2018年 僕がオススメしたい本10選 本音と建て前 (前編)
本はその人の趣味をジワリとあぶり出すように思うから
人の本棚を見るのが好きです。
ただ、僕の場合あまり見られたくない本もあります。笑
僕の場合、ビジネス書とか、自己啓発書を見られたくありません。
だって作家として「おお!知的なの読んでるね」と思われたいじゃないですか。
今年読んだ、知的な?オススメ5選と
色々な意味で本音で勉強になったオススメ5選をご紹介します。
まず、建て前
◆オススメ5選◆
サピエンス全史
ホモ・サピエンスがどのように地球の覇権を掴んだかがストーリーのような流れで描かれています。
僕たちホモ・サピエンスって他の動物に身体的に優っている部分は少ないんです。
他の人類種であるネアンデルタール人を滅ぼして唯一の人類種になった理由を「噂話」の効果であると説明。
「噂話」がなぜ強大な力を生むのか?
根源的な人間の欲望が今の人類にも脈々と伝わっている部分を理解できます。
化学は進歩しているけど、僕たちは何も変わらずホモ・サピエンスなんですよね。
銃・病原菌・鉄
この本は人類史を銃と病原菌と鉄というテーマで俯瞰する内容です。
サピエンス全史の次に読むと、すんなり頭に入ってきます。
そもそも人類はアフリカ大陸から生まれて世界中に勢力を伸ばして行ったわけですが、
文明の発達に差が生まれたのはなぜでしょう。
例えば、スペインはインカ帝国の関係を見ると
軍隊の数では不利なはずのスペインが最先端の兵器でインカ帝国を圧倒します。
なぜインカでは軍事技術の発展がなされず、スペインはそれができたのか。
要因は複雑だけど、銃・病原菌・鉄というテーマで人類の歴史を紐解きます。
SHOE DOG
ナイキの創業者フィル・ナイトの自伝です。
実はナイキって日本との関係が深いのです。
戦後、まだ混乱している日本に訪れたフィル・ナイトは一足のスニーカーに出会います。日本製のそのスニーカーを全米に広めるために
あらゆる挑戦を続けますが、とことん裏切り続けられます。
かっこいいナイキが産まれるまでに、泥臭くて資金繰りに困り続けているんですね。今から想像できません。
そんなストーリーにはまって一気に読んでしまいました。
勇気が湧いてくる一冊です。
成功はランダムにやってくる
人生の中で「これは成功したな」と思える時と「成功しなかった」と感じる時
それぞれたくさん経験しますよね。
もちろん、失敗をできるだけ減らしたいし、成功の精度を高めてゆきたいけど、
どうやらコントロールできることは限られているように思います。
では、どうしたらいいのか、答えは「成功するために数をこなせ」です。
なぜなら、成功はランダムにやってくるからです。
小さな失敗を繰り返しながら、成功の兆しが見えた瞬間フルベットするべし。
スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック
これはちょっと不思議な本です。
テーマは2つ。
◆思いは叶う
◆マインドフルネス
ちょっと自己啓発ぽくて、僕の苦手なマインドフルネスに緩やかにつながって行く本なのですが、
「スタンフォードの脳外科医」とタイトルがつくと、なんか説得力あります。
あとはストーリー仕立てになっているので、頭に入ってきやすいです。
僕の感想は、信じて生きてゆけば、夢は叶うと感じることのできる本です。
文体もとても優しくて、感動的でもあります。誰にでもオススメしたい本ではないけど、
そこに沈んでいる人にそっと寄り添ってくれるような力があります。
今日はオススメの中でも、人生に課題を与えてくれるタイプの本を選びました。
はっきり言って、紹介した本の中には答えになるようなものはありません。
だけど、歴史の中や他人の成功や失敗から自分の人生に生きてくるヒントはたくさんあるように思います。
今年は読書量が多くないけおど、サピエンス全史を読めたのがよかったです。
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