天職とは何か その2

前日からの続き
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なぜその人のカットがここまで好きになったのか。
おそらく
すごく楽しそうにカットしてくれていたからです。
もちろん、カットがうまいことが前提だけど、
笑顔でカットしてくれて、僕も楽しい気分になりました。

しかし、毎回完璧に気に入るカットになるわけでもなくて
パーマが数日でおちてしまったり
セットが難しかったりする時もあるわけです。
それに、同じ人にカットしてもらうので、
前回より良いとか悪とか、お気に入りのカット基準も上がってゆきます。

でも、やっぱりその人にカットしてもらいたい。

先日あまりにも楽しそうにカットしてくれているから
「この仕事が天職なんですね。すごく楽しそうです」
と言うと
「そうなんです。髪触ってるのすごく好きなんです」
と返事がきた。

つづけて
「学校ではもっとうまい子とか沢山いたんですけど、
そういう人でも辞めちゃう子多くて」
「私、そんなにうまい方じゃなかったけど、好きだからつづけてるんです」


この会話、すごく共感できました。
天職って最初から天の神様が決めているわけではなく
働いているうちに、すごく好きになって
それで誰かをよろこんでもらえて
ただの職業から天職にランクアップするものではないでしょうか。


「私、2月は二日間しか休みとらなかったんですよ」
「え?働きすぎじゃないですか?」
「でも、休んでるより働いてる方が楽しいんです」

うん。わかる。
僕みたいな人だ。
仕事がすごく楽しいんですよ。早く明日になって仕事部屋に入りたい。