モチベーションを組織に求める人、勝手に高いモチベーションを保てる人。

よくいる1人になるとモチベーションが下がってしまう人。
みんなで行動して結果を出せたけど、1人になるとどうしてもできない人は多いのではないでしょうか。
美術の世界でも、学校を卒業してしまうとだらけてしまって、制作スピードが落ちる人は多い。

でも、人間ってそういう性質がありますよね。
多くの人が、1人になっても圧倒的な仕事ペースを保てるなら、
そもそも会社なんていらないのかもしれない。
在宅ワークで結果が出せる人が多いなら、わざわざ出勤する必要は無いわけで
無駄な通勤時間など省いて、そのぶん仕事にあてればストレスも減りますからね。
企業にしたって、わざわざ交通費払う必要はないんです。

でも、それが現実的でないのは、人は1人になるとモチベーションが下がって
生産性が落ちてしまうからではないでしょうか。

自由に時間が使えるなら、わざわざ眠いのに早起きして仕事するでしょうか。
誰も見てないところでケータイを見ないで仕事に集中する事ができるでしょうか。
かなり難しいですよね。

僕たちは(実は僕は違いますが)小さいときから
集団で行動をする事を教えられてきました。
幼稚園から大学までの長い間、基本的には集団行動の中で結果を出す事を教えられてきたんです。
大学卒業してから会社に入ると、その後も集団行動だから人生のうちの集団行動歴はすごく長い事になりますね。
そこで結果を出せる社会になっているので、それはすごくいい事だと思います。
僕みたいな変則的な生き方はあまりお勧めできませんからね。

でも、せめて物作りに携わりたいと思うなら、モチベーションの管理を環境に頼らないようにしなければなりません。
ふつうは難しいですよ。突然1人になってもストイックでいられるなんて。
僕もずいぶん長い間試行錯誤してきました。
20代の頃はやたら眠いし、作っても見向きもされないから、はっきり言って何のために制作してるのかわからなくなります。

では、どうやったら自分を律して、一人でもモチベーションを保つことができるようになったかと言えば。
誰かのためにやるのがポイントではないかと思います。
最近は、個展に向けて制作したり、作品を待ってくれているお客様がいたりするので
一人でも高いモチベーションで、作りまくる事が可能なのです。

つまり1人で仕事していてもその先にいる誰かを意識しているんです。
だって作品で喜んでもらいたいですからね。

どんな仕事でもモチベーションが下がりそうになったら、その仕事の先にいる誰かの事を想像してみてはどうでしょうか。
きっと、適当な仕事なんかできなくなります。
フリーランスって言うのは、仕事の先にいる誰かをすごく感じやすい仕事のスタイルでもあると思うんです。
そんな感じが僕は好きです。