ちょっと変な蒔絵の道具
蒔絵の変わり種道具の中でもトップクラスの「鯛牙」
先端についている鯛の牙で蒔絵部分を擦って磨きます。
絵画とかに使う瑪瑙棒みたいな役割なのかな。ちなみに「犬牙」というのもあるけど持ってません。
飼い犬が死んだら。。。 pic.twitter.com/W54KSKPoEP— 浅井康宏 (@YasuhiroAsai69) 2018年9月15日
いい牙してる😏 pic.twitter.com/dlqSYpOvjS
— 浅井康宏 (@YasuhiroAsai69) 2018年9月15日
「鯛牙」タイキと呼んでいます。
字のごとく、鯛の牙を棒にくっつけただけのわかりやすい道具です。
どのように使うかというと、
蒔絵の金粉を磨いてががやかせるために、先端の牙の部分を擦りつけて磨いてゆきます。
蒔絵の金粉というのは、球状の粒子を蒔いてゆくので
そのままでは乱反射し光を放ちません。
きな粉みたいな黄色い粉なので、それだけでは全く美しくないのです。
それを輝かせるために、普通は炭で研ぎあげてツヤを与えてゆきますが、
どうしても届かない隙間がある場合
この「鯛牙」が登場します。
蒔絵道具には「鯛牙」より少し大きな「犬牙」というのもあります。
こちらも字のごとく、犬の牙を使った道具です。
ちなみに僕は持っていません。
たぶんどの材料屋さんにも売っていないでしょう。
ということは、自分で作る道具です。
犬の牙。。。。
ぶーが死んだら、前歯を一本頂こうかしら。
死んでからも僕の道具としてずっと作業テーブルにいてもらおうかしら。