Amazonで買える松田権六著書リスト その1

これまで漆のオススメ本の中でいくつか松田権六の作品を紹介してきました。

過去記事は以下

「うるしの話」

「図案日誌」

「蒔絵 松田権六」

今回はマニアックな作品を含め紹介してゆこうと思います。
とりあえず、Amazonに商品が置いてあるもの限定ですが、主要作品は揃っています。
売り切れたらリンク切れになると思いますが、特に更新は予定しておりません。ご了承ください。


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松田権六入門ともいうべき「うるしの話」初版から版を重ねていまだに愛されている一冊です。
技術書でもなければ、図録でもありませんが、
昭和の漆芸界の巨星の生の声が聞ける一冊となっています。
松田権六のビジョンの大きさに感服といった感じです。人生を大いに語ってくれてます。

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「うるしの話」からの流れで次はこれ「うるしのつや」です。
この本の印象は「うるしの話」と被っている本。です。
特筆するような情報はなかったように思いますが、この本は箱入りのハードカバー本です。
本として美しいです。松田権六がすごく好きな人は、コレクターズアイテムとして本棚に一冊どうぞ。
そして、この本の相場がだいぶ下がってきているように思えます。僕が買った時は5000円くらいでしたが
最近は2000円くらいで買えそうです。「うるしの話」からではなく「うるしのつや」から入るのもありかも。

図録系オススメは何と言ってもこれ
「蒔絵 松田権六」です。この図録は作業工程をかなり詳細に記録してあります。
「こんなことまで公開してくれるのか!」ってくらい細かく工程を見る事ができます。
それも名作「槙蒔絵二段卓」の制作記録です。作り手なら必ず入手すべき一冊です。ボリュームの割に割安だと思います。
難点は写真がページごとに厚紙に貼られているタイプの図録である事。めくるたびにペラペラするのでちょっと慣れない感じです。
技術記録としても、図録としてもまずはこれ!って感じの本です。
価格も7000円から15000円くらい。相場は少し下がってきている印象。

Amazonページの情報量の少なさに笑ってしまいますが、
「松田権六作品集」もかなりオススメです。こちらも「蒔絵 松田権六」と同じような豪華本です
こちらは朝日新聞社の出版です。
この図録は松田権六の作品をしっかりと網羅している王道の図録といった感じで
作品を色々な角度から見せてくれます。例えば蓋の中とか、立ち上がりとか、などなど
価格は高めですが、それだけの価値はありますね。ただ、Amazonのこのページはあまりにも不親切なので
ネットから探して古書店で現物を見て購入することをおすすめします。

本日最後はこれ
「人間国宝シリーズ〈21〉松田権六 (1977年)」大型の週刊発行紙とでもいいましょうか。
2006年にも週刊朝日百科「週間 人間国宝」というシリーズが出ていたのでそちらを記憶している人も多いのではないでしょうか。
今回紹介しているのは77年版です。これかなりサイズが大きいです。形態は雑誌的で薄いのにデカイ。
これが入る本棚は少ないと思います。大型図録と同じサイズなので、買う際にはご注意ください。
内容的にもA4サイズ?の2006年版の方がお勧めですが、ご興味があれば巨大で薄いこちらもどうぞ。


松田権六の著書リストは明日もご紹介します。
読み物として、松田権六の人となりを知りたい方は
「うるしの話」を
作品集としては「蒔絵 松田権六」がお勧めです。

それではまた明日。