人の集まる木

漆の木は不思議な力を持っています。
その力とは、自然と人が集まると言うこと。

今日、父親からメールが来て
漆の植栽地に見学者がいらっしゃったとの事。

県内で漆教室を開講している方と生徒さん
6名がいらっしゃいました。

また、9月には地元の新聞社から依頼があり、取材していただく事になりそうです。

わが家の漆の木は、植栽当時から多数の人の力を借りて育てられました。
10年たって、採取できるようになりまた多くの人が木の下に集まります。

人をかぶれさせる厄介者の木なのに、やっぱり人を幸せにする力もあるんですね。
そんな大切な木から採れた漆を使って作品制作できるなんて僕は幸せですよ。


10月には「西日本漆を守る会」が鳥取でおこなわれます。
漆を守る会は備中・丹波を中心に西日本の漆の植栽をおこなっている集まりです。
高校時代に備中漆との出会いが、わが家の植栽につながりました。
年に1度各産地に集まり漆について語り合い、植栽値の見学をおこないます。
初めての鳥取の会という事で、全国でも珍しい弥生時代の遺跡「青谷上寺地遺跡」の見学と漆植栽地を見てもらいます。
青谷上寺地遺跡はとても優れた漆器が出土されており、弥生時代の漆器では代表的とも言えます。
会では研究者の方に説明をいただく予定にしております。

漆に興味のある方はぜひ「西日本漆を守る会」に参加して下さい。

参加希望の場合は僕にメールください。