第19回 西日本漆を守る会 in鳥取の思い出 その3

3回に分けてご紹介してきました「西日本漆を守る会in鳥取」の活動紹介も今回が最後です。
鳥取に漆を植えてからやっと漆掻きができるようになりました。
植栽地は、今回の震災にあった鳥取県倉吉市です。
三箇所に分けて約200本が育っており、各場所で品種を変えております。

漆の苗木は分根法で育てたもので、
岩手や新潟から来た出が良く、成長の良い親木から分根されたものです。
また、鳥取の山奥から探し出した漆の木から分根した品種も植えられています。

具体的に、品種というよりは、
個別の特徴と言う方が正確であると思いますが、
種が付くもの付かないもの、葉の形が大きく違ってくるので
同じ漆の木でも特徴は明確に分かれます。

成長度合いもかなり違ってくるし、漆の出に関してはこれから
品種ごとのデータが取れるので楽しみです。

さらに、個人作家の漆植栽地ということで
生産された漆液の特徴を使い手として確認できることを
とてもたのしみにしています。

今回の「漆を守る会」では辺を重ねた漆植栽地をみてもらって
漆の「止め掻き」を習いました。

止め掻きとはその名の通り、漆の木の導管を全て止める採取法で
シーズンが終了し、採取量が減った漆の木に残っている漆液を全て採取する方法です。
その後、木は伐採されます。


備中漆の小野さんから説明を受けます


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5メートル感覚に植わっている植栽地

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この時期になっても漆が出て来ます

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