動画時代の美術
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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
最近「動画面白いな」と思うことが多くて、動画について書いて行こうと思います。
まず、僕が動画を意識したのは6年くらい前です。
高校時代の友人の馬杉雅喜が映画監督になって
軽い気持ちで「動画撮ってよ」とお願いしたのが始まりです。
その頃、馬杉は自分の会社「CINEMA'S GIX」https://www.cinemasgix.com
を立ち上げたばかりでキャンペーンをやっており、その機会を使って制作してもらいました。
その時の動画がこれ
当時驚いたのが、動画用のカメラって肩から担ぐ、バズーカ砲みたいなのを想像してたんだけど、
実際は一眼レフ。
「え、これで動画撮れるの?」という驚きと、映し出されるクオリティの高い動画に驚きました。
【コロナが加速させる動画時代】
上記のように、動画撮影のハードルが機材面でも技術面でも、より身近になっていることを実感しました。
また、スマートフォンの性能が向上して、普通に高画像の動画が撮れたりします。
実は今、また馬杉と一緒に動画を作っていて数年に及ぶ作品制作を記録しています。
その時「撮影も編集もスマホでできるよ」と教わったので、
試しに「金継動画」をスマートフォンだけで制作してみました。
それがこれ
今から見ると改良点はたくさんあるけど、一応はできた。
そしてYouTubeにもアップできたことに驚きました。
今年に入ってから不穏な動きを見せていたコロナが日本でも猛威をふるい始めてから工房の休業を余儀なくされて、
自分一人の作業時間が増えると
「今までやりたかったことをやってみよう」と
動画の生配信を始めてみました。
とりあえずパソコン一つあればYouTubeLiveができるんです。
最初の配信がこれ
4月から毎週土曜日に生配信を続けてみて
いよいよ美術のアプローチに動画が最適だと思えるようになってきました。
コロナの影響も手伝って急速に僕たちは、人との対面の形が変化してきています。
情報の濃度が必要となった今、音声と動きがを付加できる動画は実は美術に向いている気がします。
特に工芸の場合、作品が立体だから一枚の画像より伝えられることが多いように思います。
途中段階の作品を動画で撮影してみると
臨場感があって良い。
現物が良いのはもちろんだけど、伝える手段として動画の可能性は大きいです。
高麗仏画の装飾性に驚嘆して
「こんな気持ちになれるものを作りたい」と思って打ち込んでいます。「生きる実感」とか「信じる勇気」が箱から装飾から滲み出してきたらいいなと、今日も過剰装飾を重ねています。
まだまだ途中なので明日も頑張りまーす。 pic.twitter.com/llKYLvA51b
— 浅井康宏 (@Yasuhiro_Asai) August 24, 2020