「漆のお椀でご飯を食べたい!」だったら「お椀展」がオススメ
恩師の室瀬和美先生の受け売りですが、
漆で食事をするなら、お汁もいいけどぜひご飯を食べてみてください。
なぜ漆椀がいいかというと
最後の一粒まで暖かいご飯が食べれるからです。
陶器によそったら、入れて瞬間から底の方は冷めてゆきます。
冬場は特にそうですよね。
それがどうでしょう。
ちょっと想像してみてください。
漆器のボディーは木材です。木材は陶器に比べて
熱伝導率が低いので、ご飯の暖かさを優しく保ってくれます。
日本の食事は食器に直に口をつけていただくスタイルですので
優しい漆器の口当たりも格別ですよ。
漆器=お汁
というイメージが定着していますが、
マイファースト漆器にご飯用の飯椀を選んで見るのもおすすめです。
そして、漆器を買うなら
作家ものがおすすめです。
理由を何点か紹介します。
1.作りが丁寧である。
漆器は時間をかけて作ってあるので、ある一定の価格のものだったら
とても丁寧に作っています。
(100円ショップなどで売られているものは樹脂にウレタン塗装だったりします。現在の表記規制が追いついていないらしいです。。)
2.保証がしっかりしている
作家ものでこの点が一番のメリットだと思えるのが、一生ものの漆器に出会えることです。
長年使っていて仮に、傷ついたり、かけたりしたら。
ぜひ製作者に塗り直してもらってください。
きっと綺麗に塗り直されて手元に戻ってきます。
3.この世に何点かしかない漆器が手に入る
大規模な工房ではなく個人で制作している場合、数はそんなにたくさんは作れません。
作れて100個単位くらいかでしょうか。
僕の場合多くて10点くらいです。
個性的な一点を探している方にはグループ展で漆器探ししてみてください。
さて、ここまでいかに飯椀が良いか、
作家の漆器が良いかについて書いてきました。
おすすめなのがこの展覧会。
自分が参加しているグループ展でここまでべた褒めするのも恥ずかしいですが、
この展覧会はおすすめです。
人間国宝小森邦衛先生・室瀬和美先生に教わった若手のグループ展で
かなり力を入れて日常で使える漆器を作ってきてます。
みんな実力のある作家ですので、しっかりした漆器が並びます。
初日、土日は特に作家が多く在廊していますので
ぜひ作家の顔を見て漆器を選んでいただきたいと思います。
きっとお気に入りの一点が見つかるはずです。
ここまで飯椀がいいよ!って書いてきましたが。。。
僕の出品作に飯椀はありません。
申し訳ありませんが、飯椀は他の作家さんのものをお求めください。
僕の今回の出品作は
蒔絵蓋つき汁椀一客
蒔絵酒器 「星のうつわ」一客
木地螺鈿酒器 一客
です。そのた参考出品として個展作品を二点出品します。
池袋西武
■会期:2016年12月14日(水)〜20日(火)
■会場:6階(中央B7)=アート・ギャラリー
※最終日12月20日(火)は、当会場のみ午後4時にて閉場いたします。
https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/kakutensublist/?article_seq=210671#prettyPhoto
僕の在廊日はまた後日お知らせします。