エゴ
この動画を見た時鳥肌が立ちました。
世界基準のスポーツシーンってこのレベルの人たちを相手にしなくちゃならないのですよ。
はっきり言って怖いですよね。
美術だって、同じで、世界基準で立ち回ろうと思ったら
こういう眼をした人たちと渡り歩く必要があるのでしょう。
彼らの目を見ていると、おそらく身体と感覚の全てを
ゴールに向かって突き進めています。
どんなにバランスを失っても目線は常にゴールを向いていて
汗まみれになってボールをゴールに押し込もうとしています。
トッププレーヤーである彼らの目に狂気を感じますよね。
僕はその目の中に、自分がゴールを決めるというエゴを感じずにはいられません。
一方で、日本代表の長谷部さんの「心を整える」を読むと
全く違う感想を持ちます。
チームスポーツに徹する長谷部さんの姿勢は、キャプテンそのものです。
ほんとに頭がさがるほどの完成された人間性が著書からにじみ出てきます。
でも。
この文書を書いた人に世界基準のエゴを止めることは絶対にできないと思いました。
いかにチームスポーツだと言えども、最後に結果を残すのはエゴなのではないか。
日本の教育システムはエゴを捨てるシステムだと思うけど
飛び抜けた成果(スポーツ界であっても、美術の業界でも)を残すのは強烈なエゴですよ。きっと。
それを貫き通すのはかなり辛いだろうけど。
極限まで鍛え上げられた、エゴは美しくもあるようです。
あ、ただ
長谷部さんのこの本は名著ですよ!
スポーツマンの書いた本の中では為末さんの「諦める力」の次くらいに好きな本です。
日本のサッカーが強くなるためにはもっと強烈な利己心を持った人が必要だと思っただけです。