隙間の大切さ

ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか。
僕は作業をしていました。
でも、個展が終わってからどうもいつもの調子が出なくて、
通常の20パーセント以下のパフォーマンスといった調子。

ここ数ヶ月は何か考える時間もないくらいに制作に明け暮れていました。
すると、あることに気がつきました。

それは

新しいアイデアが全く生まれてこない。
毎日朝から晩まで制作していると、すごく充実しているんです。
楽しいし、何より生きている実感がありました。
でも、全くアイデアが生まれなかったのです。

生産的でありながら、頭の中は停滞している状態とでもいうか
とにかく作品は完成しているのだけど、発想は皆無の状態がしばらく続いていました。
日々ダラダラと考えるのが好きなので
その時間に何やら新しい発想を思いついて作ってきたのだけれど、
制作が忙しくなりすぎると、はっきりと余裕がなくなるのがわかりました。

一見作りまくっている時間とは生産的ですが
長期的に見ると、なんの発展もないのかもしれません。


世界の潮流として
ライフワークバランスの大切さが謳われています
うん。
確かに、仕事と余暇のバランスが取れて
クリエイティブな発想ができること、身をもって体験できました。

だけど、仕事は楽しいから
何日も何日も休んでいたくないとも思いました。
作らない日だって、やっぱり作業部屋に行って調べごとしていました。
実はまだまだ疲れが溜まってるのか
通常の作業ペースを取り戻せていませんが
ボケ〜と考え事をしていると新しい発想が生まれてきました。

ライフワークバランスって個人差があるのだろうけど
心の隙間も長期的に見たら生産性の向上になるように思いました。
知らない間に、生産性が落ちているようなら思い切って
「今日は休み!」て言ってしまうのもいいかもしれません。

それだけ言い切らないと、なかなか休むのが下手な
うちの工房は、相当ブラックですね。