毎日にほんのちいさな負荷をかけて生きてゆく

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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
歳を重ねるごとに人生のスピードが加速する気がしませんか?
僕も「あれ?もう4月になるな」みたいに、一年がより早く感じるように思います。

きっと人生に慣れてくると、毎日の重みを少し忘れがちになってしまう。
それは穏やかな毎日とか、健やかさにもつながる感覚かもしれないけど、
少し寂しいような気もします。

僕の場合、締め切りに追われまくる毎日を生きていて、
その間の時間は高速で過ぎ去ってゆきますが、
締め切りがあるおかげで、後に続いてゆく自分の年表に点々と作品なり、出品なりの記録が残ってゆきます。


でも
その点の記憶だけでは、淡々と過ごしてゆく毎日がただすぎてゆきます。

「作品や展示には価値があるけど、なんでも無い制作の毎日にも
少しだけ意味を与えたい」そう思っていて
制作以外に少しだけの負荷をかけてやることにしています。
例えば、このブログもそうです。

1日に1000文字書いてゆくのは、ちょっとした負荷です。
でもこうやって形になることで、自分の考えがまとまったり
価値観が誰かに伝わったり、未来の自分への手紙になったりするわけです。

20年近く続けている「図案日誌」も少しだけの負荷かもしれません。




しかし、こうした負荷を形に残してゆくと
作品完成までの伏線のような形になります。
もちろん、ブログやYouTubeのように人に見える形でもいいし
日記みたいな自分だけの記録でもいい。
英単語を覚えるとか読書も積み上げられる記憶になります。

自分を構成する0.1パーセントの変化でも
その積み上げはばかになりません。

穏やかな毎日にちいさな負荷をかけることで
何年か先に今とは少し違う景色が見えるかもしれません。

「白い本」は無地の本なので、日記や落書きにおすすめ