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不便な工芸品を目指すこと

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日は「不便さ」と「工芸」について僕が考えていることを書きます。


まず前提として僕たちが生きている現代の日本は
ものが十分にあって、便利に生きるための場所や道具、インフラは
どのような経済史状況の人でも割と均等に整った社会だといえます。

そんな僕たちの世界観の中での「工芸」のあり方に僕は
違和感を感じ続けてきました。

そもそも工芸は必要なのでしょうか。
「大切な伝統文化を守る」とか「日本の文化が失われるのは間違っている」と思う人は多いと思います。
僕もある部分ではそう思います。
だけど、守らないといけない部分って本当は何なのでしょうか。

「技術?」「意匠?」「スタイル?」
そう言った諸々、複数の問題が重なっているのですが、
肝心な「これが残ることで得られるメリットとは」という
プラスの要素がない工芸は衰退するしかないのかもしれない。

もっと簡単に言うと
「どれだけ夢を共有できるのか」
と言う物作りの根本が抜けているように思うのです。




つまり今の伝統工芸って
どこかで「守ってゆかなければならない天然記念物」みたいに思われている。
「あと、つがいがひと組になってしまいました」みたいな。

そうやって守られても、当然現代を自由に生き抜くことはできません。

そこで、
工芸の未来を作るには
ものの溢れた時代にあって自由に生き続けてゆくために
利便性を否定することにあるように思います。


常々思うのは興味のある人とない人がいて
興味のない人を変えるのは時間とお金がかかりすぎる上に空振りとなるということ。

食洗機で使える漆器
フォークでも傷つかない漆器
便利な道具になろうとするより
「丁寧な生き方」を提案できる道具である方が
誰かの心に届く夢になるのではないでしょうか。

夏休みに「自分探し」の旅をした大学生は今どこにいるのか

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プロローグ
こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
僕たちが学生の時、大学を卒業する前の休みなどに旅したり、日常と違った活動をすることに
「自分探し」という呼び名がつきました。

この言葉にはいくつかの意味が含まれていたように思います。
○就職する前に少し自分を拡張するような活動をしてみたい。
○やりたいことを見つけるために違う環境に触れて感化されたい。
○遊べる大学四年間が終わるので自分の本音を見つけたい。
上記の意味合いがあって、
なんとなく「社会の現実に揉まれる前のブレの修正」のように上の世代に嘲笑されていたように感じました。
「意識高い系」という言葉の、揶揄に少し似た感じ。
(意識高い系について書いた過去記事はこちら )


あの頃、僕たちはなぜ「自分探し」をしなければならなかったのでしょうか。
そして「自分探し」をした結果どうなったのか。

まず「自分探し」をせざるを得なかった理由は簡単で
ウェブ上の世界観が変化したせいです。
「web2.0」という言葉が2005年あたりに生まれて、
インターネットの世界がそれまでの「情報を集める場」に加えて
「情報を発信する場」という役割が加わり急速に展開していました。
つまり
それまでの情報ソースがテレビ・新聞・ラジオ・雑誌だったけど
インターネットの普及でソースが一気に増えた。
さらに発信ツールとしてのインターネットが拡大しつつあり
情報の取り扱いが難しくなり、景色が急激に変化していたのです。
今でこそ言語化できるけど、渦中にいると漠然とした「どうすればいいのか」という不安に苛まれることになります。



「意識高い系」というのは
僕が社会人になって完成した言葉で
この言葉にも「意識は高いけど実力が伴っていない」という世代を評した揶揄が含まれています。
彼らは明確に今の時代を
「正確な答えよりオリジナリティのある問いに価値がある」というのを認識しています。
物心つく頃にはネットが普及してるので
多くの人が少ないソースから作られた価値観を共有しているという前提がありません。


インターネットの拡張で今後
「意識高く」「自分探し」しなくてはならない年齢はどんどん下がってゆく気がします。
小学生の人気職業ランキングに「ユーチューバー」「プロゲーマー」が入っているように
ネットは発信の場なのです。

体感的に同じ価値観の共有がリアルでは難しくて
情報発信が自分に委ねられている時代に
小学校や中学校に行きたいと思うでしょうか。

「たまたま同じ学区に住んでいた」という理由で集められた仲間より
最適化されたネット上の方が居心地がいいかもしれません。
つまりリアルな場での集団に意味がなくなる。

抑制されないネットの社会で僕たちはどのような自分を発信してゆく必要があるのか
物心ついた時から「意識高く」「自分探し」しなくてはならないのかもしれません。

上の世代にどう言われようと
時代に敏感に反応することは必要です。
それを苦々しく思えるなら、自分の感性が老いたということです。

意識高いことを笑う人より
実力不足でも上を目指し続ける人が勝つように
ただ動いた人の方が強いんです。

新型コロナウイルスによって変化する美術業界

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
現在2020年4月現在、世界中で新型コロナウイルスが蔓延し、緊張感が高まっています。
このブログを将来読み返したとき、過去のことと思える日常が訪れるのを心から願って書いています。


政府は4/8日より大都市を中心に7箇所で緊急事態宣言を出しました。
僕の活動拠点、京都は出されていませんが、近隣で大阪・兵庫があるため
工房と教室を閉めています。

3月あたりから多くのイベントか自粛され始めて、
美術業界にもその影響が及んでいます。
アートフェア東京の中止をはじめ、美術館の休館、公募展の中止が相次いでいます。
さて今回の状況を踏まえて
多くのイベント、ギャラリーがネットでの作品紹介に力を入れはじめたように思います。

中止になったアートフェア東京の作品も規模は小さいけどネットでの購入ができるようだったので、
作品を一作購入しました。
購入した作品は事前に実物を見る機会があったので、
ネットだけの価値判断で購入したわけではありません。
ただ、ネットでの作品取引は今後加速してゆくのは間違いないと感じました。

僕の場合、実物を確認せずに購入することが割と多いので
美術オークションの内覧会を見なくても購入することもあると思うのですが、
実物を見てから購入したい人も多いと思います。



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ネットでの美術取引の最大の障壁は
「届くまで現物が確認できない」だと思うんだけど、
今回のような緊急事態は美術のネット購入の障壁を一気に下げるかもしれません。
つまり、仕方なく「実物の確認」が無いまま買う人が増えると思うんです。

販売側も今までの店舗販売に加えてネット販売が加わることになるので
場合によっては新しいファンの獲得もあり得ます。

当然ある一定額以上の作品の取引をネットのみで完結するのは難しいです。
例えば数百万円の作品をネットだけで購入して
宅配便で送られてくるというのはまだ現実的では無い気がします。

ただ、今後美術の主戦場が店舗からネットに移ってゆくのが必然なので
取引の総量に応じて購入の意思決定が店舗が持つ信頼感がプラスされ価格帯が上昇してゆくでしょう。

今回の出来事で、美術界の形も強制的に変化して行きそうです。
僕たち作家は時代に対応しながらしっかりと美意識を伝えてゆかなければなりません。

美術とSNS

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日は僕が考える美術とSNSのこれからについて書こうと思っています。

SNSは一通りアカウントを作って楽しんでいます。
僕のブログに来てくれる人は気がついていると思いますが、
SNSはただのコミュニケーションツールからビジネスツールに展開しています。
最近「100日後に死ぬワニ」が大いに盛り上がった直後
書籍販売を機に「結局お金かよ!!」という炎上が起こっているようです。

この件に怒っている人は、SNSの持つビジネスツールという側面に
気がついていなかったのでしょうか。

僕としては、これだけ日本中を巻き込んだ100日に渡るエンターテイメントを出版という形にするのは
あまりにも自然なことだと考えています。


SNSとアーティストとの相性については
歌を歌う人にはとことん相性のいいメディアだし、
これまでテレビ発のヒットというのが難しい現代においてはShowroomとかニコ生、youtubeからのヒットが自然になってきています。
特に音楽って、簡単に国境を越えてゆきます。
少し前からフォローしているギタリストのインスタグラムは海外の有名アーティストからも注目されて
どんどん活動の場を広げています。


美術でもこのようなことが起こっており
国内ではあまり知名度がないのに世界中でフォロワーが多い作家も多いです。

ただ、国内市場は今でも画廊や百貨店での発表が主流です
しかしブランド力がより細分化されて来ているので、
例えば「〇〇デパートで買えば間違いない」という店舗などのブランド力で購入する人は
どんどん減ってきているように思います。
あと「有名な展覧会で賞を取った作品」も価値がどんどん下がっています。

つまり権威と人気の距離がどんどん離れています。
実際に受賞歴は立派なのに売れていない作家がいれば
受賞とは無縁な人気作家もいます。




ネットで作品を売る未来
今はまだ作家がネット経由で作品を販売して市場を作るところまでいっていませんが
近い将来それが現実になるようにも思えます。それも数万円単位ではなく
例えば数千万円の作品がオープンに個人作家のサイトから販売されることもありうると。

ギャラリーとの関係は作家のキャリアにおいて重要ですが、
知名度や権威の一部はSNSによって形成・拡散される昨今
美術業界もガラリと構造が変わるような出来事が起こりそうな予感がします。
そのとき中心にあるのはきっとSNSの大きな渦でしょう。

アカウント数だけの「噂話」の洪水

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最近特にネットでもテレビでもネガティブなニュースばかりですね。
そのネガティブなニュースに対する対応や反応がさらに拡散されていって、
収集つかなくなっているように思います。

多分これは人間に備わった本能の部分が刺激されているからだと思うんんです。
サピエンス全史という、面白い本があって
冒頭部分から僕たちホモ・サピエンスがどのように世界に分布し
他の人類種を絶滅に追いやったのかまたは緩やかに絶滅したのかを記しています。

人類種は今1つしかいませんが、進化の過程でいくつかの種に派生していて、
ホモ・サピエンスだけが生き残っていますが、他の人類種、例えばねアンデールタール人などが
ホモ・サピエンスに対して劣っていたかというとそうではなかったようなのです。細かい話は本を読んでもらえればと思います。

僕たちホモ・サピエンスの強みは「群の力を最大化させられる能力」
つまり1つの目標に向かって巨大なチームを形成することによって、
力の強いものを倒す力が他の人類種より強かったようです。


その力をこの本では「噂話の力」と表現しています。
つまり周囲と共通の情報を持ってそれを前提に活動することにより力を最大化させるのですが、
現代に当てはめてみても、老若男女みんな噂話が好きですよね。
これはきっと僕たちが持っている本能に近いからです。

そして、その噂話の内容はポジティブなものよりネガティブな方が拡散力があるのもわかります。
そもそも防衛本能としての情報共有という機能だと思うので、
ポジティブな話題よりネガティブな話題の方が脳に残りやすくて拡散したくなるのです。

ネット時代となって情報が簡単に得られるようになっても
根本的な人間の欲求は変わっていなくて、
情報が欲しくてたまらないのです。それもネガティブな情報が。

ネガティブな情報に対してネガティブな感情をかぶせて発言してしまうのも同じことだと思います。
例えば「〇〇の不倫は悪い!」という情報に対して「〇〇の不倫は悪い!と言っている暇な人は悪い!」という言動をネット上で見かけますが、
どちらもやはりネガティブな情報に反応してしまって、お互い違う持論での話でも「反応」と「拡散」していることには変わりはありません。

結局のところ、僕たちの本質的な部分は進化してない本能に占領されています。
それを否定することはできないけど、その本能を理解した上でどのような情報を集め、誰に何をいうかは選べます。

アカウントの数だけの「噂話」の洪水にさらされている現代の僕たちの本能を飼いならすには
幸福な現実の感度の目盛を上げることしかないのかなと思います。

家族と話すとか、
週末にハーゲンダッツを食べるとか。

便利な物はさっさと使って自分の時間を取り戻す

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プロローグ
実は僕、携帯電話をスマートフォンに変えたのが少し遅かったんです。
みんながiPhone3を使っていた時に「俺はパカパカでいいんだい!」と意地を張っていました。
お金がなかったというのもあるけど、必要性をあまり感じていなかったんですよね。
「だって、携帯じゃん」という感じでした。


結局iPhone4でスマホデビューしたわけですが、
使ってみてどれだけ革新的かわかりました。
今までの「携帯」の概念とは別のものだったことに驚きました。

今ではなくてはならないものになっており、
仕事・コミュニケーション・情報収集など、完全に生活の大部分をこの端末でコントロールしています。


便利なものに乗り遅れた体験から
「新しいものはさっさと取り入れた方がいいな」と考えるようになりました。
特に現代は物事の流れが早いから、取り入れて自分の時間を最大化させるのが吉だと気付きました。

スマートフォン以外に生活が飛躍的に向上したものをいくつか書いてみると、

○ネットバンク
○クレジットカード
○ネットショップ
○電子書籍
○電子決済

上記のものは便利なだけではなく、金銭的にお得です。

ネットバンク=手数料がお得+どこからでも取引できる
クレジットカード=ポイントがつく
ネットショップ=比較がしやすく時間がかからない
電子書籍=紙の本より安く入手できて端末1つでたくさん持ち歩ける。読み上げ機能で運転中や仕事中にも読書ができる。
電子決済=ポイントがつく、財布がいらない

上記のように、キャッシュレスは現金を使うより便利だし、店舗によりますが6月末までキャッシュレス消費者還元があるので
ほとんど現金を使わなくなりました。
本も美術関係以外は全て電子書籍です。


ところで
以前の僕が新しいものへの不信感をいだき乗り遅れていた理由を考えた時
時間の価値に無頓着だった自分に気がつきます。
実は現状維持が一番安心で、今日も明日も同じように過ごすのがラクだと考えていたのです。
でも一度便利なツールになれてしまうと今まで以上の時間が手に入ることに気がつきました。

結局のところ時間を短縮できるサービスというのは仲介している人間が少ないので、
コストも低くなります。
紙の本より電子書籍
現金より電子決済といった具合にデータのやり取りに仲介は必要ありません。
よって早く、安くなる。
それによって無くなる仕事も増えるだろうけど、これから労働人口が減るのだからむしろ加速させた方がいい。

最適化されたツールを使い、自分の時間を増やすことが今を生きやすくする1つの方法だと思います。

30代半ばの僕が気づいた「人生を少しだけ自分らしく生きる方法」

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誰かに何かをさとすわけでは無いけど、
36年生きてきた中で見つけた、少しだけ自分らしく生きられるコツがあってそれを書こうと思います。


プロローグ
僕の記事をいくつか読んでくれていたり、
SNSで僕のことを知ってくれた人は知っていると思いますが、
僕は漆芸作家という職業で生きています。
詳しいプロフィールは上の方にあるリンクをクリックしてみてください。

僕は若い頃不登校だったり、
うつ病になったり20代まではとにかく
「生きにくさ」を感じ続けていました。
それが30代になると少しづつ
自分らしく、そして、少しだけラクに生きられるようになりました。


ここからは、なぜ僕が抱えていた問題がなくなっていったか説明してゆきます。

結局のところ人生を困難にしているの勝手な思い込みだったと気がつきました。
20代の頃の僕はとにかく、
「〇〇をしたら誰かにどう見られるかわからない。」
「〇〇をしたら恥をかく。」
という観念に囚われて、
いつもどこにもいない誰かに気を使って生きていたような気がします。

だけど、はっきり言って、僕の事なんて誰も気にしていません
自分が思っているほど、人は僕の事なんて気にしてないし、
僕も他の何人、何十人の事なんて自分の時間の中で考えていませんでした。

例えば付き合ったばかりの彼女がいるなら、その子のことばかり考えてしまうかもしれないけど、
一日のうちに考えている時間なんて知れているし、他人や、ちょっとした知り合いなら
それこそ、気にもとめません。

「ああ、他の人にどう思われるかなんか気にしすぎなくてもいいのか」
「だって、自分も思ったより人の事気にしてなかったしな」
という気づきが人生を自分の元に近づけてくれました。


◇そしてもう1つ。
他人の中に自分を作らない事。
僕はとにかく「あの人にどう思われているのだろうか」
という他人の中の自分像を気にしすぎていたように思います。
前述した通り、誰かにとっての自分なんて絶対的な他人なのだから、
自分が思っているほど他の人の中に自分像など存在していませんでした。

そして、大切なのが
「その人にどう思われようが自分に責任は無い」という事実です。
例えば、どんな善人がいても善人が嫌いな人がいます。
どこか被災地に多額の寄付をしても叩かれる人がいるように
善行を嫌う人もいるのです。

でも善行を行なって嫌われても、当然「自分が行なった善行で嫌われてしまった。僕は悪い。。。」
などと悩む必要はありませんよね。

つまり、自分らしく生きようとした時に、
誰かが後ろ指を指すかも知れないし、それを否定し笑う人がいるかも知れない。
でもそれは自分の責任ではありません。
否定的な人の中にある僕の姿に、僕は責任を取る必要がないと気がついた時、
ずいぶん楽になりました。

他人の中の自分像が自分が思い描いているものと違っても、
その自分像の責任は宿主にある。
という感じです。

「なんだ、さっさと自分が思ったことを軽快にこなせばこんなに楽しかったのか」
というのが、30代の僕が気がついたことです。

肩の力を抜いて自分を見つめると、
少しだけ楽しい明日が見つかるかも知れません。

説明しにくい様式美

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海外に出ると、なおさら伝えきれない様式美。
僕が当たり前のように作っている、伝統工芸の作品には、
造形要素として、用途が含まれています。
棗などのお茶を入れる用途はわかりやすいけど、
箱物になると、様式美としての物の在りようについて
外国で理解してもらうのが難しい。

いや、日本でも、用途を持つとアートとして扱われにくくなります。
長い間、様式美ごと海外に輸出しようと思っていました。
なぜかというと、日本美術に核心に様式美があって、それをすごく魅力的だと思い続けてきたからです。


僕は単純に蒔絵に出会った時「こんな美しいものがこの世の中にあるなんて!」と
心のそこから感動しました。それが高校時代です。
その作品は松田権六や赤塚自得の作品で、箱の形をしていました。
なんの違和感も持たずに僕も箱物を作り始めましたが、
次第に、なぜこのようなものが作られ、そして現在も続いているのか考えるようになりました。
そして、その核心に物を通した様式を愛でる文化に気がつきました。

わかりやすく説明すると、
過去に作られた多くの蒔絵の名作はそれぞれ用途を持っています。
例えば、文箱だったり、経箱だったり、
だけど使われた形跡がないものや、何年かに一度の祭事にのみ使われるものがあったりします。
つまり、単純な用途のほかに、祭器や調度のような精神的な部分を宿した「箱の形をした何か」
というどうにも説明しづらい文化が伝わっているのです。
ここの部分を感じ、そして、現代における最先端のアプローチを試すことが作家性だと思い活動してきました。

だけど、それを伝えるのは難しかった、いや、時間がかかりすぎてしまいます。
たぶん保守的に見えてしまうこともあるでしょう。

これから何を作って、何を伝えるべきなのか、日々悶々と考えます。
「自分にもっと才能があれば、圧倒的な作品で全てを伝えることができるのに」と。

個展中の作家が喜ぶ 陣中見舞ギフトベスト5

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個展やグループ展を開催すると
たくさんの知り合いが来てくれて、いろいろなお祝いをいただきます。
例えば
○和菓子
○お酒
○洋菓子
などなど。

僕も知り合いの展覧会などに行くとき
お土産を持っていくことが多いですが、
今回は作家目線で、ありがたいお土産をご紹介します。
あくまでも僕個人の感想なので、その辺りをご了承ください。




プロローグ
以前から知り合いの作家さんの個展に行く際は、お祝いも兼ねて
お土産を持っていくことが多く、その際はデパートで洋菓子などを買っていました。
その後、自分が個展を開催し、たくさんの方からお土産をいただくようになって気づいたことがあります。
お土産は気持ちなので、全て嬉しいです。
だけど、1週間で数十箱のお菓子をいただくと、
いくつか困ったことが起きたのです。

想像してみてください。
個展開催中の控え室に数十個のお菓子の箱が積み上がっていると
持って帰ることができません。まとめて梱包して家に送ることになります。
さらに、食べ物には賞味期限があるので、それとも戦わなければならないのです。
生菓子だと食べきれなければ廃棄しなければなりません。
そういった経験から、作家にとってどのような贈り物が一番良いのか考えるようになりました。
そこで僕がもらって嬉しかった贈り物をご紹介しようと思います。


もらって嬉しい陣中見舞トップ5

1、お金
味気無いトップでごめんなさい、でも一番ありがたかったのがお金でした。
個展開催には何かとお金がかかります。そんなときお祝いにお金をもらえるととても助かります。
現金の他にもギフト券や若い作家ならアマゾンギフトカードも嬉しいはずです。

2、お花
お花は文句なしで嬉しいです。

花束をもらうとものすごく嬉しかったです。
最近はAmazonからでもお花を送ることができるので、個展前に開催画廊にお花を贈ってみるのはいかがでしょうか。
「花束 指定日配達」で検索すると出てきます。

※追記 会場によってはお花NGの場合があるようです。贈る前に事前確認が必要ですね。先ほどツイッターで教えていただきました。

3、お手紙やメッセージ
贈り物の中に一言メッセージやお手紙が入っていると嬉しいものです。
もちろん単体で手紙いただけるのも作家やっててよかったと思えます。

4、お茶
お茶はとてもありがたかったです。
賞味期限を気にしなくてもいいし、軽いです。
日常的楽しむことができるので、オススメです。

5、日持ちのする軽いお菓子
洋菓子など賞味期限の長いお菓子
色々美味しそうなものを探してきてくれたんだなと思うととても嬉しいです。
賞味期限が長いものでも羊羹のように重いものより、軽い洋菓子がオススメです。


総じて贈り物は全て嬉しいです!本当に!!
それだけに、廃棄しなければならないのが辛すぎるのです。
「ああ、せっかく〇〇さんが選んでくれたお菓子なのに、賞味期限が過ぎてしまった。。」
と、捨てるのが申し訳なくて。

他にこれはオススメ!というものがあったら教えてください。

オーダー作品の難しさ

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僕がオーダーをあまり受けない理由は単純で
100%頼まれたものより良いものを作ろうとするからです。
オーダーを受ける時って、
納期と金額が決まっていますよね。

作り始めてしまうと採算度外視で制作がエスカレートするので、
とても良いものが完成します。
実はそういうお題をいただく制作も嫌いではありません。
時間があればもっと作りたいです。
でもなかなか難しい。

なので、お世話になっている方からいただく話や
強い思い入れを感じる話の時に
「やります!」と言ってオーダーを受けます。

このような人生の大切な時のために
制作できた時、作家で良かったと思えます。