ドラゴンボール』に登場する、神の神殿最下層にある修業部屋。
この空間では、外の世界に比べて時間の進み方が違っており、部屋の中の1年が外界の1日に相当する。ニコニコ大辞典より引用)
感覚的には一ヶ月が一年分くらいの意味を持っていたように思います。

ペラペラには程遠いけど、
臆さずに話して、いろいろな方法で気持ちや要件を伝えることができるようになりました。


フィリピン留学の利点は何と言っても個別授業にあります。
僕は一日6時間の個別授業と1時間グループレッスンを受けていました。
つまり、1日7時間は絶対に英語を聴き続け、話し続けているわけです。
日本にいたら絶対できないし、そもそも話す時間が全てグループレッスンだと
1時間をグループのメンバーと分け合うことになり、10分話せればいい方ですよね。


語学留学ならF2F(Face to Face English School)がオススメ
初めてのフィリピン留学だったので他の学校と比較することはできませんが、
僕の通ったF2Fという学校はとても良かったです。

Face to Face English School

F2Fの良いところ1
先生が真面目

フィリピン人のイメージが変わるほど真面目な先生達が在籍しています。
給料の安いバイトではなく、正社員として在籍しているため、本当に優秀な先生方でした。


F2Fの良いところ2
個別授業の内容が濃い

先にも書いたように個別の授業の質が高いです。
先生がそれぞれ僕に適した授業内容を組み立ててくれて、
さらに先生達が連携して、内容が被らないようにしてくれるので
毎日最適化された6時間を過ごすことができました。


F2Fの良いところ3
気候が最高

フィリピンのイメージは高温多湿な常夏のイメージだと思います。
しかし、F2Fのあるタガイタイ はフィリピンの中でも高級避暑地として知られていて涼しいです。
春です。常春なのです。
日本の夏より過ごしやすくて驚きました。


(湖沿いのレストランからはタール湖が一望できます。)


F2Fの良いところ4
宿舎が綺麗

高級避暑地のタガイタイ。留学中の宿舎は綺麗な住宅でした。
僕はシャワールームとトイレがついた個室で生活していました。
不便なのは湯船が無いこととくらいで、今までで住んだ家の中で最も美しい家に暮らしました。
見てください、この大理石の床を!


F2Fの良いところ5
先生と同じ宿舎でいつでも英語を話せる

留学生が生活している宿舎では先生も一緒に生活しています。
僕が課題についていけなくて困っていたら
「教えようか?」と先生がなんども宿舎でレッスンしてくれました。
普段の会話も含め、宿舎でも成長できました。


メリットをたくさん書きましたがデメリットもあります。

フィリピン留学のデメリット
その1
治安の問題

タガイタイはフィリピン国内でも治安がいい場所だったと思います。
住宅地のゲートには守衛が数名いて24時間警備されており安全ですが、
ゲートを出ると日本に比べると夜道は暗いので注意が必要です。


その2
アリが多い

虫が苦手な人は最初はきついかもしれません。
日本の都会より虫が多いです。ただ、不思議と蚊はあまりいません。
日本の夏より刺されませんでした。
一番遭遇率の高いのはアリです。常に行列をなして家の中のいます。
慣れましょう。

その3
交通事情は最悪

日本の整った道路を知っていると、フィリピンの交通事情は最悪です。
タガイタイには信号が1つもありません!
なので道の横断には慣れが必要です。
移動は現地の移動手段、ジプニー、トライシクル、バスを使います。
全て安いですが、ローカルな移動手段なので、こちらも慣れが必要です。


以上のようにオススメポイントと日本に比べるとちょっと不便なところもあります。

とくに将来世界で活躍したいと思っている若いアーティストは、自分の作品集を持ってぜひフィリピンへ英語を学びに行って欲しいです。
先生がカスタマイズしてくれた使える英語で世界に挑戦するスタート地点に立てると思います。
「精神と時の部屋」に少しの間こもることができたので、新しい一歩を踏み出そうと思います。

フィリピン留学ならF2F
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
Face to Face English School

京都の漆教室 STUDIO ZIPANGU

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実はひっそりと漆教室を開校していました。
内容は塗りから蒔絵まで本格的な技術を学んでもらっています。

もともと、京都工房を作るときに漆教室用に用意した部屋があって、そこで漆に触れてもらえる機会を作ろうと思っていました。
段階的にスタッフに講師業を任せて行こうと思っておりましたが、僕自身楽しくて今でも毎週講師をさせてもらってます。
今後は少しずつ講師業を任せられるようにしてゆきたいと思っています。

少人数で丁寧に教える教室なので、今以上生徒さんを増やすつもりはありませんが、
生徒さんの一人が自身の個展制作の時間確保のため卒業することになりました。
かねてより、一人になっても継続できる技術を伝えたいと思っていたので今回の卒業は嬉しいです。


ツイッターで教室の空きが出たことをおしらせしたらたくさんの方からご連絡いただけました。
実際に教室に見学に来ていただき、興味を持っていただけたらぜひ漆に触れてほしいと思います。
ご連絡いただいた方の中に、遠方の方もいらっしゃって
自分が何人もいたら出張教室ができるのにな、と少し悔しい気持ちです。

遠くの方からご連絡いただいた場合、
信頼できる漆芸家が主催している漆芸教室をおしらせしております。


現在火曜日の夜の教室しか開校しておりませんが、
今後ご要望が多ければ土曜日のクラスも考えております。
引き続き興味を持っていただけたらご連絡ください。

下記の写真は生徒さんの作品です。
一番最初の蒔絵作品ですが、とても美しいお弁当箱が完成しました。
ご家族のお弁当を毎日作っている方なので、機会があったらお弁当の写真を見せてもらいたいです。

自分の仕事価格を勝手に安く見積もってしまう人へ

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こんにちは、漆芸作家の浅井康宏です。
今日はフリーランスあるあるだと思うのですが、
自分の仕事価格を安く付けてしまう人の気持ちと、僕の考える対策を書こうと思います。


プロローグ
フリーランスで仕事していると、
仕事の価格を決めるという重要な業務がのしかかってきます。
時給や月給計算ではない難しさがあります。

僕の場合。
活動初期はとにかく自信が持てなくて、
出来るだけ安い価格でいい仕事をしようと思って見積もりを作っていました。
ちなみに20代の頃は親戚に頼まれた家紋の蒔絵や
おわん制作などをしていました。

問題の作業料ですが今から考えると、
とてつもなく安い価格で作業していました。
おそらく材料費を引くと時給計算すると1時間で200円〜500円くらいだったと思います。


なぜ安く見積もっていたのか
実は、自分の仕事を売る時
「相手のお金を奪ってしまう」という心理が働いていました。
直接相手が見えるだけに、「お金をもらってしまって申し訳ありません」という気持ちがあったんです。

普通に考えたら、「仕事をしてお金もらうのだから申し訳ないなんて思わなくてもいいのでは?」と思われるかもしれませんが、
当時の僕はお金との付き合いがとても下手でした。
根本的に自分が生み出した価値にお金という対価を結びつけるのが苦手だったのです。


転換期
僕が仕事をする上で、作品価格について冷静に向き合えるようになった出来事が2つあります。

1、人間国宝 奥山峰石先生に仕事を頼まれる
以前のブログ(https://asai-urushi.com/blog/仕事の値段を決める方法を教えてもらった話/)でも書きましたが、
先生は僕の制作活動を支えてくれるため、時折ご自身の作品の蓋の制作、グループ展での作品購入など、公私共支えてくださいました。
そして、いつも「次も引き受けても良いと思える価格を付けてください」と言って、僕が伝えた請求金額より多く支払って励ましてくれました。

ときに厳しく「ちゃんと仕事になる価格を付けてください」と言われたことが、
職人として、作家として生きてきた先生の実践的な教えでした。


2、最高の消費者を目指す
これは明日からでもできることなので、自分の仕事の値段を決めるのに自信がない人はぜひ、自分の業界の中の最高の消費者になってみてください。
僕の場合は美術業界なので、好きな作家の作品を積極的に買っています。
「なんで消費者になると、価格をつけるのに罪悪感がなくなるの?」と思われるかもしれませんが、
好きな業界の好きなものを買うと、
心から「こんな素晴らしいものを作ってくれてありがとう!」と思えるのです。
そして今まで囚われていたお金という得体のしれないものが
価値の交換ができる素晴らしいものへと変化しました。

消費者になってみて、今まで買ってくれた人が
「ありがとう」と言ってくれた言葉の意味がわかったのです。


お金との付き合い方や、
罪悪感のような感情。
フリーランスになると色々な悩みが生まれると思うけど、
自分が作るものが多くの人に喜んでもらえて、
そして自分の活動も加速させるために一歩ずつ階段を登る方法は必ずあります。

97%中国産頼りの日本の漆業界について

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こんにちは漆芸作家(シツゲイサッカ)の浅井康宏です。
今日は先日多くの方にご意見いただいた日本産漆について書きます。


プロローグ
現状日本の漆使用量の97パーセントは中国産頼りです。
しかし、数年前までは98パーセント中国に頼っていたというデータだったので、
1パーセントでも回復したことになります。

ツイッター上で多く寄せられた疑問は2つ
○品質はどう違うの?
○価格はどれくらい違うの?


1,品質の違いについて
品質については、中国産と日本産の差はあまりありません。
実際に化学分析してみても極端な差は出ないはずです。(今回は科学的なデータの掲載はしません)

作り手の感覚からすると、
日本産は湿度を与えることにより硬化する漆の特性をコントロールしやすい側面があります。
これは、日本産漆が採取時期によって、特徴を持っているからです。

初漆=乾きが早いが透けが悪い
盛漆=乾きは程よく透けが良い
末漆=乾きが遅く、透けが悪い

上記の特徴を生かしてそれぞれ、絵漆、塗り用の漆、下地と使い分けることができます。
たぶん輸入された漆は全てのシーズンのブレンドなので、平均的なパフォーマンスを見せてくれます。
日本産は産地や採取時期を選んで使える分、上級者向けであり、
扱いが難しい側面があります。

※ツイッターで中国産は日本産漆より紫外線に弱いという情報をいただきました。
これについてはソースを確認し、また漆屋さんにデータをいただきながら正しい情報をいずれアップできればと思います。
今回は明言を避けます。


2,価格の違いについて
価格の違いについては、日本産が中国産の5〜8倍であると思います。
最近は自家製の漆を使っているため、相場がわかりませんが、だいたい上記の範囲でしょう。
日本産、中国産ともに年々価格が上がっています。
将来的には中国産の漆も高騰することが予想できますね。


上記のように、あまり特徴を打ち出せていないが価格が高いというのが現状で、
長い間、国産漆は苦労してきました。
採取法が原始的で、採取総量を増やせないのが問題で、
機械的に生産量を増やしコストを抑えることができれば、
将来中国産の漆の値上げも考えれば、国産漆の使用量が回復することも可能なはずです。


最後に
文化庁が平成30年より国宝・重要文化財建造物の保存修理に用いる漆を原則的に国産を使うように決定しました。
これによって、それまで余っていた日本産漆が突然足りなくなりました。
しかし、漆の生産までには長い年月がかかります。

首里城の消失も含め国産漆への関心が高まっている今、
明日のための植栽は急務であると感じます。

漆に関心を持ってくれる方が一人でも増えると嬉しいです。

未来のためにできることなんて、たった1つしかない。

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こんにちは、漆芸作家(シツゲイサッカ)の浅井康宏です。
今日は僕が先生達から教わった成功の方法を書こうと思います。


結論から言うと
成功のため、未来のために今の自分ができることは、
続けることのみだと思います。
「当たり前じゃ無いか!」
「続けるだけじゃ意味がない!」と言われそうですが、
何かを続けることって、単純ではありません。

継続して何かを行うっていうのは、
実は日々変化しながら、前進し続ける意味もあります。
例えば、何かを作っているとして、
同じものを何年も何十年もただ継続してゆくのは難しいのです。
物のクオリティを常にあげてゆく努力をしなければ
その業界、企業、個人への仕事は無くなります。

つまり、続けると言う言葉の中には
確実に変化と努力が含まれています。
長期的に活躍している企業や、個人というのは、
変化を繰り返しながら継続的な活動を行なっているはずです。

それに、単純に続けることって難しいです。
先にも述べたように変化を必要とするので、
周囲がどんどんと消えてゆきます。
なので単純に続けた者勝ちみたいな側面もあります。


僕が展覧会に出品しはじめたとき僕のお世話になっている
先生達全員に言われたことがあります。
出品しはじめたら絶対に休むな
半信半疑でしたが、あまりにも多くの先生達に言われたので
「きっと本当のことなのだろう」と思って、頑張って続けてきました。

僕の場合、制作と発表を半ば強制的に続けてきたのですが、
今になって、先生達がなぜあそこまで続けることを強要してきたのかわかる気がします。
昭和的な根性論も少しは含まれているんだけど、
そんな根性論が必要な時もあるのです。

苦しいことや悔しいこともたくさんあるけど
続けるということが前提であるだけで、
走り続けれるのです。

誰にも見られていなくても、小さな一歩で誰よりも長く走り続けられれば
その分だけ、遠くに行ける可能性が伸びます。
細かいことは走りながら考えて、その場その場で知識や技術を現地調達してゆくのです。
ただ続けるってことだけど、それは自分の力を最大化させてくれるたった1つの方法です。

やっと、先生達が僕に語りかけてくれたことの意味が少しずつわかるようになってきました。
こんな単純なことだけど、どうか
今まで思い描いてきたもの、明日から始めたいもの、
どんな小さなことでも、好きなこと続けてみてください。