「ありがとう」

毎年この時期に両親に送るメールがあります。
「今年も本展の作品搬入する事ができました。ありがとうございます。」
本展とは日本伝統工芸展のことで、年に一度の公募展です。
僕は毎年出品していて、多くの時間を出品作品の制作に費やします。
今年の作品は4人掛かりで1年4ヶ月かけて作りました。

4人とは、まず図面から木地を作ってくれる職人さん。
塗り工程を担当してくれるスタッフ、パーツの準備、入手を手伝ってくれるスタッフ。
そして、蒔絵を入れる僕です。

本展の作品はそのボリュームから1年に1点しか作れません。
予算と時間のかかり方が、とにかくすごいので、現状それだけの点数です。(これからは、それを加速させて年間10点以上は作ります)

今年の本展作品が昨日完成し、送り搬入を終えました。

作品を送った後に両親にメールするのが毎年の恒例です。
特に親に何かを手伝ってもらったわけではないけど、なんか感謝したくなるんですよ。
すると、毎年恒例で電話がかかってきます。
会話はご想像にお任せしますが、漆を続けてきてよかったなと毎年思うのです。

本展出品が終わりましたので、これからは怒濤の初個展制作に突入して参ります!!