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将来の夢はありますか?
夢って、子供の頃に言う分にはいいけど、
大人になると、言う機会が少なくなりますね。

でも、夢を持つことは大人になってからの方が大切なのではないでしょうか。
社会性が少し備わって、自分と世界の距離感とか役目がわかってきたからこそ、
世の中をよりよくできる夢を持つことができますよね。

僕には夢があります。
まず、「世界的な漆ブームを巻き起こす」こと。
これからも漆と蒔絵を発信し続けます。
現状で漆の評価を上げる伸びシロは多いと思っていて、
過去に南蛮漆器と明治工芸で世界に漆芸ブームが起こったように
3度目の波を作れると思っています。

あとは作品価格を1作品1億円規模にしたいです。
僕の一生のうちで、漆芸の評価をどこまで上げることができるのか、
挑戦できる限り続けてゆきます。
お金はそれ自体が目的ではなく、
市場の活性化のために必要なものです。
美術は資本主義の尺図だと考えているので、
その中で漆芸作品の立ち位置を確立したいです。

最後に、漆芸を愛する人の中で生きていたい。
僕が漆芸によって人生の多くを得たように、
僕も誰かにそれを渡したいのです。
今は、作り手を育てることが一番良いことだと思っていて、
作り手が安心して制作ができる環境があれば、
そこからより良い作品が生まれ、
その作品が市場を作ることにより、
良好な循環が生まれるのです。

作り手、漆芸を支える道具を作る職人ともに苦しい時代だけど、
いつまでもそのような状況ではないと思います。
明確なイメージを持って、そこに向かえば夢は叶えてゆきます。