宝物
人によって物の価値はちがいます。
他の人から見たらどうでも良いものが、自分にとっては宝物である事もあります。
ほんの少しの出会いやきっかけで思いがけない宝物を手に入れる事があります。
美術をやっててよかったと思うのは、師から何かをもらったときです。
それは、ほんの些細なものでも良くて、自分の心の中に残っていて
きっと、一生忘れられないものとなります。
小さな研ぎ炭のかけらや
蒔絵筆
ちょっとした道具
手紙
なんでもないものが宝物になります。
当たり前ですが、師の作品が手に入るとほんとうに嬉しい。
大きな仕事を手伝った後に「おつかれさま」と言って手渡してくれた手鏡
ふとしたきっかけで入手できた菓子皿
「お母さんに」といってくれたブローチ
師が心を込めて作ってくれた作品が手元にあるというのは
とても心強いものです。
物は物だけど、心がこもった物は
人を強くもできるのです。