蒔絵螺鈿舟形箱「海路」
作家という生き方は、時に孤独なもので、
それは夜の海に小さな舟を浮かべ、
見えない目的地を目指すようなものです。
真っ暗闇だけど、心にはぼんやりと光が灯っていて
それが進路を照らしてくれているように思います。
暗闇に灯る美という小さな光を手がかりに
見たこともないような景色を見たい。
箱の蓋を開けた時、心の中を満たしている光があふれ出すような作品ができました。
美術が好きだ。
漆が好きだ。
蒔絵が好きだ。
1日でも長く、僕は作品を作っていたい、
そして一人でも多くの人に作品を見てもらいたい。
いい作品ができました。