話の面白い人

話の面白い人がいる。
プロフェッショナルの話は面白い。
あと独特な考えを持ってる人や、一般論じゃない意見。

逆に話がつまらない人は、
テレビで見たことの話ばかりする。
僕はテレビで見たことの話ばかりする人との話がとても嫌いで、
そもそもテレビを見ないから、その手の情報を全く必要としていないのです。

いっぽう、色々な分野のプロフェッショナルでも
話を聞きたいと思う人と、そうで無い人がいる。
まあ、80パーセントくらい話を面白いと思って聞いているんだけど、
面白い人とそうで無い人がいて、その違いはなんなのか。

たぶん
知識や会話の中に
少しでもオリジナルの部分があるかということだと思うのです。
要するに知識とは色々なところに転がっていて
会話のはそういう要素で成り立っているんだろうけど、
その中で、ちょっとした、アクのようなオリジナリティがあるかみたいな感じ。

最近飲み屋さんで
二十代の友人と話していたら
「僕は仏教が好きなんです」という
「どういうところが?」と聞くと
「他の宗教は、神に何かをお願いするようなところがあるけど、仏教は自分を強くしてくれる教えなんです」
僕は、それほど仏教に詳しいわけでは無いけど、
彼の考え方が、とても好きでした。

仏教という宗教の考え方がとても彼らしくて
彼はそれで強くなっているのだと思ったからです。
難しい概念としての知識ではなく、彼の生きた言葉として
正しいとか間違っているなんて関係なく、オリジナルな考え方をわかりやすく話してくれて
とても楽しかったんです。

僕は漆が好きだから、
わかりやすい言葉で僕が見ている漆の世界を、僕の言葉で話すことができたらいいなと思います。

「漆ってこんなにすごいんですよ!」
誰かに
作品と言葉で
「面白い!」と思ってもらえたらいいなー。