「日本漆工の研究」が高騰してるので「漆芸の伝統技法」をおススメする
最近の「日本漆工の研究」(沢口悟一著)の価格帯はどうなってるかなーと思って見ると。。。
67,991円!!!!
「日本漆工の研究」はこのブログでもなんどもお勧めしてきた
名著・漆芸関係者(プロ)のバイブルですが、ここまで来ると高すぎます。
以前は、「大学卒業前に購入して、座右の一冊として
一生付き合う一冊」とお勧めしていましたが、
ここまで来ると資料的価値が高くなりすぎています。
(ちなみに僕は大学卒業時に購入しましたが価格は35,000円でした)
確かに、内容は漆工史から、産地の特徴
漆の特性・技法関連全般と幅広く
はっきり言ってしまえば、この一冊で相当な学識と技術的な知識を得られる究極の一冊といってもいいでしょう。
ただし、著者は技術者ではないため
この本の特徴である、技法の展開などの部分に少々実現が難しい提案があります。
まあ、それを差し引いてもすごい本には変わりがありません。
一方で「漆芸の伝統技法」(佐々木英著)は
著者がカリスマ的作家なので、実技面の著述は完璧で
「よくこれだけの幅広い技術を隙なく記してくれたなー」と今でも発見があります。
「日本漆工の研究」がここまで高くなってしまっているので
現在は、卒業前の一冊としてこちらをお勧めしています。
「漆芸の伝統技法」があれば卒業後誰にも聞くことができない
技法でも十分カバーしてくれます。
入手も現在でも流通しているので
手頃で、アマゾンからいつでも手に入ります。
レビューも非常に好評で
この本の価値をごり押ししているのが僕だけではないことがわかります。
この本は作業机の隣に置いて、漆で汚れた手で何度も読み返す本としてふさわしいです。