美術家が大切にしなければならない三つのこと

なんどもブログで書いて来たことですが
美術で生きてゆく上で大切なことをまとめてみました。

情報を得る
もっと美術系の大学で教える必要があるであろう
美術作品の流通システム。
「おいおい。美術に情報なんてナンセンスだろ」と思われるかもしれませんが
なんの知識もなくアートシーンに挑戦するのは
無課金ユーザーが重課金ユーザーの巣に飛び込んでゆくくらい無謀に見えます。

では、どのような情報を得る必要があるかというと
画廊と百貨店と作家の関係や
作品がお客様の元へ行くまでにどのような人を仲介するのか
それにかかる費用。など。
僕も国内のアート事情、特に工芸を中心にした状況しか把握していないですが
少なくとも自分と自分の作品がどのようなポジションにあるのか把握している必要があると思っています。

では実際にどのように情報を集めれば良いのか。

残念ながら工芸や美術の流通に関してリアルな情報が書かれている書籍を今の所見つけていません。
なので、実地で学んでゆく必要があります。
一番早い方法は自分が目標にしている作家さんに話を聞くこと
それに
ギャラリーオーナーや美術画廊の人と話をすることです。

なぜその作品が必要なのかという問いへの答え
この作品はこの世界になくてはならないのでしょうか?
作るからには明確な答えを出しておきたい。
誰かに所蔵される場合、その人の人生にどのように作品が関わってゆくのか。
30代をこえたあたりから考えるようになりました。
僕は僕なりの答えを見つけて、作品全体でそれを表しているつもりです。

美術を所有しているか
これも残念ながら実地で学ばなくてはならないコレクションについて。
しかし、美術品を買うことでわかることはたくさんあります。
値ごろ感や、どのように支払いをして、どのように送られてくるか
買うことでしか得られない情報はとても多いです。
情報が得られる上に、好きな作品まで手に入るのですから最高です。


最近思うことをまとめてみると
けっきょくのところ、人との関わりが重要であるということがわかりました。
孤独が好きで美術を志している人も多いかもしれないけど
さっさと外に出た方がいい。外に出て作家と話してギャラリストと話していくと、
違う世界が見えてくるかもしれません。
だって、美術って人の心の中にあるものですからね。