漆芸作家の確定申告 その2

確定申告を終えて昨年の作業費が明らかとなりました。
1年間の材料費は2,763,262円でした。
その他書籍や、出張費を含めた漆に関わる出費の合計は3,935,292円となりました。
大まかな内訳は

金粉 約1,000,000円
加工機械約1,000,000円
約150,000円
その他材料

といった具合です。
やはり材料費のうち金の占める比率は高いです。
特に最近は金相場が高い水準で停滞していますので、10年前とは比べようも無いくらい金粉代金がかかってしまいます。
加工機械に関しては、ちょうどタイミングがあったので、将来的な設備投資と思って導入しました。

思った以上にかかっていた費用は、旅費交通費で各月ごとに輪島に修業にいったり、京都へ出張などがあったのがその理由でしょう。
僕にはこれといって趣味が無いので、うるしに投資できることが最大の喜びです。
こうやって実際にかかった費用を算出してみると、作家活動の利益率の低さを思い知りますが、それでも作品がどんどんできてゆくので充実しています。