仕事の値段を決める方法を教えてもらった話

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以前のツイートで反響が大きかった

僕が東京の北区に暮らしている時
近所に金工の人間国宝 奥山峰石先生が工房を持っておられました。
ある時期から僕は奥山先生と知り合い
先生が主催している「北区の工芸展」に出品させていただくようになりました。

先生は職人気質な部分と、作家らしさも持っている人で、
何よりとても優しい方です。
よく「飲みに出ておいで」と誘ってくださり、お寿司やスッポンなど
元気の出そうなものを食べに連れて行ってくれました。

仕事の面でも「しっかりサポートします」と言ってくれて
たぶん差し迫った用途でもないと思うのに、僕に仕事を作ってくれるために
「この作品を水指にしたいので蓋を作ってください」と頼んでくれました。
20代の僕は、仕事の値段のつけ方もわからないし、
何より、人間国宝の先生の作品の蓋を作れるというのがとにかく光栄で嬉しかった。
納品に行った時に
「勉強になりました。1万5000円お願いします」と言うと、
強い口調で
「そんなのでは仕事になりません!」と言われ
最初に持って行った納品書を受け取ってくれず、
言った値段よりずっと多く手渡してくれました。
それとは別に、車代、そして「お昼に一緒にうなぎを食べにゆこう」とご馳走してもらいました。

そう言う仕事を何度もいただいて
常におっしゃっていたのが、
「必ず、次もやっていいと思える値段を言ってください」と言うこと。
活動を始めた当初というのは、
自分の仕事の値段を決めるのが難しく、安くなりすぎることがあります。
仕事で誰かのお金を奪ってしまっているような感覚になります。

だけど、奥山先生から実践的な教えをいただき、
何より自信をつけていただきました。


奥山先生は現在も力作を作られており、作品は日本伝統工芸展で見ることができます。
過去作はこちらからみられます。

https://www.nihonkogeikai.or.jp/works/848

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