第19回 西日本漆を守る会 in鳥取の思い出 その2

青谷上寺地遺跡では見学と貴重な公演を行っていただきました。
さて、青谷上寺地遺跡では全国でも貴重である非常に状態の良い弥生時代の遺物が発掘されています。
条件の良い環境下で地中に埋まっていたため、通常だと朽ちて無くなるはずのものが、発見されているのです。
例えば、、

鉄製品
木製品!
漆器!!
脳みそ!!!!

頭蓋骨が見つかることは多いのですが、なんとその中に脳みそが残されているんです。
とりあえず写真をアップします。

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朱色や松煙などで色漆を作り、模様を描いています。

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僕はこの造形が特に好きです。これ、かなり美しい造形です。

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この盾は漆は塗られていないそうですが、とても鮮やかに色が残っています。

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そして、人骨と脳みそ
頭蓋骨に入っているのはレプリカの脳みそですが、この頭蓋骨の中に脳みそが残っていたようです。

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地層の発掘から漆の花粉が検出されたことから、近くに漆の木が植わっていたことは確かです。
弥生の人たちがどのような道具で漆の液を採取していたのか、また、それをどのように使っていたのか気になります。
これからも日本人と漆のルーツが解明されてゆくのが楽しみです。