酒器を作る

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実は僕、漆の作品を作っていますが、
食器類を作ることが少ないのです。
お椀とか、お皿は今までほとんど作ってこなかったし、
作っても身近な人に頼まれたものだったり、写真も残っていないものがほとんどです。

ただ、酒器は数種類作ってきました。
1点ものもあれば、15個くらいの数ものもあります。
酒器を作るのは好きで、アイデアはたくさんあります。
僕自身がお酒が好きなのも相まって「これにお酒を入れたら」と想像して
ニヤニヤしながら作っております。

だけど酒器は特に使ってほしいものだけに
価格を上げにくかったです。
1点制作の場合は、作品としての要素全開で、美術作品としての位置付けなので高価ですが、
使ってほしいシリーズは20万円以下に抑えて作りたい。
そうすると、利益が出ないばかりか、売れても赤字になる事態が発生してきました。

こだわって、クオリティを上げて赤字になるなんて、
経営者として最悪です。
なので、昨年あたり酒器卒業宣言をブログ内でふんわり行なった気がします。
(よく覚えてませんが)
でも、それを前言撤回して
個展に向けて新しいシリーズを10作品くらい作ってみようという気になってきました。

なぜそう思うようになったかというと、
今まで酒器を作って表現のきっかけを得ることが多かったのです。

例えば、

浅井康宏 蒔絵高坏 「光華」
浅井康宏 蒔絵高坏 「光華」

浅井康宏 蒔絵螺鈿高坏 「菊華」
浅井康宏 蒔絵螺鈿高坏 「菊華」

この2つの作品
蒔絵螺鈿高坏 「光華」「菊華」
は根付作家の万征さんとのコラボ作品で、
作品として極限のバランスを追求できたと思います。
現代における最高の仕事で美を追求することに一定の自信を得ました。

そして、

2017年の個展で最後に作っていた作品
この酒器は撮影時に完成していない状態でした、
それでも作品集に載せてます。
個展の追い込みの中、色彩表現のきっかけをつかめた作品の1つでした。

ここから

この棗のような色彩表現に繋がってゆきました。


次の個展に向けて作る酒器が僕にどのような表現のきっかけを与えてくれるか、
それは、まだわかりませんが、小さな作品の中に今持っている技術と現代性をそそぎこみます。
そのさきにきっと見えてくるものがあるでしょう。

残念なのが、その作品を僕は使えないことです。
作り手は1番長くその作品を触れているけど、使い手にはなりません。
その寂しさを、他の作家さんの作品を買って癒します。

制作が動き始めたらアップしてゆきます!!


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