落語のすすめ その3
落語の階級?は単純です。
まず
前座
二つ目
真打
この三つ
寄席に行くと、最初に前座が出てきて
落語の中でも初歩的な噺を聞かせてくれます。
その次に二つ目が出てきて
真打・真打・色物・真打
みたいな流れで進行します。
落語って死ぬまで現役みたいなところがあるので
前座や二つ目より真打の方が多いんです。
どうやって昇進して行くのかは落語協会のサジ加減なのか、
きっちりとした決まりはないようです。
柳家とか立川などの名字は師匠からもらうことが多いようです
なので同じ名字の芸人さんが沢山いるのは、一門であったり
辿ってゆくと、大名人の流れを汲んでいたりするわけです。
ちなみに立川談志は自ら落語家協会を脱退したので(本人は破門されたと言っている)
寄席(鈴本演芸場、末廣亭など)には出られません。
立川流という立川談志の一門も都内に何箇所かある寄席に出ることができないようです。
そう言った、政治的な側面の落語の世界ってのもなかなか面白いですね。
詳しければもっと書きたいところですが、それほどでもないのでこのくらいにしておきます。
先日までチケットが取れない師匠や物故者ばかり紹介していましたが、
やっぱり落語は寄席が一番面白い。
何と言っても雰囲気が抜群にいい寄席がいくつか残っております。
新宿の末廣亭なんて本当に良き歴史を感じられる建物です。
ふらっと入ってみてください。
現役で僕が好きな噺家さんを二人ご紹介。
まず
鈴々舎 馬るこ(れいれいしゃ まるこ)さん
この方、二つ目なのですが、めでたく三月から真打昇進とのこと
馬るこさんは東京に住んでいる時家で落語してもらいました。
八畳の部屋と六畳の部屋の襖を取り払って友人30人呼んで落語会
出囃子に三味線と尺八ができる友人が来てくれて
ビールサーバーに樽二つ用意してへべれけに酔っ払ったのがいい思い出です。
落語家協会リンク
http://rakugo-kyokai.jp/variety-entertainer/member_detail.php?uid=218
馬るこさんのスタイルは古典と新作をミックスしたような、爆笑系の噺です。
うまいとか下手とか、こちらが落語好きとか嫌いとか関係なく、明るく楽しい落語です。
そして
古今亭菊丸師匠
落語家協会リンク
http://rakugo-kyokai.jp/variety-entertainer/member_detail.php?uid=92
初めて師匠の落語を聞いたのは上野鈴本演芸場
取りの菊丸師匠が話し終わって、本当に深々と
「ありがとうございました、ありがとうございました」
といっているのがなんだか心に残ったんです。
その「ありがとう」に「この人は本当に噺が好きなんだなー」と思ったんです。
寄席という空気の中で噺家と観客が場の空気を作って共有する感じって
うまい落語でしかできないのかもしれません。
ふらりと寄席っていいものですよ。